悠久の時を経て

「美しく大きく丈夫なオオクワガタ」このテーマを担う血統作出目指した飼育記録をメインに、気儘な話題を書いていきます。

2019年度羽化報告・その2

2020年08月16日 18時50分00秒 | 2020年度・オオクワガタ

暑い夏休みも本日まで。時間が割とあったもので。
管理表にデータ収集販売ページ作成に今回の羽化
報告まで終わらせてしまいました。
さて2019年ブリード後半の羽化報告。
前半は主に自ブリ中心でしたが、後半は補強した
強力な♂によるラインナップが続きます。

9,10番はかっちゃんさん2017年KA-13番.85ミリを
使ったライン。かっちゃんさんのマツノ久留米は
羽化実績が素晴らしいわけですが、中でも前胸背
板の長さと上翅の会合線が強いため、完品羽化が
出やすい印象があります。
これはウチの18年・20年度といった累代とは異な
る長所といえます。











11から13番は顎の張り出しがあって迫力のある
虫蔵さん2017年9番種親♂を使ったライン。
中でもマツノインセクト2017年2番との掛け合わ
せから、40g台が出ている12番に注目していまし
が、♂が3頭と少なく残念ながら★と幼虫でした。
♀は艶感があって綺麗な羽化個体が揃っているの
♀は親にと予定しています。






14から16番は、虫蔵さん2017年11番♂を使った
ライン。KLBエントリーを8番とこの15番と迷
いましたが、やはり当初の見立て通り15番から
今年最大が出ています。


この個体羽化、少し時を戻すことにします。^^

あれはちょうど2年前、長女が化石や鉱物に興味
があったもので。以前から行ってみたいと話てい
た、静岡県富士宮市にある"奇石博物館"へ出掛け
ました。
偶然にも奇石へ向かう軌跡の道(ロード)の途中、
今ではYouTubeでも有名となった昆虫ショップ
TOP GUNがあったんです。また当日は虫蔵さん
がお店に来ているとの情報があり、暫く家族を
待たせTOP GUNへ。
その際、虫蔵さんの17年羽化個体を持参されて
いたんです。お店で暫しその羽化個体を拝見。
中でも直感的に17年11番87ミリの完成度が高く
これは良い虫だと。虫蔵さんにもそう伝えた程
とても印象に残っています。

その後、縁あって同じく美形な同腹兄弟個体が
やってくることになり。その個体とかっちゃん
さん17KA1番から生まれたのがこちら。






サイズ・形状・体表面と三拍子揃った、歴代
久留米ブリード個体の中でも文句なしの美形
個体が誕生しました。



※ビークワ76号参照

毎年とんでもないサイズを作出したい気持ち
はありますが、累代飼育を続ける趣味ですの
で、祖となる理想の個体を作出したい。
要するに累代に挑戦したくなる虫ですね。
長く飼育していても、全ての条件を満たす個
体はなかなか巡り合うことはそうありません。
この美形羽化個体誕生により、来年以降もブ
リードを楽しむことができるわけです。
そういう面で1年半に及ぶ大阪でのブリードに
は十分に満足しています。

他15番ラインから若干尻出の87ミリと86ミリ
が羽化しています。





こちら41.7gは横に出てしまいました。




嶋原さんから♀を補強した16番ラインも幼虫
体重の割に全体的に大きくなる系統のライン
でどれも無理なく羽化した印象です。




ひとつだけ期待していた幼虫が幼虫の状態
のままだったことは残念でした。
こちらは掘り出してから急遽、グローバル 
で菌糸ビンを購入。投入後に冷蔵庫に入れ
2日間置いたのち、梅雨前常温で実家市川
へ発送。3日後に24度のブリードルームへ
入れています。温度は30度程度でしたので
温度差は25度。
果たして温度ショックはなるか?
幼虫の色艶は悪くないので、その経過を
注目したいと思います。



2020年は自己ブリで綺麗な羽化個体


大顎の張り出しが特徴的な個体


主水さん補強の盾に長い有望個体


それぞれに特徴ある個体の選定。来年の羽化
がまた楽しみです。


9月から販売を予定もお盆期間は時間が
あったもので。既に完売商品も出ていま
すが、9月半ば以降での発送予定で予約
を承っています。
また2頭目からは表示価格の3割引とさせ
ていただきました。

そして12月8日は当ブログ開設10周年も
控えていますのでそれに合わせ毎年恒例
のプレ企画も実施予定ですので、お楽し
みに!

コメント (2)
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2019年度羽化報告・その1

2020年08月11日 13時58分00秒 | 2020年度・オオクワガタ
いや非常に暑い☀️ コロナ下の生活が続く中
今年も盆休みに入りました。
昨年は家族が大阪に来て、ユニバーサルスタ
ジオと吉本新喜劇に食べ歩きといった夏休み
でしたが、今年は市川への帰省さえも感染リ
スクを鑑みて中止に。流石になんもないのも
なぁと考え、横浜中華街で個室コース料理で
も堪能しようと思います。子供らには贅沢かも
しれませんが、美味しい食事もまた旅行同様
思い出に残るもの。
仕事の方はといいますとシンボリックな新築
物件へのワークに建材ルート他、新規開拓先
を中心とした営業活動。この先同じやり方で
は通用しないことはどこも共通認識。
ピンチをチャンスに!

さて今回は2019年度羽化報告第一弾
ビークワ記事に掲載していますが、昨年の
猛省もあって、今期は完品羽化率の改善を
考慮した飼育スタイル。一発の魅力もあり
ますが、あまりに羽化不全多発もどうかと。
今回飼育管理方法によって改善を図るべく、
菌糸内部の乾燥状態とpH値を確認しました。

ただ惜しむべくは最後羽化ステージの1ヶ月
を引越しのため、またも大事な時期にブリー
ドルームを放置せざるを得ないことでした。
結果、35g以上の幼虫15頭含む20頭程度が
幼虫の状態は正直調整が出来ただけに残念。
しかし羽パカが殆ど見当たらず完品羽化率が
改善したことについては納得しています。

□2019前半のライン羽化報告
1番は自ブリ88ミリを使ったライン。
しかしこちらは羽化後管理ミスで暫くの間マ
ットが乾燥状態で♂親が衰弱した影響ですね。

2.3.4も自ブリ♂ライン
こちらは幼虫が多く成長が遅い印象。
そのため3番37.8g・41.1gの幼虫の他を大阪
にて急遽WISH-A.1400へ4本目として投入。
冷蔵庫で2日→市川ブリードルームへ発送し
常温にて数日管理後、24度の管理下へ。
期間5日間、温度差25度で蛹化を促進。

↑これまでの経験から所謂セミ化した幼虫
はその後上手く羽化していません。
しかし今回の20頭のウチ7割は色艶も良く
老けた印象がなく今後を密かに注目です。


5から8番は長さをイメージしたライン。
この種親♂は狙い通り顎スラで、細長く、
余裕を感じる羽化個体が多く♂親の影響が
色濃く出て4ライン中3ラインで87アップが
羽化してしています。
そんな中で数少ない♀親寄りの羽化個体が
5番ラインから出ています。


この♀はビークワ三大大型血統共同飼育室
で羽化した♂親87.5ミリとの同腹。
やはりまだまだ余裕を感じる個体なので87.7
ミリは2021年度の種親候補に決定。



6番ラインからは♂親寄りの艶消しで大顎
が特徴的な個体が羽化しています。
こちらは還元率が良いこと。そしてなんとも
大顎の迫力と存在感が際立っておりブリーダー
へのアピールも強く種親に。

そして8番=KLBライン。こちらは自ブリ♂
にかっちゃんさんからのKA-17-13番を掛け
合わせたライン。かっちゃんさん17-13は
優秀であちこちで大型が羽化していますね。
ウチも84ミリが4頭と薄さ15ミリを切る大顎
の長い85.6ミリが羽化。

まだ固まっていませんが、KLBラインから最大
も羽化しています。KLB全体ではskipさんから
迫力ある87.5ミリの羽化報告が届いています。
ようやくKLBも生粋の久留米ブリーダーによる
優勝争いが出来る様に。
また今年はあらゆるところで久留米の大型羽化
報告が続いているようです。2021年度の種虫の
補強も既に本番の様相。久留米89同腹は速完売
でしたね。
ウチも2年振りに85ミリ以上のラインを販売し
ます。興味ある方はご覧下さい。※送料無料
http://ookuwablood.com/ookuwa-blood-shop/
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