悠久の時を経て

「美しく大きく丈夫なオオクワガタ」このテーマを担う血統作出目指した飼育記録をメインに、気儘な話題を書いていきます。

昆虫フィールド86号&2013年度蛹化ステージ状況その2

2014年05月10日 22時35分17秒 | 2013年度・オオクワガタ飼育

 

 

 


そういえば、昨年11月16日、名古屋で開催された

マツノインセクト「松野さん20周年記念パーティー」の模様が

昆虫フィールド2014年NO86.春号にて取り上げられています。


パンチの効いた私のオヤジギャグ含めて。

若山編集長、この度はありがとうございました。


当日は松野御大のお祝いという趣旨もあってか、やはり大型血統

による久留米ブリーダーが主体でした。


また会場が名古屋でしたので、近畿エリア中心の名だたる精鋭

ブリーダーが集いましたからね。

幹事として本当良い記念になりました。


 

 




そしていよいよ今年の集大成となる羽化ステージへと突入


そろそろブリーダーの皆さんも、期待と不安で日夜ドキドキ

ウオッチングの時期でしょうか

かくいう私もそのうちの一人

広報担当とはいえ首都圏久留米党党首の立場、そして

昨年のリベンジもありますしね。

そろそろ我が家でも久留米産で結果が欲しいところ。



ただ浜田・紹興酒にさほど焦りはなく。

仮に私がズッコケたとしてもね、首都圏久留米党メンバー

2大エース主水さん、kazさんが控えていますし

最近復活した?低温飼育のpaxさんも静かに燃えている。

ポチさんは来年か。


また久留米復権ということでいえば、松野さんパーティーに

ご参加下さった方々からも、今年は凄いのが出てくるでしょうから。

競い合う刺激があれば良いなというね。







その我が家の2013年度蛹化ステージその2

ですが昇温から45日を経て現在約9割が蛹化となりました。

 

今回ブリードスペースの冬期温度を、今までのワインセラー管理温度

よりも高めの設定だっただけに、上手く温度ショックが掛かるかどうか?

セミ化も含め不安要素がもありましたが、そこはひとまず無事クリア

したと言って良いでしょう。


 



暴れも落ち着きました。

結局♂で計14頭ですので全体の約2割程度ですか。

ちと微妙な蛹化ステージ状況ではありましたが、まあ良しという事で。

 

そしてその殆どが発酵マットへ。

ラインとしては、7番が昇温からの暴れが比較的多い(暴れやすい)

ですね。

2本目さほど体重が乗らなかった2番は逆に暴れなかった。

またなんとか35g以上も半数は粘り、暴れず蛹化していますので

そこはある程度期待したいのですが、32g以上で目視出来る

蛹がどうも小さいような気がしてならない。 大丈夫か?コケるのか?

 




また暴れると一般的にはダイエットして体重は落ちますが、

今回のような初期交換の場合、果たして羽化サイズに大きな

影響を及ぼすのかどうか?

蛹室作りが下手なだけ?

菌床水分量などの影響?

発酵マットではすんなりと蛹室を作る。

暴れなくとも還元率が悪い幼虫もいる。

そもそも個体差で暴れても大きくなる個体は大きくなる?

nabeさんの話では能勢YGで暴れて85mmUPのケースも

あるようですし。



2013年度については、暴れ初期に発酵マットへ移行した

サンプル数が多いので、この「暴れと羽化サイズの影響」

については羽化後にあらためて比較したいと思っています。

 




でね、何で暴れについてくどくど記述しているかと申しますとね。

発酵マットへ移行した蛹がデカイんですよ

それは2013年5番.38gと35.3g

※画像35.3g

実はどちらもマットに投入し既に無事蛹化しています。

38gは昇温後の3月末、すぐ暴れたために菌床ボトルへ投入

その後暴れが収まらぬために発酵マットへ

幼虫最終体重は33.8g

その後4月末に前蛹となり5月初旬蛹化確認。




一方の♂35.3gですが38gのケースがありましたので、

移動した形跡があった4月中旬に、思い切って即発酵マットへ

幼虫最終体重33.9g

その後4月中旬に前蛹となり4月末には蛹化を確認。

ちなみに33.9gは26度~27度管理。

33.8gは23~24度で前蛹期間を管理しています。

 

※暴れについての検証ともう一つの検証

「前蛹期の温度管理について」


BE-KUWA「ギネスブリーダー養成プロジェクト」ハルさんによる

「前蛹期の温度条件はクワガタの体格と大顎の成長に多大な

影響をおよぼすと考えられる。」

「栄養状態の良好な大型♂幼虫は、前蛹前期の幼若ホルモン

濃度が高く、前蛹後期に大顎原基の細胞増殖が盛んに起こるため

に立派な大顎を持つ大きな成虫になる。」

♂の体格や大顎の発達を促進するには前蛹の外観が変化し

始める前蛹期以降の低温管理が有効であり、これらの時期を

高温で管理すると、幼若ホルモンが早く分解されて消失し、

幼虫元基は成長しきらないうちに成虫器官に分化して

大顎の発達が悪い小型蛹になると考えられる。

 

要するに前蛹期の低温が大型化に有効であるという事ですね。

 

ただ全ての幼虫が同じ時期に前蛹から蛹化する訳ではありませんし

低温を続けることで蛹化しないといったリスクもありますからね。

冷し虫家など複数の温度管理の可能な方しか、現実的に厳しいかと。

 

ですが今回の我が家はガラス瓶と発酵マットだけに、観察がしやすく

幼虫から前蛹へと観察が出来たことが大きく。

 

またこの2頭の他に、数頭のサンプルがありますので大型羽化実績

だけでなく、その辺りも今後興味深く観察を続けたいと思います。


 


ただ2頭とも不全というオチだけは全くもって勘弁ですが







コメント (48)
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