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「自衛隊艦にレーダー照射した」解放軍幹部発言、中国でも報道

2013-03-26 07:09:28 | 日記
 共同通信が、中国軍の複数の将官級幹部が「自衛隊の護衛艦に火器管制レーダーを照射した」と報じたことを受け、中国メディアも「日本のメディアによる」として同情報を伝えはじめました。
 共同通信によると、取材を受けた中国軍の複数の将官級幹部が、攻撃用の火器管制レーダーを照射したことを認め、「艦長の緊急判断だった」と述べています。計画的な作戦との見方を否定し、偶発的な事案と強調したという。偶発的(緊急判断)とは何でしょう?一歩間違えば、戦争開始です。
 中国では山東省のインターネットメディア大衆網や、大手ポータルサイトの網易、騰訊などが日本の記事を引用して同件を伝えました。内容は日本側の報道とほぼ同じです。騰訊は、これまでに中央電視台(中国中央テレビ、CCTV)が配信した「日本は攻撃管制レーダーの照射問題を煽(あお)り立てて、中国軍をおとしめた」とする動画記事をリンクさせてています。
 防衛省では、中国軍幹部が攻撃管制レーダーの照射を認める発言をしたことについて「心理戦」、「軟化の兆候」との2つの見方があります。一方、中国側にとっては、軍幹部からこれまでの発表と異なる発言があったことで、「公式な説明に対する信頼」がさらに低下する可能性もあります。
 網易の記事に寄せられたコメントでは、日本の報道を疑う書き込みもあるが、排他的な愛国主義を批判する意見もあるそうです。「民族主義と社会主義には大笑い。1日中これを滅ぼせ、あれを殺せと要求する。国内では虐殺による洗浄、対外には戦争を発動する。ナチスとどこが違う? ナチスの正式名称も民族社会主義労働者党(日本での訳は国家社会主義ドイツ労働党)だぜ」と書き込んだユーザーもいます。現在の中国では「根本的な体制批判」とみなされる可能性がある意見表明です。
 中国海軍のフリゲート艦「連雲港」は1月30日、東シナ海に置いて、海上自衛隊の護衛艦「ゆうだち」に対して攻撃管制レーダーを照射したとされる問題です。尖閣諸島の問題を巡り、日中の対立が際立つ中での事件でした。
 攻撃管制レーダーの照射は「ライフル銃」に例えれば、標的に照準を合わせ、引き金に指をかけた状態です。この点、火器管制レーダーと相手の位置や動きを把握するための監視用レーダーは、使用目的に本質的な違いがあります。
 火器管制レーダーの照射は国連が禁止している「武力による威嚇(いかく)とする意見が強い。「攻撃に準じる行為」、「実質的に攻撃」との見方もあり、元米国務省日本部長のケビン・メア氏は2月6日に国会内で講演し、中国海軍の火器管制レーダー照射について「米軍であれば、(自らへの)攻撃と判断して反撃する」と述べています。
 中国は事件発生後、「火器管制用レーダーではなく監視用レーダー」、「「日本側の言い方は完全にでっち上げ」、「日本は2度と小細工をしないでほしい」などの声明を繰り返しました。3月10日になり、 中国の海軍情報化専門委員会の主任を務める尹卓少将が、レーダーの種類については言及しないまま、「日本側がわが軍の編隊に割り込んできたことが原因だった」と述べています。本当でしょうか?これでは中国側の報道は、あまり信用できない気がします。党が報道を規制(統制)しているんでしょうか?