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メタンハイドレートからの天然ガス生産試験成功 海底から世界初

2013-03-12 13:29:17 | 日記
 経済産業省は12日、愛知県沖の深海で進めていた次世代エネルギー資源「メタンハイドレート」から天然ガスを取り出す生産試験で、ガスの生産を確認したと発表しました。海底からの試験成功は世界初で、将来の国産天然ガス資源として期待されます。
 試験は、国の委託を受けた独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)などが、同日午前5時40分から地球深部探査船「ちきゅう」を使って実施しました。愛知県の渥美半島沖の水深、約1千メートルの海底から約330メートル掘り進んだメタンハイドレートの層で、水とメタンガスに分解して採取する作業を始め、同9時半ごろにメタンガスの生産を確認しました。
 今後、約2週間に渡り、日量で数千~数万立方メートルの試験生産を見込んでいます。
 メタンハイドレートは、天然ガスの主成分であるメタンが氷状となったもの。これまでカナダの永久凍土からガス化して採取した例があるが、海底からの採取に成功すれば世界初となります。今回の試験海域には10年分以上のメタンハイドレートが埋まっているとの推定もあり、政府は平成30年度をめどに実用化に向けた技術の確立を目指す構えです。茂木経産相は同日の閣議後会見で「わが国周辺の資源を活用できる時代が来るようになる」と商業生産に意欲を示しました。
 【メタンハイドレート】天然ガスの主成分となるメタンガスと水が低温・高圧の環境下で結晶化した氷のような形状をした物質で、永久凍土地帯や大陸縁辺部の海域に存在します。火をつけると燃えるため「燃える氷」といわれています。燃焼時の二酸化炭素(CO2)排出量は石炭に比べると半分程度と少なく、地球温暖化対策にも効果的な新たなエネルギー資源として注目されています。カナダ北部で2002年に陸地での生産は成功していたが、海底下の地層から取り出すには膨大な費用や高度な技術が必要で、困難とされていました。
 海底に眠る次世代のエネルギー源「メタンハイドレート」の開発に向け、経済産業省が日本海で広域的な分布調査に乗り出すことが10日、分かりました。調査費を2013年度予算で要求します。
 メタンハイドレートは天然ガスの主成分メタンと水が結合した物質で、分解すると大量のメタンガスを発生する。太平洋側の南海トラフでは、海底下数十~数百メートルに存在するが、日本海側は海底下数メートルの浅い場所にあり、比較的容易に採掘できるとみられています。
 海洋研究開発機構などは06年、新潟県上越市沖でメタンハイドレートを確認しました。昨年10月には明治大などのチームが北海道網走市沖のオホーツク海と、秋田、山形、新潟各県の沖合で発見し、島根県の隠岐島近辺でも存在している可能性が高いと発表しました。新エネルギーの採取成功です。原発が全て停止している今、大変大きな資源です。