「只野課長!お電話です」
試作品の納期にテンヤワンヤの只野課長…
野次馬A「見てみな?!今に切れるぜ…」
野次馬B「そうだな…以外とイラチやから」
元よりいる社員逹は苛(いら)立つ只野課長を冷ややかな目線で眺めていました。
みんな只野課長より年上ですね♪
それくらい只野課長の昇進スピードが早かったのですが、昨年より移籍した部課長はたいがい若い連中が占めていました。
「頭デッカチに何が出来るかよ」
「そうそう、ペーパードライバーに運転なんかできないよ(怒)」
「只野なんかドライバーの使い方も知らないぜ…」
「へへへ♪」
「ほんとかよ?」
「ああ前に一度冷却機が故障した時なんだけど、あまりは傍からうるさく言うから代わりにしてください、とドライバーを渡したらさ…」
「どうなった?」
「マイナスのネジにプラスを刺して回らんなぁ…首をかしげていたよ♪」
「ほんとかよ!?」
「ああ…しばらく黙って見ていたけど気がつかなかったぜ(笑)」
「口ばっかりだよな…あいつらは…」
「それに…」
「しー!」「?」
「赤川が来たぞ!!」
「あいつは只野の味方だから…」
「そうだな!!」
「今の話しは内緒だぞ」「勿論!」
「しかし立山部長も確かに頼りないよな…」「ああ…歯がゆいよな…いい人なんだけどね!!」
「ここじゃ、いい人はダメなのさ…」
「言えてるな!」
「上にヨイショできるやつがいい顔を出来るのさ…」
「そうそう!」
「俺たちなんかまるで奴隷だよな」
「ほんと…あいつらの失敗の尻拭いばかりだからな!」
「あいつらは出世しか頭にないからな…」
「まったくヤル気なくすことばっか!だぜ」
こんな愚痴話が工場内で蔓延していました。
一方オフィスでは…
エリートA「ここの兵隊はよくこんな基本的な技術も知らないんだから…」エリートB 「そうだよな…(溜息)」「説明しても判ったかどうかもわからないんだぜ(苦笑)」
「そうそう!判ろうとしないんだよ、」
「考えるのが嫌いなんだな、」
「いや、考える頭脳が欠如しているんだよ」「まったく、こっちの言う通りにやらないからちっとも進まないよ」
「そうだな!!言われた通りに出来ないなんて、どんな基準で採用したんだろ?」
「ほんと…最悪だよな…」
「そう言えば○△課長大丈夫かな?」
「ダメみたいだよ」
「そうか…」
「ここで壊されたみたいなもんだよ!」
「そうだな!!あいつは心が弱いんだよ」
「ああ…しかしここにいたら俺だってなるかもな…」
「俺だって…」
「知ってるかい?」
「なにを?」
「夜寝られなくなるとヤバイんだぜ…」
「○△は診断書を出したんだろ…」
「ああ…夜全然寝られなくて病院に行ったら…」
「あれ!だと言われたのか!?」
「ああ…工場に来たくないんだってさ」
「その気持ち判るよ」
「俺も転勤依頼出しているんだよ」
「正解だな」
ところで完全に二つに割れた工場をまとめる役目の武田工場長は…
試作品の納期にテンヤワンヤの只野課長…
野次馬A「見てみな?!今に切れるぜ…」
野次馬B「そうだな…以外とイラチやから」
元よりいる社員逹は苛(いら)立つ只野課長を冷ややかな目線で眺めていました。
みんな只野課長より年上ですね♪
それくらい只野課長の昇進スピードが早かったのですが、昨年より移籍した部課長はたいがい若い連中が占めていました。
「頭デッカチに何が出来るかよ」
「そうそう、ペーパードライバーに運転なんかできないよ(怒)」
「只野なんかドライバーの使い方も知らないぜ…」
「へへへ♪」
「ほんとかよ?」
「ああ前に一度冷却機が故障した時なんだけど、あまりは傍からうるさく言うから代わりにしてください、とドライバーを渡したらさ…」
「どうなった?」
「マイナスのネジにプラスを刺して回らんなぁ…首をかしげていたよ♪」
「ほんとかよ!?」
「ああ…しばらく黙って見ていたけど気がつかなかったぜ(笑)」
「口ばっかりだよな…あいつらは…」
「それに…」
「しー!」「?」
「赤川が来たぞ!!」
「あいつは只野の味方だから…」
「そうだな!!」
「今の話しは内緒だぞ」「勿論!」
「しかし立山部長も確かに頼りないよな…」「ああ…歯がゆいよな…いい人なんだけどね!!」
「ここじゃ、いい人はダメなのさ…」
「言えてるな!」
「上にヨイショできるやつがいい顔を出来るのさ…」
「そうそう!」
「俺たちなんかまるで奴隷だよな」
「ほんと…あいつらの失敗の尻拭いばかりだからな!」
「あいつらは出世しか頭にないからな…」
「まったくヤル気なくすことばっか!だぜ」
こんな愚痴話が工場内で蔓延していました。
一方オフィスでは…
エリートA「ここの兵隊はよくこんな基本的な技術も知らないんだから…」エリートB 「そうだよな…(溜息)」「説明しても判ったかどうかもわからないんだぜ(苦笑)」
「そうそう!判ろうとしないんだよ、」
「考えるのが嫌いなんだな、」
「いや、考える頭脳が欠如しているんだよ」「まったく、こっちの言う通りにやらないからちっとも進まないよ」
「そうだな!!言われた通りに出来ないなんて、どんな基準で採用したんだろ?」
「ほんと…最悪だよな…」
「そう言えば○△課長大丈夫かな?」
「ダメみたいだよ」
「そうか…」
「ここで壊されたみたいなもんだよ!」
「そうだな!!あいつは心が弱いんだよ」
「ああ…しかしここにいたら俺だってなるかもな…」
「俺だって…」
「知ってるかい?」
「なにを?」
「夜寝られなくなるとヤバイんだぜ…」
「○△は診断書を出したんだろ…」
「ああ…夜全然寝られなくて病院に行ったら…」
「あれ!だと言われたのか!?」
「ああ…工場に来たくないんだってさ」
「その気持ち判るよ」
「俺も転勤依頼出しているんだよ」
「正解だな」
ところで完全に二つに割れた工場をまとめる役目の武田工場長は…