悠久の時を経て

「美しく大きく丈夫なオオクワガタ」このテーマを担う血統作出目指した飼育記録をメインに、気儘な話題を書いていきます。

2023年度ブリード羽化報告②

2024年08月21日 07時23分00秒 | 2023年度・オオクワガタ
 
 
神田川の流れる豊島区に住んでかれこれ21年になります。
 
 

神田川を源流から河口まで歩く - 悠久の時を経て

7月28日と20日程前になりますが、このあとブリード関連のブログ更新の予定があるもので。神田川源流から河口までの探索記事をアップします。住まいの近くを流れる神田川。神...

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こちらのマンションでは一切虫の管理はしておらず、30km程離れた実家にある千葉県市川市のブリードルームで全てを行っています。
 
大町梨街道



国道464号線、通称"大町梨街道"の道沿いには50件の梨屋が軒を連ね、毎年この時期には市川の梨を求めて多の人がやってきます。街道にはためくのぼり旗は、すっかり夏の風物詩になりましたね。
街道沿いにはアスレチックありのみコースや動植物園市川市動植物園 | 市川市公式Webサイトアミューズメントパーク大慶園【公式】 大慶園 DAIKEIENなどもあり梨狩り含め一日中遊べます。
予定を立て観光地市川へ一度お越し下さいませ。
                市川市梨観光協会🍐
 
 
 
 
 
 
 
2023年度ブリード羽化報告②
 
 
羽化報告②の前に、羽化報告①を少し振り返ることにします。
ウチの自己ブリード1番〜7番の種親2頭をですね。8番〜13番種親の主水氏補強個体2021年1番88.4mm(90.6mm同腹)と比べると明らかにポテンシャルの違いを感じます。車で例えるならば排気量の違いでしょうか。
 
8番〜13番は幼虫体重推移、蛹形状、蛹体重(還元率)と各ステージの随所に血の力を感じました。特にステージの後半である蛹の形状と蛹体重(還元率)には大きな差がありました。1番〜7番に蛹体重で27gを超えるのはゼロでしたからね。
 
必然的に期待値も高くブリード自体を楽しむことができました。
当然ポテンシャルを最大限に引き出す飼育管理によって結果は大きく異なりますが、やはり素質があってこそ。そして種親サイズはより大きい方が有利。
 
というのも、これから報告する14番〜18番種親は8番〜13番88.4mmの同腹兄弟(86.3mm)なんです。同腹兄弟対決として注目をしていたわけですが、88.4mmと比較すると幼虫推移が違いましたね。86.3mmはどのラインも幼虫があまり大きく育っていません。
 


↑途中経過のこちらグラフ📈を見れば一目瞭然。羽化についてもやはり同じような状況となりました。
 
 
 
14番〜18番
 
結果こちらの種親を使い羽化した系統の完品最大サイズは15番の85mm止まり。
 
 
唯一羽パカにつき参考サイズですが、この個体には種親21年1番の潜在能力を感じました。
 
14番
2023-KU-1403
9/26 26.8g
12/29 39g
3/16 36g
 
非常に元気の良い個体です。この個体が完品で羽化していたら種親の評価が変わってしまいますが、やはり全体的なアベレージからして評価はもうひとつ。
 
 
 
18番


18番は完品羽化率の高かったライン。血の離れた掛け合わせでしたがスコン、スコンと羽化してくれました。顎が細くて短いのはご愛嬌です。
 
 
 
 
 
 
19番・20番
 
ご覧のとおり迫力ある種親主水氏21年10番。他と比べ卵サイズが大きい印象があり体重の乗りもまずまずだった19番と20番。
 
19番
2023-KU-1904
10/8 33.6g
12/3 40.5g
3/16 37.5g


↑Xで紹介しましたがウチでは今季蛹体重最大の31gは残念ながら羽化不全に終わりました。
 
 
また20番からは89mmが出てきましたが羽化後★になってしまいました。
20番
2023-KU-2003
9/26 30.5g
12/3 39.7g
3/16 34.5g
ふむ残念。
 
 

 
2023年度オーラス
21番
21番種親は主水氏2021年5番87.6mmと体重の乗る傾向があると主水さんから伺っており、また幼虫孵化率が100%だった21番はダークホース的ラインでした。
 
3本目投入時10頭の幼虫アベレージは36gと安定。このライン注目は蛹体重。殆どの蛹が27g以上と後半型といいますか所謂還元率系といえます。
 


2023-KU-2105
10/8 26g
12/29 36g
3/16 33g


こちらは完璧な幼虫形状と思いきや、左側の上翅がクルンと変形していまして。結果は88mmBと羽パカに。


 
こちらは最後の蛹。隠し球として期待していましたが最終羽化段階で★に。
2023-KU-2111
10/6 31.2g
12/29 40.1g


 
 
おいおい、羽化報告②は完品個体の発表がねぇぞ!このまま終わるつもりじゃねぇだろうな?
 
 
 
 
不全のなかった自己ブリード2021年11番を4♀に掛け合わせていましたからね。近しい仲間には伝えていましたが、2023年ブリードは当初からあまり体重を乗せ過ぎず完品を重視。88mmアップを複数頭(5頭以上)のイメージでいましたが、その目標は次年度以降に持ち越しです。ただ最後の詰め次第で今後達成は可能ではない感触を得ています。
 
実は羽化ステージの最後に失敗したことがありまして。特に体重の重い蛹は立ち合いをしてみようとブリードルームから東京のマンションに移動しています。
ですがマンションでの温度プレと振動の影響ですかね。羽化前に数頭が力尽きてしまいました。ウチでは羽化力を信じ安定したブリードルームで管理した方が良さそうです。

ということで、安定したブリードルームで羽化した最大個体がこちら。
 
 
 
21番
2023-KU-2106
10/14 21.6g
12/3 37g
3/16 35g


 
自己記録更新の90mm


 


 
こちらの個体ですが大顎の長さがあり、全体的に縦長でサイズには有利な形状です。21番のライン評価ですが完品同腹は少ないものの幼虫体重推移は◯。特にステージ後半の蛹体重と還元率は◎。蛹の歪みもあまり見られませんでした。
 
次世代は羽化力のある系統との掛け合わせで更なる大型を目指せる個体と自負しています。

なにしろこの羽化結果は補強個体先の主水さんが作り上げてきた久留米系統のポテンシャルあってこそ。主水さんにはこの場を借りて感謝を申し上げます。
以上2023年度ブリード羽化報告②でした。



さて、一区切りがつきましたからね。
KLB&NLB関連と2024年度2本目交換に向けて準備を進めていくとします。

最後にもうひとつ。
そうです。やはり素質ある種虫が重要です。そんな素質溢れる久留米個体を入手できるチャンスがあります。

10月14日(月)所沢にて開催される昆虫イベント"ビーマニ"こちらにクマモンさんの個体を持参して出店予定です。


こちらにはクマモンさんの他、主水さん個体、ロイドさん、くわがた山ちゃんさん、そして私の出店が決定しています。
KLB.NLB&NIGHT FOREST合同ブースとして10卓(ひと島)を確保しました。

有望な久留米個体を揃え準備させていただきますので、ご都合のつく方は当日会場でお待ちしています。

また前日の13日は高田馬場でオフ会を予定!こちらについても詳細が決まりましたら、またご案内させていただきますね。

ではでは。


 
 
 
 
 
 
コメント (2)
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2023年度ブリード羽化報告①

2024年08月19日 07時54分00秒 | 2024年度・オオクワガタ飼育

今年2024年の夏季休暇🌻🌊🍉は如何でしたでしょうか?
ウチは来年大学受験を控え猛勉強中の長女がおり旅行モードにはならず。まぁ尋常ないこの暑さではあまり外出する気にもなりませんね。

夏といえば""が代名詞なわけですが、毎年夏に海に行く日本人は僅か5%程度だとか。1980年半ばには国民の約40%が海に訪れていたようですが、海へ足を運ぶ人は毎年減少しているようです。

小麦色の肌が健康の代名詞と謳われたのは遥か昔のこと。今は紫外線を浴びる健康リスク、健康被害への影響が大きいのではないでしょうか。シミ、しわ、皮膚がんの他、免疫機能の低下を引き起こすなど、人体に様々な悪影響を及ぼす可能性を指摘されていますからね。

私の方は日課のラン&ウォークは少し距離を控えパソコン作業が中心。特にこの趣味ブリード関連作業を進めていました。
お盆前にビークワ10月号に掲載する3つの企画記事を作成。

検証企画羽化報告と総括記事
(ビークワ10月号を是非ご覧ください📝)
②2024年度美形コンテスト企画発表記事
③能勢・久留米代表者6名のデータ紹介記事

お盆期間は2023年、2024年KLB.NLB参加者から8月末迄に届く合計200人分の管理表チェック☑︎に向け一覧表の修正とブログ記事作成作業を進めています。事務局の特権ですね。それぞれの参加者の熱意と意気込み。そして想いを知ると私自身もモチベーションが上がります。

そして自身の2023年度ブリード羽化化個体最終計測と写真撮影。今年はHP経由での販売を一部復活するもので。
HP2023年度飼育データ – OOKUWA BLOOD更新🆙しました。

また実家ブリードルームでは掘り出した菌糸ボトルの洗浄とブリードルームの整理整頓作業。溜め込んだボトル洗浄作業でゆうに2日間を要します。

そしてこちらの2023年度ブリード羽化報告記事でお盆期間は終了となります。なので1週間はあっという間ですね。

とはいえ、家族サービスも忘れてはなりません。2日間連続で大慶園と東京ディズニーランドへ行ってきました。受験生の長女はお留守番です。暑さもあってか、インドアの大慶園は多くの人でごった返していました。

市川市の誇るアミューズメントパーク【公式】 大慶園 DAIKEIEN

こちらでは弟家族と母親の8名によるカラオケバトル(自由曲と課題曲の合計得点によるバトル🎤)に、バッティングセンター(135キロに挑戦!⚾️)、そしてご当地名産品目当てのUFOキャッチャーで久しぶりな大慶園を堪能。

翌日は次女のリクエストもあって1年振りの東京ディズニーランド。

新アトラクション開園のディズニーシーは混雑を勘案して今回はランドを選択しましたが正解でしたね。途中食事休憩を3回とのんびり9時間を園内で過ごしましたが、合計で11のアトラクションを楽しむことができました。何よりも待ち時間の最大が20分。炎天下はなく軒下で並ぶので問題はなし。お盆期間は意外と穴場なのかもしれません。




























さて今回は2023年度ブリード①です。



2023年度1番〜3番は2019-KU-1508を祖とする美形形状重視の自ブリ累代系統。

途中経過までは順調でしたが、暴れと不全と★が多かったですね。特に★と不全については孵化時期が最も早く、またボトル位置が棚の下段に集中していたため、羽化までの飼育期間が390日程度と全体的に長くなり羽化サイクルにマッチしなかったことが反省点です。







1〜3番系統の最大サイズ
2023-KU-204
87mm






続いては4番〜7番


こちらは不全のなかった自ブリ2021年11番を種親にした系統です。あまり幼虫の数が採れていません。4番インブリードは流石に不全が出てしまいました。

2023-KU-501
86.7mm
親譲りの細身形状が羽化しています。





8番〜12番
こちらは補強個体ながら2023年エースの本命ライン。主水さん2021年1番88.4mm



8番
種親に近い形状
2023-KU-805
85mm



9番
KLBエントリーラインでもある9番は羽化後に★となってしまった大型サイズが残念でしたがそれなりの羽化個体が揃いました。




2023-KU-911
87mm



2023-KU-921
87.9mm





12番




12番最大は88mmですが、こちらはなんといっても艶やかな美形個体
2023-KU-1208
86.7mm










持った時に手持ち感のある個体です。こちらは新たな美形作出系統として次世代に活躍して貰います。


以上2023年度ブリード羽化報告1でした。
次回は羽化報告2を紹介します。

次回は2023年度ブリード羽化報告2記事です。






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2024年ブリード早期♀の観察2

2024年08月19日 07時47分00秒 | 2024年度・オオクワガタ飼育

夏季休暇最終日は義理の父宅(常温管理)にてブリードをしていた幼虫が羽化したようだとのことで確認に行ってきました。



♀だと思っていましたが55mmと可愛い♂でした。今年も継続して産卵セットを組み幼虫採取を目指します。

何しろ今年の種親はこちらですからね。
産卵成功目指して頑張って貰います。


また義理父が友人に頼まれていたオオクワガタ羽化個体数ペア渡しましたのでミッションはクリア。来年のKLBに参加されるかな?^^


こちらでも案内をしておきます。
KLB.NLB参加者の皆様へ
夏休みの宿題的な管理表の提出期限は8月31日となりますのでお忘れなきように。





今回は2024年度ブリードにおける早期羽化個体産卵ステージ観察。以前ブログ記事として取り上げたその後の報告記事です。
2024年ブリード早期♀の観察 - 悠久の時を経て

2024年ブリード早期♀の観察 - 悠久の時を経て

娘の話題から。高校3年生の長女ですが、指定校推薦は選択せず、来年受験に挑むことを決めました。①希望大学を目指したい②自分の力を試したい③後に後悔はしたくない①②③が揃っ...

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ブリード経験豊富な方からすると、新鮮味に欠ける観察検証結果ですね。とはいえ、毎年幼虫採取時期が6月末から7月中旬頃のスケジュール🗓️なウチの場合、早期♀の仕込みが間に合わないケースもあるので、傾向と対策をまとめておく必要があるんです。"早期♀見える化"

果たして2024年度は54mm以上サイズをスムーズに複数頭産卵させられるか?ひとまず早期♀作出のため、じっくりと喰わせることにします。
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神田川を源流から河口まで歩く

2024年08月18日 10時36分00秒 | オオクワガタ以外の話題

7月28日と20日程前になりますが、このあとブリード関連のブログ更新の予定があるもので。神田川源流から河口までの探索記事をアップします。



住まいの近くを流れる神田川。
神田川はどこから流れているのか?源流が何処なのか知っていますか?
実は井の頭公園に源流があったのです。

井の頭池を源流に都内を東に向かって横断し浅草橋付近で隅田川に注ぐ、流路延長24.6kmの一級河川。


井の頭池を出発した池の水は、神田川から隅田川を経て、東京湾へと注ぎます。
「神田上水」は「玉川上水」と並ぶ、江戸の2大上水。神田上水は1590年に開かれ、江戸へ飲料水を供給していたそうですから、その水量がいかに豊かだっかが窺えます。


スタートは井の頭恩賜公園
日陰が多く午前中は公園内を走るランナーを多数見かけました。






水門橋
こちらが神田川の源流






河口の隅田川までのんびりと歩きます。

優雅に鯉の泳ぐ姿✨✨


久我山駅




鴨が並んでいます。





環八を超えたあたり

5.5キロ地点残り19キロ。この時期は水分補給は欠かせません。







下高井戸2丁目神田川調節池工事。神田川は随所で洪水対策が進んでいますね。


京王井の頭線




亀2匹を発見





カルガモの親子



環七を超えて
杉並区から中野区へ




こちらで善福寺川と合流します




新宿高層ビル、都庁が見えてきました。







西武新宿線、高田馬場駅はもうすぐ。




早稲田高田橋付近、都電が通る昭和レトロ感のある地元。











椿山荘、馴染みのランニングコース



18.6キロを歩いて来ました。残りは6キロ。





江戸川橋



飯田橋駅






水道橋


東京ドーム近辺






江戸上水の水を江戸城方面へと流す掛桶のあった場所




万平橋





秋葉原駅
隅田川は浅草橋駅付近なので残りひと駅。




浅草橋駅付近の屋形船のある船着場。
ゴールは目の前。








隅田川へ流れ込み。こちらが神田川のゴール地点。












以上夏の暑さもなんのその。神田川源流から河口までの探索ウォーキングでした。
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