築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

延縄と旋網。

2023-04-27 08:49:22 | Weblog
ゴールデンウィークの連休も差し迫り、ガタガタするのかと思いきや
意外とそうでもない残念な週末の金曜日。

今日も塩釜の延縄と旋網、沖縄県の「デカすぎる?」延縄のマグロが中心に、
ニュージーランドや日本海の定置網のマグロは1本づつでしたが、
それなりの本数があった生の本マグロ。
今日はニュージーランド産の天然インドも多かったですね。

で、私が見た中では今日の一番高かったマグロはニュージーランド産の
たった1本だけあった天然本マグロ。
その状況を見てもわかりますが、暖かくなってきて近海の天然本マグロは
脂が抜けはじめてきてます。

「日本近海で本マグロがたくさん捕れてます!!」
とテレビでやっていると今日もお得意様からお伺いしましたが、
その翌日のセリで一番高値がついたのは輸入物のマグロ・・・

さすがにテレビの報道で魚の中身まではわからないのは仕方ないとして、
「安くなる」と無責任に報道されても正直、困ります。。
私はその報道は自身では見ていないのですが、おそらくは旋網漁のことかな??と。。
お得意様にも
「安いんでしょ??」
と言われれんですが・・・・・(^^;;)
そして返す言葉は
「ヤケけても良いなら・・・・」

とは言え、今日の旋網漁の浜値、決して安くはありませんでしたよ。。
確かに品物はあくまでも下付け段階ですが、前回の一昨日のものよりは
幾分しっかりはしておりましたが、それでも「旋網は旋網」です。
よく父に
「旋網はどんなに物が良くても『旋網だぞ』」
と教えられました。
どういうことかというと、延縄と同じ感覚で買うなよ・・・ということで。
たしかに中には素晴らしい物もあります。過去にそういった旋網マグロも見てきました。
でも「旋網は旋網」
味も良くて脂も見えやすいですが、色の変わりが早く身が緩い。
だからこそ「美味しい」ってのもあるんですけどね。
まー結局何が言いたいかって言うと
「旋網漁は高値で仕入れてはいかん!!」
ということで・・・(^^:)

今日の浜値と全く同じ値段で、気仙沼の延縄漁の天然本マグロ、仕入れてきました!!



ここは人それぞれですが、私は値段出すなら延縄漁のマグロが一番安心して買えます。
まーそう言えるのも、競り場に本数が出ているからこそ!!というのは間違いがなく、
物がなくなってくれば、旋網だの延縄だのって言ってられなくなるのですが・・・・


明日は銚子に延縄があると聞いてます!
連休前ですので、色持ちの良い延縄漁は人気かな??