築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

あえて(^^)

2024-11-15 08:46:05 | Weblog
日に日に寒さもましてきますが、寒くなってくると海の時化も多くなります。
これからの時期は翌日、翌々日の海の状態なども考慮しながら仕入れしていかないとになりますので
特に日持ちする魚というのは需要も高まります。
秋になってずっと続いてくれております塩釜の旋網漁の天然本マグロですが、もともと非常に
魚が良かったのですがここにきて更に脂がパワーアップ??しているような、もともとそうだったような・・・
とにかく脂がありすぎ(汗)というものもあります。なんと贅沢な(笑)

脂があるのはとても良いことなんですが、脂があると色が変わりやすいというのがあって、
さらに赤身まで脂が差してしまうため赤身がトロっぽい朱色になってしまい、そういうのも
世間的には良いと思われがちなんですが、やっぱり赤身はしっかり赤いほうがいいというのが
マグロのプロである仲買さんたちの多くの意見なんですよね。
なので養殖なんかも赤身はしっかり赤くなるように作ってきますし、一時期テレビなどで絶賛していた
「全身トロ~」なんてマグロはあまりありがたがられないのが実情。
ただ天然でも脂がのりすぎてしまうとそういった感じの魚になってしまいますので、
そうなると人の手ではコントロールできない天然物はもう受け入れる他無い?みたいな(笑)

唯一の手段は「できるだけ脂の薄い!?マグロを探す」ということで、これは普段やっている
下付けと真逆のことをするという・・・(笑)
できるだけ赤身の「赤い」マグロを探しますが、そういったマグロってこういう状況になると
値段でるんですよね~(^^;)
脂が無くてもダメ、脂がありすぎてもダメ、人間て・・・ワガママですね(笑)


今日はその時化の関係もあってか?全体的に魚は少なく、近海物は津軽海峡と塩釜とありましたが
昨日に比べるとかなり少なかったですね。
多かったのは塩釜のバチかな?
バチはそこそこ本数出てましたね!
あと少ないですが噴火湾や三重県など、定置網の小さいマグロもありました。

そんな感じですが、すこしでも赤身がしっかりしていそうな塩釜の旋網漁の本マグロを
仕入れてきました!





ホント、相変わらず魚良いんですよ~
魚良いのは嬉しいんですが、困るのはこの魚が終わったとき・・・(汗)
その後にお出しする魚と比較されてしまいますので、その後の魚が良くないと~(^^;)


それくらい、今年の塩釜旋網は素晴らしいマグロですね!
ありがたいです(^^)

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