寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

爆発! 武田火山!

2012年03月28日 08時43分52秒 | 日記
新しいテーマになります。
新年度も間近になり問題の人事異動も終わりました。
人心一新としたかった円山事業部長。
ギリギリで天の声を聞き届けたのは昨日までのお話でした。
今回ご登場の武田工場長… 円山事業部長とは犬猿の仲。
天の声がなければ今頃はどこの閑職に飛ばされていたことか… 唯我独尊の武田工場長は正に猪突猛進で仕事に取り組む方ですが、何せコミュニケーションが苦手で、口数が少なくては無理もないのでしょうが、実は男気のある方です。
「俺についてこい!!」これは昭和の感性なのでしょうか…中堅層がなかなかついてきません(涙)。
私が肩入れする訳ではありませんが、同じ年代で性格的にうなずける部分があります。
人間分析はこれくらいにしてちょっと武田さんのいらっしゃるの工場を覗いてみましょう♪
只野課長「立山部長、試作品がうまくいきません」
立山部長「う~ん」
只野課長「納期が迫ってますが…」
立山部長「う~ん」
只野課長「どうしましょうか」
立山部長「う~ん」
只野課長「唸ってばかりいないで指示して下さい!」
立山部長「う~ん工場長に伺うか…」
只野課長「工場長…ですか…」
立山部長「そうだね」只野課長「しかしこの試作品は部長に任せるから、と工場長はおっしゃっていましたよ」立山部長「う~ん…」赤川係長「ちょっと…」
なんだよ…只野課長が振り替えると同期の赤川係長でした。
赤川係長は首を振りながら只野課長の袖を引きました。
わかったよ、只野課長は頷きますが、腹の虫は癒えません。
「いいから…」
赤川係長が強く袖をひっぱります。
ああ…
ムキになっている自分を諌(いさ)めてくれたのですが、「どうしてなんだよ…」納得できません。
「まぁいいから…」 何なんだよ…ボヤく只野課長を引きずるようにして休憩室に入れると、
「お前ムキになるなよな!」
「ムキに…って納期がヤバイんだぜ」
試作品の担当になる只野課長は気が気じゃあありません。
「そりゃあ、わかるけど、あのボンに言っても屁の突っ張りにもなりゃあしないぜ」
赤川係長は只野課長の目を見据えていました。
「ぼん…てなんだよ?」
「ぼん…ボンクラのボンだよ」
「はは♪」
的確と言うかあまりに図星な呼び方に只野課長は笑ってしまいました。「あの、ボンの事、知らないのか?」
「何をだよ」
去年末に転属してきた只野課長はこの工場では新参者です。
あまりにも巨大な工場内では顔を見たことさえない部課長が一杯いました。
この工場は会社の方針で一昨年新しい事業を展開しました。
行き先不安な今のエレクトロニクス部門と違って将来性のある事業です。
最初はこじんまりしていましたがやがてうまく軌道に乗り将来性も見込めるようになりました。
生産は直ぐに追い付かなくなり会社は先行投資に踏みきります。
投資はお金…工場の拡張と人材の増員です。 それで半年がかりで拡張と増員を繰り返した結果、他の工場とかけ離れた規模の巨大な工場になっていました。
「お前がムキになる気持ちはわかるけどなぁ…」
赤川係長は他の部門から来た只野課長と同期でした。
だから社内では肩書きつきで呼んでいましたが、プライベートな時や二人っきりになると、お前俺、と呼び合ういわば気の合う仲でした。
「気持ちはわかるとはどう言うことだよ…」「そう意気がるなよ~」
なだめる赤川係長、
他の部門から来た只野課長は同期の中でも出世頭です。
他にも移籍してきた人も優秀な人材が目白押しで、以前からいる赤川係長などは新旧凡秀入り雑(ま)じった工場内をまとめるのに必死でした。
「だいたいあの態度はなんなんだよ」
一旦収まったはずが、赤川係長の言葉で又思い出したようです。
「いや~」赤川係長も苦笑せざるを得ません。
「あんなのボン以下だよ!」
なるほど、只野課長がカリカリ来るのも無理はありません。
一昨年立ち上げた事業の最初から立山部長はいました。
こじんまりした時はアレでも(失礼)よかったのですが…
ここまで大規模な工場になり人材も投入されると、以前からいる平凡な人は弾き出されてくるのは必然です。 工場が上手く回っている時はいいのですが、最近ライバル会社が同じように増産しだすとたちまち発注が激減しました。
一端歯車が狂い出すと寄せ集め集団は脆(もろ)いものですなぁ
(苦笑)
新旧対抗戦の様相を呈してきました。
問題を解決するねは工場の長たる武田工場長ですが…
コメント
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