寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

待つ身と待たせる側

2021年10月22日 10時26分41秒 | 笑い

 おはようございます^^

十月の第四週の金曜日を迎えました。よく、もう半分過ぎたよ、一年の経つのは速いなァ‥とボヤくのを聞きますね。

 そしてひと月の半分を過ぎると もぅ22日か、速いなぁ…と同じような調子でボヤくのです。

せっかちな人によっては もぅ三時や、速いなぁ…とボヤている姿を見ていますと ひょっとしてこの人って

ボヤくのが趣味ではないかと思ってしまいます^^

そんな人は忙しいのが生き甲斐で直ぐにレジのヘルプが入って来てたちまち並んでいたお客を処理させてしまいます。

スーパーの手際の良さはいつ見ていても 凄いなぁ…と感心をしています。

多分レジがモタモタしていたらお客‥主におば様ですがこんなに並ばせて一体どういうつもり(怒) 早く帰らないと

プーちゃんが待ってるのに‥ペットに食べさせるごはんが遅くなっただけでお店を変えるのですから 店長は堪(たま)

ったものではありません^^

 他方 旨いと評判のラーメン店や食べ物屋さん お客が行列を(スーパーの比じゃぁないですよ‥)作っていても

知らん顔でいますね。聞いた話では並ばれるのが一種のステータスらしくて だからわざとじゃぁ無いでしょうが

マイペースで調理をしながらうつむいてペロッと舌を出してるんじゃぁないかな。

 お客の方だって並んでいる客をいつまで待たせるんや、と抗議をするわけでないし 頭に来た、待ってられるか、

と怒って帰るお客もいませんよね。

 例えば スーパーだってレジの前に長蛇の列を作ってみたら面白いんじゃぁありませんか。

 このスーパーはねぇ、値段も安いし品揃えも豊富だし 第一新鮮なのよ、だから皆さんよく知ってますよねぇ^^

あら、奥様、プーちゃんの餌の時間じゃぁございませんの?  ええ たまには待たせたって構わないわ、いつも

同じ時間だと 頭(ず)に乗るからね^^  そうそう、私も真似てみるわ、ペットの身分で据え膳上げ膳ですもの‥

たまには凝らしめてやらなくっちゃ^^オッホッホッホ~♪

 店長 えらくお客様が並んで 大変です、早くレジに応援を廻して下さい。 

おお、ウチもこんなにお客様が並んでくれたか、近くのスーパーより5mは長いぞ、おぃ、みんなレジはそのままで

品出しだとか掃除だとか他の事をいつものペースでやっててくれたらいいからな^^

なにせ、お客が並ぶ行列が長いほうがスーパーの人気の基準だからな^^

 へへ~それなら休憩取っていいいですか、 ああ、今が一番忙しいから休んでええぞ、じゃぁ私も、私も、私も‥

こんなこと有るんですかねぇ^^

 

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ノーベルさんの誕生日です。

2021年10月21日 07時14分56秒 | 笑い

 おはようございます^^

今日、十月二十一日は ノーベルの誕生日です。

ノーベル‥?誰でしたか‥ あ!飴ちゃんのメーカーだ、 いえいえそれではありません。

ヒント、① この時期に受賞者の発表が注目されます。② 今回も日本人が受賞されました。

 もうお分かりになりましたね。 ノーベル賞の発案者である アルフレッド・ノーベルは1833年に

スウェーデンのストックホルムで生まれ ダイナマイト、無煙火薬、起爆剤と次々に恐ろしい爆発物

を発明し、実験中に弟を爆死させてもひるむことなく 恐れを知らぬノーベル と揶揄(やゆ)されました。

そんな研究の鬼も その死に際しては仮死状態のまま土葬されることを避けるため「必ず静脈を切開して

完全に死んだことを認めてからでなくては棺桶に納めるな」と強く言い置きました。・・凄いですね^^

 又、彼は火薬工業で築いた168万ポンド(現在の価値でおよそ1000億円、諸説ありますが‥)の財産すべてを 

人類の平和と進歩に功績のあった人々に分かち合えるように遺言してノーベル賞を設けました。 

 自分の発明にかかる火薬が戦争の惨禍を拡大したことに対してせめてもの罪滅ぼしであったそうです。

この時代の通貨の常識は ポンドだったようで今なら ドルですが20世紀初頭はイギリスの力が大きかった

ようですね。

 

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大したヤツ・・

2021年10月20日 06時57分19秒 | 笑い

 おはようございます^^

月曜日のブログに 大したものをふたつ見ました、と書きました。

ひとつは昨日と一昨日の同級生の市会議員のことでした。そして今朝は、もうひとつの大したものを

紹介しましょうか^^

 これは同じ日の午後、同級生と堅い握手を交わして 見送り ヤレヤレで ふっと我に返って元の

枯れ葉やらの掃除を始めました。 朝顔は茎をカラカラに枯らして種を採ります。残った枯れた茎はバケツに入れて

畑の肥やし^^塀に這わせているアイビー(蔦の一種)伸び過ぎた部分をカットして溝に一旦落としたのを塵取りで

すくって バケツにイン ^^周りの雑草もついでにむしって やっぱり バケツまで放り込んで 

あっちからこっちから 兎に角バケツにチップインバーディー^^ バケツがいっぱいになったらもうひとつの

お代わり用のバケツにチップイン。二つが一杯になったら 畑へ廃棄に 自転車で‥行きます 

 それが三回目でした、もうこれでお終(しま)いかな 木の枝に留っていたスズメが謳(うた)ってます‥

 ~♪たかが草取り されど草むしり 精出して気張やんせ 精出して気張りゃんせ‥ 

お~い あんまり 冷やかさんといてなぁ 私はスズメに向かって 笑いかけました。

 のんびりした午後のひととき 午睡(昼寝)は逃したけど さっきの余韻が残っていて気持ちがいいのです。

さて、と自転車のハンドルを持って ‥とした時に 前の道路を通る人とワンちゃん、 

 あれれ、松山君? 声にしてしまったのは、しばらく振りのご近所さん と言ってもウチの後ろの筋の

もうひとつ隔てた筋かな? 新興の住宅でも年代はかなり経っていて この松山君とは町内の役員を一緒にやった

仲で顔見知りになりました。普段は見掛けることもないのはお互いが仕事を持っているからでしょうが、

それでも休みの日に 散策をしていると 松山君を見掛けることがありました。

松山君‥ 君付けですが、年齢はこっちが五歳くらい先輩かな‥ですが 出逢ったときは松山さん、

いくらこっちが人生の先輩であっても互いに一国一城の主(あるじ)礼儀を弁(わきま)えるのは人の道でしょう。

その松山君、以前は散歩をしている姿を全く見なかったのにこの夏になってから なぜ?と思っていました。

 しかもご本人はいつもご婦人というか娘さん?と一緒なのですが、女房にその話をすると 

う~ん、確かあの奥さんは子どもいないのよ と言っていたような気がする…と首を傾げていました。 へぇ‥

と思いましたが、その場は それだけのことで 私はそんなに気にしませんでした。 

 そのあとも日曜の夕方に見掛けることもありましたが道が一本離れていたので喋ったりはしませんでした。

それが今日は私の家の前を歩いてきて、たまたまワンちゃんが止まって身体をブルブルと振っていました。 

 私は自転車のハンドルから手を放して 松山さん、久しぶり^^と笑顔で声を掛けました。

はい、お久しぶりです、律儀な松山さんらしく丁寧なあいさつと軽くお辞儀をされました。

私は 今日はひとり?と何気なく訊くと ええ、彼はちょっとはにかむ…そんな年でもないのでしょうが、チラット

恥ずかしい感じがしたようなので 引けば押せ 押さば引け の相撲の格言の如しに 引き気味の松山さんめがけて

押してゆきます。 最近歩いてるでしょう、一緒にいた人は娘さん? 松山さんの奥さんとも同じ町内の役員

をしたので顔は憶えていました。 はぁ‥違います‥小さい声で頷きます。

 松山さんが休みの夕方にワンちゃんの散歩を兼ねて一緒に歩いている人(女性)娘じゃぁない?

勘の鈍い私は尚も訊こうとしたら 松山さんは もう観念をした素振りで 嫁なんですよ、とはにかんだ様子。

 はれ? 奥さんって…おかしいなぁ私の記憶の奥さんとは全然違ってました。

実は再婚したんですょ。。。 サイコン? あとから思い返しても 笑えるくらい勘が鈍いんですねぇ^^

それでも ようやく再婚だとわかると 松山さんは七月です。と悪びれる様子もなくて しゃがんでワンちゃん

の首筋を撫でています。 私は前の奥さんは?と口から出そうなのを何とか留めて 若い嫁さんやなぁ と

言うと  いえ、一つくらいしか違わないんですよ。とワンちゃんの首から背中を撫でながら 

 またよろしくお願いします と軽く頭を下げ立ち上がりました。 こっちこそ、私も少し頭をさげました。

松山さんは私の会釈に応えてワンちゃんをうながすとスタスタと歩いていきました。

 私はその後ろ姿を茫然自失で見送りました。松山さんは普段から白髪を隠さず今時珍しいオールバック。

容姿もおっちゃん然だし それがどうして新しい奥さんを貰うなんて どうしてモテるんかなぁ‥けど前の奥さんは

どこ行ったのか?

 う~ん 私は枯草の入ったバケツを放ったらかしてひとりで唸ってしまいました。

 私はやっぱり 平凡であほなんですねぇ‥呆れたり 納得したり 羨(うらや)ましがったり‥して 

ああ ▢▢君、松山君  お前ら ホントに 大したヤツやなぁと二度も感服をした日曜でした^^

 

 

 

 

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われ等の代表!

2021年10月19日 07時28分30秒 | 笑い

  おはようございます

昨日の続きです。私の同級生は無事に二回目の当選を果たしました。それはそれ、大したものだと感心を

しています。感心…なぜ?と思う方もいらっしゃるでしょう。

事実、私もなぜこんなに感動をしたり応援をしたのか 考えてみました。

先ずは、発端となった▢▢君についてですが、彼って私が知ってる限りでは、クラスの人気者でもなく、秀才でもなく、

ヤンチャ(乱暴者)でもなく運動も普通で寡黙でもない代わりに雄弁でもなく あまり目立たなかったんですね。

強(し)いて言えば よく笑ってたかな〜というのが印象ですが、まぁどこにでもいる普通の中学生でした。ですから同窓会

で最初、▢▢君が‥と聞いた時、ピンと来ませんでした。本人はその時、照れて身体をモジモジさせていましたっけ^^

 シャイなんですね。これがセンセイ慣れをしていたらもっとパフォーマンスができたでしょうけど、そういったことが

できないところが彼の今の地位を築いたのかも知れませんね。数年前の同窓会の時私らはもう還暦を迎えていました。

還暦とは人生を完遂した訳でもなく、発展途上でもなく、幼年、少年、青年、壮年 と順にきていよいよ老年という呼び方

に(呼び方だけではありませんが‥)変わってきたことを自覚していく年代になったのです。

 これはカレンダーが  ハイ、今日から10月です、みたいに カラリと変えられるものでは無いのですね。季節でも10月

とは人間が勝手に付けただけですから大自然は ちっとも気にしてないらしく寒かったり暖かかったりします。

ちょっと横道に逸れてしまいました。私らの年代は先程の老年の入口まで来てしまってこれから先はどうなるんだろう…

もう、張り合いのあることは無いだろうなぁ…つまらないなぁ…としょぼくれることはいくつもあるけど、仕方ない仕方ない

‥と念じ 自身に教え込み抑えながら もやもやした気持ちを持ち続けているようです。

だから、今回の同窓会ではみんなカラ元気(笑)なのかやたら張り切っていましたね。普段しょぼくれていても同級生の

前じゃぁそんな姿は見せたくないからね。 でも どうしても カラ元気出せない人は 出席しなかったんかな。

無論、単に都合の悪かった人もいただろうし遠方過ぎてとてもとても…みんなによろしく と伝言をした人もいました。

 まぁ二百人近く参加したからみんなが同じ境遇ではないし思う事もそれぞれでしょうけど、晴れのあるパッとしたことが

この▢▢君の市会議員当選でしょうか。これは▢▢君には悪いけど彼が普通の同級生だったから みんな驚いたのでしょうし、

それだから拍手喝采になったのではないでしょうか。まぁ彼が私らの生き甲斐でもなくその場限りの鬱憤晴らしにしか

ならないでしょうけど、私らが市会議員に立候補出来るはずもなく、彼は私らの代表(勝手な思い込みかな)として

晴れの舞台に立ってくれたのですから、もうそれだけで満足。 満足出来るのですよ。

 

 

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大したもの・・

2021年10月18日 07時10分08秒 | 笑い

 おはようございます^^

先週までの秋晴れから一転、冬の寒さになりました。…とはいえ本格的な寒さではなく冬の予行演習みたいなもので、

気温が一桁になれば もぅ本格的な冬なのでしょうが 昼間は20℃くらいはあったようでまだまだ・・

 外で歩く人が背中を丸めながらいそいそと速足になるのが冬の象徴ではないかと私は思っています。

まぁこのように段階的に気候が移っていくのなら 私もなんとかついてゆけるのではと‥ ですが相手は何と言っても

大自然、私らの思いなど知らぬ存ぜぬ‥

 おお~い ついて来ないと置いてくぞ~と捨てられたら 一体どうなるのかな‥と思いますが 置いてけぼりにされたら

‥されたで ここに残っていたらいいだけで 寒い冬に無理してついていかなくても全然かまいませんよ。 

それよりどっちかというとこの頃のお天気や気候が一番居心地がよろしいんじゃぁないでしょうか^^

 ところで この土曜日に大したものを ふたつ見ました。

土曜の午後は気候もまだ暑いくらいで 私は朝顔の後始末や今が花盛りの夕顔の手入れ 塀に少し這わせている アイビー

(蔦の一種だと思います)の剪定(せんてい)まぁそういうと かっこいいですが要は散髪をしました。

時間にして二時間余り‥刈り取ったり拾い集めた枯れ葉や枯草枯れ枝、も含めてバケツに6杯かな、近くの空き地に

(ウチの畑‥未耕地ですが)捨てに行ったりでなかなか忙しいかったのですね。

何回目かのごみをバケツに押し込んでいますと 遠くから音の悪いスピーカーで音外(はず)れな女性の声が流れてきました。

 それは今週末の投開票の市会議員選挙の演説カーでした。すぐに分かったのはこの数日同じような選挙カーが我が家の前を

通っていたからですが、私は選挙にはほとんど無関心で無応援、無投票の三無主義を貫いております。

 以前は‥つまり市町村合併以前の事ですが あの頃は ムラ対抗(村ではなくて地域ですが)の選挙でしたので

ひとりひとりの一票がそれはもう大きくものを言うようでそれを根気よく積み重ねることで我々○○村の面目が立つのだ(ドン!)

と机を叩いて力説を聞かされました。 当時は当選のラインが数百票‥多分 四五百くらいだったでしょうか‥

一家に成人が四人居る勘定で 百軒余りの村は、ほぼ当確。四五十軒の村ですと 他のよく似た大きさの村と共同戦線

を張って今回はおたくのとこ、その次はウチでいきましょう。と統一候補を立てていました。又、三百軒ほどあった

大きな村ではいつも二人が楽々当選をしていたのを或る年に村内で票割りをしてあわよくば三人当選を狙ったのですが、

どこでどう計算が狂ったのか二人は落選 一人だけが当選となって村の自治会長やら三役は責任を取って総辞任をしたと 

えらく評判になったことがありました。

まぁ当時はどこでもよく似た選挙風景だったようで投票率は80%台は当たり前で世間の米喰う虫(人のことです)は

それを肴(さかな)に一杯やるのが愉しみだったのですね。

 私は18歳で就職をしてムラから出てしまいましたので そんな臨場感あふれる体験はしていませんが、

今から想うとその時だけ帰郷して参加をしていたら面白かったのに と残念でなりません。

そんな地域対抗丸出しの選挙はその後 市町村合併になり地域も拡大して市会議員選挙と名が変わり 当選ラインも

ググンと上がり千数百票が当選ラインになってもう、わが村だけではどうしょうもなくなってしまいました。

 おまけに村は過疎化の流れを受けて縮小に縮小を重ねいつの間にか限界集落候補になり 代わってその周辺には

新興住宅が乱立しました(田舎普請の大きく頑丈な家より箱みたいな見た目だけのハウスのどこが良いのか理解できません)

 新しい住民が旧の村民よりも大きくなってしまいムラ対抗なんて もう有り得ない昔話となってしまいました。

 そんな現代に 忽然(こつぜん)と現れたのが 古色蒼然としたムラ推薦、ムラといっても昔の単独ではなく周辺の

ムラが昔の対抗意識を捨ててムラを合致 共同戦線を張ったのです(パチパチパチ)

 同じ市内の他の候補者は、○○党だの△△塾出身だと今風の新聞やニュースに出てくるスマートで秀才型ばかり‥

 一方は陽に焼けた百姓上がりの議員こそ、われらが同級生なのでした。実は何年か前の同窓会で この▢▢君が市会議員

になったんやでぇと言われて 驚き、そして絶句。まだ議員なりたてのホヤホヤやでぇ~と誰かが紹介をすると 皆が 

ほぉ~と目開きになって それから パチパチパチとまばらながらも拍手。

 ほんとにおめでとう となっても映画やドラマみたいに拍手は中々出てこないし揃わないし万雷の拍手なんて

ならないものですねぇ^^彼は確か普通の会社員で目立ったようでもなく勉強も普通、それがどういう経過で

市会議員になったのか?みんなから推(お)されたらしいで…

 それでもあちこちから凄いなぁ、ようやったなぁ と感嘆の声に本人は照れることしきり‥私も中学校以来出逢った

ことも無かったけれど 微(ひそ)かにある記憶では そんなに目立った存在ではなかった、そんなに近しくしてなかったです。

それでも少年の面影はあって あとで聞くと 親父さんも町議会の議長までされた方らしくて 血は争えんなぁ‥と

そこでも又々感心をしていました。 当時の私が受けた感想というより感情は、同じ席を共にした同級生が

一年生ながらでも市会議員になった、これは知らなかったけど聞いてまず感動をしました。彼は有名な政党でもなく何期

も重ねているわけでもなく 還暦でありながら実に初々しくそこにいたのです。 中学校の同級生は格別や、と言う人がいますが、

私はもっと若い四十代の頃そんな気持ちになれませんでした。当時、会社が倒産をして お先真っ暗の頃に同窓会があった

ような記憶があります。 ですが新しい仕事が肉体労働でヘトヘトになっていた私は案内のはがきを見て すぐにゴミ箱に棄てました。

その時は人生最大の窮地にいた訳で この先どないしょうか‥と悩んでいたのですから とても 同窓会に出るような気持ちに

なれなかったのです。

 私は自身の気持ちが狭かったのか、と思ったり 或いは 気楽な気持ちに切り替えて気分転換したら良かったのか、

ひょっとしたら誰かが気の毒がって ウチとこに来いよ、と誘ってくれたのかも‥と考えると余計虚しかったのですね。

それから十数年 仕事に悩んだことは過ぎて(この表題の役員運転士の稼業に就いたからです) ようやく同窓会に出ようかなぁ

 と心の余裕が出来たのでした。 

今は還暦を越えて 出会った同級生は みんな初老‥ どこにでもいるのでしょうが おい、お前も還暦過ぎたんか(笑)

と聞いて廻って失笑を買うあほなヤツがいますね。

 確かに同じ歳で同じ学校で 三年間過ごした者ばかりが二百人近く集まったのです。 こんなことは中々ない筈で

 それをいちいち お前もか お前もかと聞いて廻る人の心境は何となくわからんでもないのです。

 本人も洒落(しゃれ)っ気交じりでやっているのでしょうがそれを聞き笑いながら他を見回すと 

ほほぅ~と感心をしてしまいました。 と言いますのが卒業から40数年経っています、同級生とは言いながら当時だって

色々な人がいました。だから久々に見る同級生が当時の面影はもちろん ホントに同級生か‥と疑いたくなるような‥ 

いえいえ そんな人は居ませんでしたよ、失礼、みんな若々しくて素敵でした^^

 ところでこの歳まで来ますと もう誰かが出世したとかよりも 健康はどうなの?という方に話題として盛り上がっていた

ように思いますし誰々は亡くなった、ウチは主人が‥姑が‥などと話の内容は面白くないものばかりです。

 そんななかで▢▢君の新市会議員当選は正に快挙のひと言 みんなの英雄でした。

おそらくみんなも 同じ気持ちになっていたのではないかと思います。

それから 早いもので今回は任期満了の市会議員選挙。

▢▢君の二回目の選挙ですね。その▢▢君が我が家の近くまで来ていることに気が付きました。 

 ♪ △△地区の皆さま、▢▢です、ご挨拶に伺いました。どうかよろしくお願いします♪

私は蔦のカットの手を止めて 二百メートルほど先まで来ている選挙カーに向かって大きく手を振りました。

あそこからここまで真っ直ぐの道ながら途中に交差点があってそこを曲がればもうこっち迄は来ないんじゃぁないかな、

と私は勝手な心配をしながらそれでも 蔦(つた)をのんびり刈って場合じゃぁないぞ、ワシらの英雄や、地域は広くなって

るのにまさかここまで来るなんて‥見えるかな、気が付くかな、私は首にかけていたタオルを持ち換えて大きく振りました。

おお~い ここや~、私は何とかこのタオルに気が付いてこっちに来てくれ~ 冬の山岳で遭難になり生死を彷徨

(さまよ)っているところに救援隊の姿を見つけ自分の存在を示しているのと似ているなぁ…と苦笑いをしました。

白い選挙カーはノロノロと進んでいるようですが スピーカーの 手を振ってのご声援ありがとうございます。と

お礼を言っているのが聞こえてきます。ですがそれはこっちじゃぁなくてクルマの近くみたいで選挙カーは止まってしまいました。

 私は、一旦タオルを離してそばの塀に掛けて 選挙カーを見守りました。 人が降りているのか、誰か支持者が

いるのか ちょっと遠くて見えませんが、選挙カーはすっかり落ち着いたように止まったままでした。

 空は薄い水色に白い雲が混じって遠く拡がっていました。この辺りは住宅が右左に点在しながら元のあぜ道の

幅がそのまま大きくなったのでやや右にうねっています。そこの途中には家が途切れたりしながら空き地にはススキと

セイタカアワダチ草が初秋の風を受けて微かに揺れていました。

その芒(ススキ)の浅黄(あさぎ)色の穂先を見て私は、はっと我に返りました。

 足許には茶色に干乾びた朝顔の蔓や葉っぱがありました。

私は葉っぱや取った草などはその場に置いていて最後に熊手で集めてバケツに入れるのです。バケツは塵取り(ちりとり)

ですね。私は屈(かが)みながらせっせと落葉を塵取りに拾い入れながら 気になる▢君の選挙カーの方を見ました。

すると 選挙カーはノロノロではありますが前進をし始めていました。

クルマって遅く見えるようでやっぱりメカですねぇ^^見る見るうちに私の家の前まで来ました。

スルスルと近づいてきたと思ったら 選挙カーはピタッと止まるや 助手席のドアがガラガラと‥嘘です嘘です^^

ドアですからガラガラとはなりません、ガラガラは和式の引き戸でしょ^^ 兎に角ドアが開くと ひらりと出てきたのが

な、なんと▢▢君でした。 ○○君(私の事です)、ありがとう、手を振ってくれてたのよくわかってた ありがとうありがとう 

と何度も繰り返して手を差し伸べて礼を言うのですね。選挙のプロの▢▢君はテレビなんかで見るとおり支持者の手を握る

定番の対応、ですが こっちは選挙のドシロー 男同士が両の手を握り合う様子にちょっとたじろぎましたが、

▢▢君の迫力に気押されたようにと、いつの間にか強く握り返していました。

ウチとこ ここやねん、そうか、ここなんや、さっきから手を振っていたの分かった? と聞くと おお、大きく

振ってくれたのよく見えたよ、 途中の交差点で曲がるのかな と思ったよ というと 運転席にいたウグイス嬢?

があんなによく振って下さったのに 他所(よそ)へ行くはずないじゃぁないですか と笑いながら言ってくれたので

良かった良かったと安堵していると ▢▢君が ○○君が応援をしてくれるので物凄く励みになるわ、ともう一度両の手

を握りに来ました。単純な会話と手を握り合っただけなのに 何かこみ上げるものがあって 私は素晴らしい映画を観た

ような感動で胸が一杯になりました。

そして今朝の新聞を見ますと 当選!彼らしく目立たない真ん中くらいでしたね。

良かった 良かった ^^身内でもなく何でもない ただの同級生なのに いつしか同級生は格別や と言った声が

耳に蘇(よみが)ってきました。

 

 

 

 

 

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