まちの安全管理センター

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ジスプロシウム

2013-03-22 16:30:44 | 日記
 南鳥島(みなみとりしま)、小笠原諸島の島。本州から1,800 km離れた日本国の最東端です。日本国の島としては唯一日本海溝の東側にあり、日本国で唯一太平洋プレート上にあります。さらには、日本国の実効支配の及ぶ島では唯一、他の島と排他的経済水域を接していない島です。別名、マーカス島(マーカスとう、Marcus Island )。
 2012年6月28日、東京大学の加藤泰浩ら研究チームは当地付近の海底5600mにおいて、日本で消費する約230年分に相当するレアアースを発見したと発表しました。凄い発見です。日本の排他的経済水域である南鳥島沖の海底の泥に、レアアースの中でも特に希少でハイブリッド車(HV)のモーターなどに使われるジスプロシウムが、国内消費量の約230年分あるという推定がなされました。これにより、掘削技術を提供している三井海洋開発と共同で深海底からの泥の回収技術の開発を目指すそうです。
 2013年3月21日、海洋研究開発機構と東京大学の研究チームは、最高で中国鉱山の30倍超の高濃度レアアース(希土類)があることが分かったと発表しました。今回の調査で、同大学の加藤泰浩は「230年分以上、数百年分埋蔵している可能性がある」と話しています。
 経済産業省は来年度から南鳥島沖の調査を本格化し、3年間で約40カ所を試掘する予定で、政府は商用化に向けた技術開発も急いでいます。中国が輸出規制した例もあるので、早急に開発してほしいです。日本の最先端技術にはかかせないレアアースなので。