暑い夏休みも本日まで。時間が割とあったもので。
管理表にデータ収集販売ページ作成に今回の羽化
報告まで終わらせてしまいました。
さて2019年ブリード後半の羽化報告。
前半は主に自ブリ中心でしたが、後半は補強した
強力な♂によるラインナップが続きます。
9,10番はかっちゃんさん2017年KA-13番.85ミリを
使ったライン。かっちゃんさんのマツノ久留米は
羽化実績が素晴らしいわけですが、中でも前胸背
板の長さと上翅の会合線が強いため、完品羽化が
出やすい印象があります。
これはウチの18年・20年度といった累代とは異な
る長所といえます。
11から13番は顎の張り出しがあって迫力のある
虫蔵さん2017年9番種親♂を使ったライン。
中でもマツノインセクト2017年2番との掛け合わ
せから、40g台が出ている12番に注目していまし
が、♂が3頭と少なく残念ながら★と幼虫でした。
♀は艶感があって綺麗な羽化個体が揃っているの
で♀は種親にと予定しています。
14から16番は、虫蔵さん2017年11番♂を使った
ライン。KLBエントリーを8番とこの15番と迷
いましたが、やはり当初の見立て通り15番から
今年最大が出ています。
この個体羽化、少し時を戻すことにします。^^
あれはちょうど2年前、長女が化石や鉱物に興味
があったもので。以前から行ってみたいと話てい
た、静岡県富士宮市にある"奇石博物館"へ出掛け
ました。
偶然にも奇石へ向かう軌跡の道(ロード)の途中、
今ではYouTubeでも有名となった昆虫ショップ
TOP GUNがあったんです。また当日は虫蔵さん
がお店に来ているとの情報があり、暫く家族を
待たせTOP GUNへ。
その際、虫蔵さんの17年羽化個体を持参されて
いたんです。お店で暫しその羽化個体を拝見。
中でも直感的に17年11番87ミリの完成度が高く
これは良い虫だと。虫蔵さんにもそう伝えた程
とても印象に残っています。
その後、縁あって同じく美形な同腹兄弟個体が
やってくることになり。その個体とかっちゃん
さん17KA1番から生まれたのがこちら。
サイズ・形状・体表面と三拍子揃った、歴代
久留米ブリード個体の中でも文句なしの美形
個体が誕生しました。
※ビークワ76号参照
毎年とんでもないサイズを作出したい気持ち
はありますが、累代飼育を続ける趣味ですの
で、祖となる理想の個体を作出したい。
要するに累代に挑戦したくなる虫ですね。
長く飼育していても、全ての条件を満たす個
体はなかなか巡り合うことはそうありません。
この美形羽化個体誕生により、来年以降もブ
リードを楽しむことができるわけです。
そういう面で1年半に及ぶ大阪でのブリードに
は十分に満足しています。
他15番ラインから若干尻出の87ミリと86ミリ
が羽化しています。
こちら41.7gは横に出てしまいました。
嶋原さんから♀を補強した16番ラインも幼虫
体重の割に全体的に大きくなる系統のライン
でどれも無理なく羽化した印象です。
ひとつだけ期待していた幼虫が幼虫の状態
のままだったことは残念でした。
こちらは掘り出してから急遽、グローバル
で菌糸ビンを購入。投入後に冷蔵庫に入れ
2日間置いたのち、梅雨前常温で実家市川
へ発送。3日後に24度のブリードルームへ
入れています。温度は30度程度でしたので
温度差は25度。
果たして温度ショックはなるか?
幼虫の色艶は悪くないので、その経過を
注目したいと思います。
2020年は自己ブリで綺麗な羽化個体
大顎の張り出しが特徴的な個体
主水さん補強の盾に長い有望個体
それぞれに特徴ある個体の選定。来年の羽化
がまた楽しみです。
9月から販売を予定もお盆期間は時間が
あったもので。既に完売商品も出ていま
すが、9月半ば以降での発送予定で予約
を承っています。
また2頭目からは表示価格の3割引とさせ
ていただきました。
そして12月8日は当ブログ開設10周年も
控えていますのでそれに合わせ毎年恒例
のプレ企画も実施予定ですので、お楽し
みに!