すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【速報】米露が核戦争の目前にある?

2024-12-06 23:03:08 | 政治経済
米ジャーナリストが露・ラズロフ外相に緊急インタビュー

 元FOXニュースの看板司会者であるタッカー・カールソン氏が3日、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相をインタビューした。

 カールゾン氏はトランプ次期大統領と近しく、目前にある米露戦争を止めるためロシアに乗り込んだ模様だ。

「トランプ氏と近い元ニュース司会者、ロシア外相を取材-数日内に公開へ」(Bloomberg)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-12-04/SNZ9WSDWRGG000

「トランプ氏盟友カールソン氏、ロシア外相にインタビュー 近日公開」(AFP=時事)

「ロシア・ラブロフ外相、トランプ氏は“議論の場では友好的だが親ロシア派とはいえない”と評価」(日テレ ニュース)

 このインタビューの速報版は、すでにYouTube動画で一部公開されている。

 一方、国際情勢ジャーナリストの及川幸久氏は、「米軍はロシア領内でロシア兵をすでに10数人殺害している。両国はもう実質、交戦状態にある」と動画で伝えている

 同氏は核戦争になる可能性も示唆しており、今後の成り行きが注目される。

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【兵庫案件】元県民局長の死をめぐり凄いスクープが飛び出した

2024-12-05 17:13:44 | 政治経済
彼の奥さんが書いたとされるメールに不審な点が?

 今回も兵庫県知事問題についてだ。ある分析をご紹介しよう。

 その前に予備知識として、まず以下の記事を読んでほしい。で、次に本題へ行こう。

『<独自>「百条委員会やり通して」知事告発の兵庫県元幹部が死亡前にメッセージ残す』(産経新聞)
https://www.sankei.com/article/20240711-SUAKA54BBBPXDI7PXRPA3DK4ZA/

 いよいよ本題だ。

 くだんの元県民局長が亡くなった直後、彼の奥さんが出したとされるメールやその他の謎についてだ。人事コンサルタントの山極毅氏が、YouTubeチャンネル「賢者の人事」で以下のような疑問点を提起されている。

「【元県民局長最後のメッセージの謎】なぜ陳述書は〇〇〇方式なのか? 隠された第三者の影」(賢者の人事)
https://www.youtube.com/watch?v=aEt1ckUvVVU&t=335s

 さてみなさんは、これについてどう思うだろうか?

 この案件はまだまだ終わらないようだ。

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【兵庫に見るメディア論】終わっているのは「オールドメディア」だけじゃない

2024-12-04 13:13:07 | メディア論
「収穫」するメディアが変わっただけだ

 結論から先にいえば、現代のメディア構造は「種まき」「収穫」という広告戦略を、自分の「note」で暴露した兵庫のPR会社(株)merchu・折田楓社長のプレゼン通りだ。

 アレをちょっとアレンジすれば、メディア界の構造をすべて解説できる。

 従来の大衆はテレビや新聞など、いわゆるオールドメディアに「収穫」されてきた。だがインターネットが生まれ、特にブログが誕生した2000年以降を境に、今度はSNSに「収穫」される構造に変わった。

 つまりこの点に限れば、情報戦を仕掛ける側と情報の受け手の側との関係は旧来とあまり変わりない。送り手の側が使うメディアが、テレビや新聞からSNSに変わっただけだ。

 ただしX(旧ツイッター)やYouTubeなどのSNSがぐんぐん浸透し、みんながSNSをやるようになった現代では誰でも情報の発信者になれる。

 すなわちオールドメディアしかなかった昔は、情報の送り手と受け手の関係がハッキリ二分されていた。だが今ではSNSによる両者の相互通信、つまり両者が互いに発信し、情報を相互にやり取りできる時代になった。

 ただしオールドメディアとSNSは、双方とも大きな欠陥を抱えている。

 例えば今回の兵庫県知事選挙では、マスコミの問題点がクローズアップされた。だが一方、SNSの側にも深刻な問題がある。

 SNSは別に万々歳でもなんでもない。ネット上を見ると、そこから生み出されるコンテンツはピンからキリまであるからだ。

特にYouTube界の劣化は凄まじい

 例えば特にここ1年ほどYouTube界では、酷いコンテンツが急増してきた。典型的なのはタイトルだけが「惹き」の強い、だが中身はまるで何もないパターンだ。

 タイトルが良くて巧妙だから、それを見るとついクリックしてしまう。

 だが内容がスカスカで情報量がまったくない。もちろん裏取りもなし。つまり「クリック詐欺」みたいなものだ。単なる視聴数稼ぎにすぎない。

 例えばどこから引用したのか不明で出所が明示されてない記事や、誰ともわからない複数のネット民たちのコメントが単にずらずら画面上に並んでいるだけだったりする。

 典型的なのは、他人が作った動画・画像コンテンツを勝手に「引用」した部分が大半を占めるようなものだ(厳密には自分の制作物が「主体」でなければダメ)。

 もちろんこれらは「失格コンテンツ」のほんの一例に過ぎない。

 ちなみにこうした現象は、2000年頃にブログが生まれた当時にもたくさんあった。ブログで誰もが発信できるようになり、今と同じように「マスコミは終わった。見よ、ネットの勝利だ」と言われた。いつか見た光景だ。

 当時はブログへの新規参入が激増し、そのためルールを無視したコンテンツ作りが横行した。その意味で今は「第二次粗製濫造時代」ともいえる。

 つまり誰でも発信できるために、技術・知識の有無やセオリーを知っている・知らないに関わらず、誰もが発信者側になれるからこそ起こる現象だ。

 時代の転換点にある今だけなら仕方ない。だがこのままでは確実に先行きが怪しい。

 今後は全体的な底上げやレベルアップが大きなテーマになるだろう。

広告に左右されるメディアの末路は?

 オールドメディアと言われ叩かれているマスコミが、実はクライアントからの広告料で経営が成り立っていることは前回の記事ですでに述べた通りだ。

 彼らは「広告主サマ」に都合の悪いことは一切放送できないし、記事に書けない。つまり広告タブーがある。彼ら旧メディアはこれですっかり退化し、終了した。

 特に新聞の購読者数は今や激減し、購読料ではとても食えない。そのため媒体としての広告価値も落ちてクライアントから見放されがちになっている。

 だが一方、例えばYouTubeでは、今やそのマスコミとまったく同じ「広告依存体質」が露呈してきている。

 例えばクライアントから高い料金が支払われる広告タイアップがそのひとつだ。YouTube上では、いわゆるこの「案件」と呼ばれるコンテンツ作りが今や急増している。

 オーバーに言えば「報道」のセオリーを知らないYouTuberさんたちは、嬉々としてこれで稼いで喜んでいる。

 かくて今後YouTuberは「クライアントさま」に都合の悪い発信は一切できない。マスコミが陥った罠とまったく同じだ。

 おそらく今後、このテのYouTubeコンテンツの劣化は、ますます進むだろう。

YouTuberが恐れる「バン」とは?

 また広告に限らずYouTubeには一定のタブー(ガイドライン)がある。それに引っかかるとコンテンツが削除される。さらに厳しい、いわゆる「バン」されるケースもある。チャンネルやアカウントが停止されるのだ。

 典型例をひとつだけ挙げれば、大きな社会問題になっている「レプリコンワクチン」なるワードはYouTubeでは完全に禁止だ。

 そして当然、上記のようにバンされれば収益は停止され、YouTuberの収入もなくなる。

 最近は特にこうした規制が厳しくなり、YouTuberはそれに抵触しない範囲でのコンテンツ作りを余儀なくされている。逆に言えばその範囲でしか、「報ずるべきこと」を発信できない。

 そこで視聴者側に求められることは、こうした玉石混合の中から自分で「優良コンテンツ」を見分ける目を養うことだ。自分の目で観て客観的に判断し、観るものを選別するーー。

 誰もが発信できるSNS時代には、そんな能力が重要になるだろう。

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【兵庫県知事選】斎藤知事を取り巻く「利権の構造」とは? 〜郷原弁護士と上脇教授が刑事告発

2024-12-02 13:24:13 | 政治経済
郷原信郎弁護士と神戸学院大の上脇博之教授が刑事告発した

 速報が入った。冒頭に付記する。

 元検事の郷原信郎弁護士と神戸学院大の上脇博之教授が2日、斎藤元彦・兵庫県知事とPR会社代表を神戸地検と兵庫県警に刑事告発した。

 公職選挙法「買収」の疑いだ。それに関する【参考記事】を文末につけておく。

 ただしまだそれだけの話なので、この件については最下段の参考記事を読んでほしい。今日は別の話題だ。前回の記事で予告した、現時点での私の「まとめ考察」をしておこう。

兵庫県知事選で「斎藤氏側」への反論が出なかったのはなぜか?

 さて、おもしろい記事が出ていたので、まずこれをちょっと解説した上で自論を述べよう。以下のニュースだ。

斎藤知事の支持者=“陰謀論者”? アメリカと同じ“分断”が日本でも起きている? 斎藤知事再選が明らかにした“日本の現状”」(アベマ・タイムズ)

 この記事は、先日の兵庫県知事選挙で勝った斎藤元彦知事の支持者を分析したものだ。横浜商科大学の田中辰雄教授が、この選挙前の11月16日~17日、兵庫県民にアンケート調査を行っている。

 すると以下のことがわかったという。

(1)斎藤氏支持者の6割はパワハラはなかったと思っている。一方、稲村氏の支持者は9割がパワハラがあったと考えている

(2)県職員2人の死亡については、斎藤氏の対抗馬だった稲村氏支持者の8割は『斎藤氏に追い詰められたからだ』と思っている。かたや斎藤氏支持者の8割はそう思ってない。

(3)斎藤氏支持者が主に使っていた情報源は、XやYouTubeが4割と非常に多い。対して稲村氏支持者は1割しかいない。

(4)斎藤氏側の動画がネットで多く出回った際、(松岡注/マスコミなどから)反論する議論がほとんど出なかった。だからネットだけを見ていれば『やっぱりパワハラはなかった』『これは捏造だ』と思う人たちが出るのは当たり前だ。そんな無防備状態で話が進行し、ワンサイドゲームになったのだ。

 ちなみに同教授は(4)で単に、斎藤氏側への「反論する議論がほとんど出なかった」、だから「ワンサイドゲームになった」としか書いてない。これひとつ取っても分析が甘い。

 解説すると、上記の「斎藤氏側のネット動画が多く出回った際、反論する議論が出なかった」理由は、斎藤氏を批判する主な勢力であるテレビや新聞などのいわゆるオールドメディアは、選挙期間中、報道を「自粛」する傾向にあるからだ。

 さてその上でみなさんは、この調査結果についてどう思うだろうか?

立花氏の「援護射撃」が斎藤氏を勝たせた

 まず率直な感想を言おう。

 田中教授のこの調査結果と分析は、確かに議論のきっかけにはなる。だが、それだけだ。特に同教授の(調査結果はともかく)こと分析に関しては、大学教授とは思えないほど浅い。「ワザと抑えて書いているのか?」と思ったほどだ。非常に驚いた。

 田中教授は「斎藤氏側の動画がネットで多く出回ったとき、対抗するカウンターの議論がほとんど出なかった」と書いている。

 ここで同教授は「斎藤氏側」とわざわざ「側」という言葉をつけ加えている。(想像だが)この「側」とは、N党・立花孝志氏のことを指しているのだと思われる。

 でなければ話の辻褄が合わないし、同教授はそもそも「この選挙の構造」をわかってないことになる。(たぶんそうなんだろうが)

 このブログでは過去に何度か解説したが、斎藤知事の勝因は立花氏が「援護射撃」したからだ。(ここではその是非はあえて問わない)

 立花氏は斎藤知事の「正当性」を訴えるため、今回の選挙に自身も立候補した。そして「僕には投票するな」と言いながら、斎藤氏の「パワハラ」「おねだり」疑惑を晴らす「謎解き演説」を繰り返した。

 この立花氏の演説をYouTubeで見た有権者が、「そうだったのか!」と考えた。そしてみるみる斎藤氏「側」の演説に詰めかけるようになる。で、斎藤支持者が激増して行った。

 こんなふうに最初は支持者が少なかった斎藤氏に、どんどん支持者が増えて行った。かくて出た選挙結果は、ご存知の通りだ。

立花氏の動画視聴回数は斎藤氏をはるかに上回った

 ちなみに斎藤氏と立花氏それぞれのYouTube公式チャンネルの「総視聴回数データ比較」を、過去にこの記事の(追記)の中で書いたことがある。もう一度、再掲しよう。

 今回の選挙における斎藤氏・公式チャンネルの総再生回数は「約119万回」だった。一方、立花氏の公式チャンネルには100本以上の動画が投稿され、「合計1500万回」再生されていた。

 立花氏のほうが圧倒的に多い。

 当時、私は立花氏のこれら演説動画を、リアルタイムで密着して観ていたのでよくわかる。自分の体感とこの数値差は合致する。明らかに立花氏の「謎解き応援演説」によって斎藤氏が再選されたのだ。

 いや、これは別に私が「個人的に立花氏のファンだ」とか、「斎藤氏を応援している」みたいな主観的な感想じゃない。あくまで第三者的な立場からの分析だ。

 そしてそれは上記の通り、客観的なデータでもきっちり裏付けられている。その上で、実際に自分の目で見た光景をもとに論述しているだけだ。

 ちなみに本ブログの前回記事でも書いたが、斎藤氏の「正当性」を証明するため今回の選挙で立花氏がしきりに繰り返した主張は、実は印象操作に近い。論理にちょっと飛躍がある。

 だが非常に頭がいい(「ズル賢い」ともいう)立花氏は、選挙中に何度も巧妙にこの主張をそれとなく匂わせた。

 つまりあの元局長が自殺したのは斎藤知事に抗議するためじゃなく、実は自分自身に都合の悪いある事情が発生したからだ、と立花氏は「ほのめかし」た。

 どういうことか? カンタンに説明しよう。

立花氏の「印象操作」で選挙の形勢は逆転した

 まず2024年3月、兵庫の元西播磨県民局長が、斎藤氏のいわゆる「パワハラ」「おねだり」疑惑を告発したとされる怪文書をまいた。そして事態は二転三転した上で、同局長は自殺した。

 だが立花氏は現地で行っていた演説で、それについて以下のようなニュアンスを盛んに振りまいてた。

---------------------------------------

「死をもって抗議する」と言い残して元県民局長が自殺したのは、本当は斎藤知事に抗議するためじゃない。実は人事課に押収された彼の公用パソコンの中には、彼が保存してあった自分のプライバシー情報があった。それを公開されそうになったから、彼は自殺したんだーー。

----------------------------------------

 つまり立花氏がやったのは、そんな「示唆」だ。このプライバシー情報とは、彼によれば元局長の不倫の記録だという。

 繰り返すが、立花氏は恐ろしいほど頭がいい。だから上記の主張をハッキリ言わず、あくまで匂わせた。なぜならプライバシーを暴かれそうになったから死にます、というご本人の自殺の心理を裏付ける客観的な証言やデータなど存在しないからだ。

 不倫を(おそらく)裏付けるデータはあっても、それを公表されることを恐れて亡くなったのだ、という客観的な証拠はない。本人は公表を恐れていたようだ、という伝聞情報がある程度だ。

 だがこの「匂わせ」を演説で繰り返し聞かされた現地の大観衆は、たちまち洗脳された。そして大挙して斎藤支持に回った。これがことの顛末だろう。

「約1000億円の県庁舎建て替え」を白紙にした余波とは?

 そもそも今回の問題の背景には、緊縮財政で県の予算を節減する「いわゆる改革派」の斎藤知事と、それに対抗する利権側との対立の構造がある。

 つまり5期20年と異常に長かった斎藤氏のひとつ前の井戸敏三知事時代から地元に岩盤のように根を張った、巨大利権をめぐる対立があるだろうことは容易に想像できる。

 ひとつだけ例をあげよう。

 例えば斎藤知事は当時、前知事時代から建て替えが予定されていた約1000億円かかる県庁舎の建て替え整備計画を白紙撤回した。前知事時代からあった巨額の負債を返済しようとしたためだ。

 だがそんなことをすれば当然、この建て替え工事で「おいしい思い」をするはずだったゼネコンその他・中小関連業者らの利権がすべて吹っ飛ぶ。こんなことはカンタンに想像がつく。

 つまりこのケースひとつ取っても、「なぜ斎藤氏が排斥されたのか?」は容易に目星がつく。おそらく緊縮・節約主義の斎藤知事に変わって以降、こんな(地元利権者側に都合の悪い)事例が多発したのだ。

マスコミは利権にあずかる企業群と結託している

 そしてこれら県庁舎建て替え工事をめぐるゼネコン等の企業群から、おそらく地元マスコミは恒例のように大量の広告をもらっているはずだ。この額もデカいだろう。つまり「広告タブー」というヤツだ。

 現代のマスコミは昔のように「購読料」のたぐいじゃなく、こうした広告料で経営が成り立っている。つまりマスコミにとって重要な資金源だ。なのにゼネコンその他「広告主」がこの件で損害を被れば、マスコミにとっても大打撃になる。

「広告を出す予算がありません」と言われれば、それで終わりだ。

 あるいはそんな利権を持つ企業群から、地元マスコミに刻々と斎藤知事にとって都合の悪い「情報のタレコミ」が盛んに行われていたかもしれない。

 こんなふうに予算節減を掲げる斎藤知事が就任したせいで、彼ら地元マスコミの利権もつゆと消える。だからマスコミは、斎藤知事を追い落とそうとする反斎藤勢力と癒着・結託しているのだろう。

「斎藤と片山は悪者」の前提ありきで報道された

 一例として、片山安孝・前兵庫県副知事は「週刊現代」のインタビュー(2024年11月8日付)に対し、その3ページ目で以下のように答えている。

「こちらがいくら事情を説明しても『齋藤と片山は悪者』という前提ありきでニュースが作られていったことは非常に残念です」
「百条委員会では秘密会で公開されてはならないはずの情報が、ねじ曲がって新聞やテレビにリークされています」

 例えばいま世の中には、地元マスコミが斎藤陣営を激しく詰問・攻撃する当時の録音音源がしきりに出回っている。なぜあんなにマスコミが斎藤側を攻めるのか? これでピンとくる。利権の構造なのだろう。

 そもそも2024年7月頃、マスコミはコトの発端になった斎藤知事の「パワハラ」「おねだり」疑惑を異常なほどヒステリックに報じていた。

 あれを見て私は上記のような利権構造を思い描いてウンザリし、当時まったく報道を見なかった。やれやれ、だからだ。

 それだけじゃない。

 斎藤氏が再選をかけた先日の兵庫県知事選挙では、大半の候補が県庁舎整備の必要性を訴えていた(神戸新聞・社説、2024年11/9付)。つまり対立候補もおそらく利権者側なのだ。

 そしてこれまた想像がつくが、そうした斎藤氏の対立候補には地元県議や地元企業がそれぞれついていたのではないか?

 そう、利権といえば「政治」である。

 例の「百条委員会」に連なる議員団も、当然、こうした利権に関わっているはずだ。現に彼らはさっきあげた「週刊現代」のインタビューにある通り、百条委員会の部外秘・情報を率先してマスコミにリークしている。

 あえて個人名はあげないが、この百条委員会といえばゾロゾロ出てくる議員たちはどれも見るからにドス黒い「悪人顔」だ。だいたい斎藤知事が再選されたとたん、なんと反対勢力から議員辞職する人間が出るんだからそもそも怪しい。

 つまり「負け」を悟って、いち早く逃げたわけだ。

 さもありなん、である。

「改革派」VS「利権側」のわかりやすい対立構図だ

 話をまとめよう。

 まず斎藤知事は、いわゆる「改革派」だ(ただしこれが「正義の味方」だとは限らない。議論は分かれる。だが長くなるのでここでは解説しない)。

 これに対し「利権側」には、地元企業や地元マスコミ、および地元議員団、また兵庫県知事選で立候補した対立候補たちがズラリと連なっているのだろう。こうした「改革派 VS 利権者側」の対立なのだ。

 しかも利権側はおそらく斎藤知事より以前、つまり井戸・旧知事時代から長年、「恩恵」にあずかっていた一派だろう。すべてはそこへ新たに登場したカネを節約しようとする斎藤知事と、それでは利益が相反するこれら反斎藤勢力との利権絡みの綱引き争いだ。

 こう整理すれば非常にわかりやすい。(あくまで推理だが)

 日本には全国津々浦々、こんな利権をめぐる裏事情が山のように存在する。だから政治改革なんていつまで経っても解決しない。

 当たり前の話だ。

立花氏、頭はキレるがそれを使う場所は……

 では立花氏はそんな利権と戦う「正義の味方」なのか? それはたぶん関係ない(笑)。今回の斎藤案件ではたまたまこういう構図になったが、立花氏が今までやってきたことを見ればそうとわかる。

 恐ろしいほど頭がキレるが、ただしその「使いどころ」には疑問がある。やることがちっちゃなことばかりなのだ。

 彼の過去の行動履歴を見ると「いかに目立つか?」「どうすれば注目されるのか?」が、おそらくファーストチョイスの行動原理なのだろう。

(彼と似ていると言われる)トランプ米大統領のように、ある意味、常識破りでルールすれすれ、社会的な逸脱や訴訟が大好きーーそんな印象を受ける。

 もっとも今回の斎藤案件をきっかけに、ひょっとしたら彼は今後、何か「大きいこと」をやるかもしれないが。

【参考記事】

【速報】斎藤元彦兵庫県知事とPR会社代表を公職選挙法違反の疑いで刑事告発 元検事の弁護士と大学教授が告発人(ABCニュース)

裏金事件捜査のきっかけ告発の上脇教授「間違いなく買収、被買収は成立する」斎藤知事らを告発(日刊スポーツ)

【上脇教授の動画】斎藤知事とPR会社社長を刑事告発…公選法の『買収』の疑い PR会社は「選挙に主体的に、かつ裁量のある、戦略的なPR活動を行ったことは明らか」と大学教授指摘(TBS NEWS DIG)

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【速報・兵庫案件】立花孝志氏があの「公用パソコン」の中身を公開した

2024-11-30 11:06:15 | 政治経済
「これがバレるのを恐れて自死した」

 斎藤兵庫県知事をめぐる疑惑の一端が明らかになった。

 N党・立花孝志氏が、押収された西播磨県民局長の「公用パソコン」の中身の一部を公開したのだ。

『県民局長の公用パソコンの中身を一部公表します!』(立花孝志)
https://www.youtube.com/watch?v=lkhJr5shLIs

『立花孝志が県民局長の公用パソコンの中身を公表した理由!』(同上)
https://www.youtube.com/watch?v=zqtumvnGpPg

 特に上記したうち「2本目の動画」の後半部分が重要だ。立花氏の立論の要旨を短く要約すると、以下のようになる。

「元県民局長が『死をもって抗議する』と言い残し自死した『本当の理由』は、この公用パソコンに入った自分の不倫日記が公開されそうになったからだ」

 これは立花氏自身が立候補し斎藤氏を「援護射撃」した先日の兵庫県知事選挙で、立花氏がしきりに訴えていた理論だ。おそらくこれを聞いて有権者は斎藤氏に投票し、選挙は最後に逆転した。今回の当該パソコンの公開でそれが裏付けられたかに見える。

 なおこのPCの中には、斎藤知事への反斎藤陣営による「クーデター計画」も保存されている可能性が囁かれている。

佐藤章氏はXで異議を唱えたがポストを削除

 こうした理論に対する反論もあげておこう。以下は元朝日新聞記者のジャーナリストで、YouTubeチャンネル「一月万冊」でも活躍している佐藤章氏の主張だ。

『県民局長の公用パソコン問題は単なる服務規律違反。そのことと斎藤知事のパワハラ、おねだり問題などとはまるで違う問題だということがトント理解できていない』(以下にあげた佐藤氏の「X」より、11月30日 AM11:06に引用。現在、すでに削除されている-同日PM13:31時点で付記)

✳︎佐藤章氏の「X」

 いやぁ、まさかこのポストが完全に削除されるとは思ってなかった。だが私はたまたま「いちばん最初に見つけた時」の同じポストを、タブブラウザの別のタブに表示させた状態にしてあった。

 だから私のタブブラウザ上には、上記よりさらにさかのぼった「朝4時の状態」の佐藤氏のポストが今も表示されたままになっている(笑)。ちなみにその文面は以下の通りだ。

「他人のプライバシーを次々にあからさまにしていく立花孝志。完全な名誉毀損ではないか。県民局長の公用パソコン問題は単なる服務規律違反。そのことと斎藤知事のパワハラ、おねだり問題などとはまるで違う問題だということがトント理解できていない。放っておいていいのかね?」(午前4:19 · 2024年11月30日)

 つまり最初に私が本ブログで引用した「AM11:06」の状態は、それよりさらにさかのぼった「AM4:19」の文面とは違うのだ。修正されている。すなわち(少なくとも一度は)修正された上で、最後は完全に削除されている。

2つの違いを見くらべれば意図がわかる?

 ちなみに上に挙げた2つのポストの「どこがどう違うのか?」を見くらべれば、なんとなく書き直した意図はわかるが……。なんだか本件に絡む例のキラキラ広報女子の「note」が、初期状態から「修正された」のを想起させるなぁ。

 こんなふうにネットではデジタルタトゥーが残る。だからネット上から過去を消すのはなかなかむずかしい。現に私も自分がすでに引用したはずの他人の文面が変わったり削除されるたんびに、こうして自分の同じ記事を(別の意味で)何度も書き換えている。

 だって自分の記事で最初に引用した箇所が知らないうちに修正されたり削除されたりすれば、私の記事自体の整合性が取れなくなるのだから仕方ない(笑)。別に他意はない。

 ああ、すっかり本題からそれた。メインテーマへ戻ろう。

立花氏は「印象操作」を行なっている?

 実は上に挙げた佐藤氏の分析に「近いこと」は、私も今回の選挙で立花氏の演説をリアルタイムで密着して何度も聞いているうちに考えたことがある。もっとも正確に言えば、私の分析は佐藤氏とは微妙にちがう。

 佐藤氏がおっしゃるように、立花氏はこれら2つの問題が「別の問題だと理解できてない」のでは(おそらく)ない。彼はそんなバカじゃない。というか、逆に恐ろしいほど頭がいい。

 つまりそうじゃなく立花氏は「意図的」に2つの問題をあえて結びつけ、以下のような「印象操作」を行なっているのではないか? ということだ。

 すなわち立花氏は衆目の興味を引くであろう、元県民局長の下卑た「不倫問題」をあからさまに強調することで元県民局長の「信頼性」をわざと貶め、それにより相対的に「だから斎藤氏は悪くない」という印象操作を行なっているのではないか? と当時、私は考えた。

 だがもしそうだとしても、そのことと「じゃあやっぱり斎藤氏=悪」なのか? とは、これまた「別の問題」なのだ。ゆえに、私は本ブログでこの自分の推論はあえて今まで記事にしなかった。

 だって一方の斎藤知事、およびその陣営側も、例えば「PR会社疑惑」をめぐる記者会見で語る内容を見ると、以下の通り「怪しさ満点」なのだ。

 とても「真っ白」とは思えない。おそらくどこかにウソがあるはずだ。これも当ブログですでに何度も記事にしているので、以下、ご参考まで。

【兵庫県知事選】今度は斎藤知事が「自爆」か?(すちゃらかな日常 松岡美樹)
https://blog.goo.ne.jp/matsuoka_miki/e/8cd9d4cbb12c9ac81d3ab5e5cd06e99a

【兵庫・斎藤知事】まるで中身のない代理人弁護士会見だった(同上)
https://blog.goo.ne.jp/matsuoka_miki/e/5de9476c1bdd966a7c3e9eaa3211af9f

 さて現時点での私のまとめ考察は、次の記事あたりで公開するかもしれない。

 乞うご期待。

【関連記事】

【兵庫県知事選】裏方PR女子が名誉欲を満たすほど「公選法違反疑惑」が明確になる(すちゃらかな日常 松岡美樹)

【速報・兵庫県知事選】斎藤・前知事が劇的な逆転勝ち(同上)

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【兵庫県知事選】選挙分析の専門家・JX通信社の米重克洋氏が「PR会社でなく立花氏が勝たせた」説を本日提唱

2024-11-28 23:27:42 | 政治経済
Webメディア「JBpress」で表明した

 先ごろの東京都知事選で数少ない「小池バッシング」をジャーナリスティックに展開したWebメディア「JBpress」が、本日11月28日(木)付けで兵庫県知事選挙について「貢献したのはPR会社ではなく立花孝志氏」、「斎藤知事を勝たせたのは立花氏だ」との説を提唱する新記事を公開されました。

 記事の筆者は、選挙分析の専門家として有名なJX通信社・代表取締役の米重克洋氏です。貴重な資料として、本ブログがこの説を唱えた以下の記事の「追記」にリンクさせて頂きました。

【兵庫県知事選】裏方PR女子が名誉欲を満たすほど「公選法違反疑惑」が明確になる 〜彼女が陥った「ダブルバインド」とは?
https://blog.goo.ne.jp/matsuoka_miki/e/dac0edd319be21632f72e2cecb3c0eef

 なお本ブログが「勝たせたのは立花氏」説を初めて論説したのは、選挙結果が出た当日(11月17日)に書いた以下の記事です。

【速報・兵庫県知事選】斎藤・前知事が劇的な逆転勝ち
https://blog.goo.ne.jp/matsuoka_miki/e/614d1af05e038a8ee3629585a41b0251

 これまで「立花氏が勝たせた」説に近い論述をされているのは、私が知る限りリアルタイムで現地へ行った会計士・人気YouTuberの「さとうさおり」さんだけです(11月23日に表明)。

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【兵庫・斎藤知事】まるで中身のない代理人弁護士会見だった

2024-11-28 18:53:21 | 政治経済
後づけで都合よく法律に辻褄合わせした?

 27日、斎藤元彦・兵庫県知事の代理人を務める、奥見司弁護士による記者会見が神戸市内で行われた。だが改めてここに書くような意味のある内容じゃない。逆にいよいよ疑惑が深まっただけだ。

 まず冒頭で「私が本件にいちばん詳しい」と言いながら喋る当の同弁護士は、話にこんな前置きをつける。

「PR会社『merchu』(折田楓)社長の選挙期間中の活動は『そのすべてを確認できたものではありませんが』ーー。

 これって「後から何らかの事実が明らかになったときのための予防策」としか思えないだろう。そもそもこの奥見弁護士は11月22日(金)に(しかも斎藤陣営とではなく)「斎藤氏個人」と契約したばかり。

 だからリアルタイムで選挙現場の実際の様子を見たわけでも何でもない。この日の語りは、すべて斎藤陣営の「複数の各担当者から又聞きした」と称する話にすぎない。

 そして自分が答えられない(または都合の悪い)記者からの質問には、「それについて私は聞いていない」と答えるのだ。

 あるいは公職選挙法第199条の「特別の利益」とは、「これこれこういう内容だ」と単にまず法律の条文を読む。

 その上で斎藤陣営が実際に行ったこととして、当該条文の範囲内にあることをただ並べる。こんなものは後から辻褄を合わせたのだろう、と言われても仕方ない。

 会見は終始、こんな調子だった。

唯一、記者質問でフリーの菅野完氏が気を吐く

 唯一、記者質問では、斎藤陣営のSNS上に異常な痕跡を見つけたフリーの菅野完氏が気を吐いただけだ。同氏はこう質問した。

「なぜ単なるボランティアの1人であるはずの折田氏が、SNS『斎藤アカウント』のIDとパスワードを知っているのか? そしてログインできているのか?」

 すると弁護士は一瞬、ポカーンとしたあとで、「いや別におかしくはないと思いますが……」

 つまりこの弁護士はSNS自体よくわかっておらず、菅野氏の指す事態がいかに異常なインシデントなのかも理解してない。しかも弁護士いわく、「斎藤氏は選挙当時、SNSは何を指すのか? さえ知らなかった」という。

 そんな人物が公選法に定められた通り「主体的」にSNSを操り選挙運動していた、と同陣営が主張しているのが笑える。

折田氏と斎藤陣営の訴訟合戦に? そして捜査当局は動くのか?

 ただしこうして斎藤陣営の言い分が全体にわたり不整合なことと、実際に違法事実があったかどうかを具体的に示せるか? は別の話なのだ。

 例えば先日、書いたこの記事上にリンクした「note」で折田社長は「仕事」という表現を使っている。だが、これも厳密に言えば本人に聞かない限り「この仕事とはどういう意味なのか?」がわからない。

 例えば単なる文章表現上、何らかのすごい作業をしたことを「大仕事」と表現する。これは「ビジネスとして引き受けた」というのとは意味が違う。

 動かぬ証拠を押さえた、とは言えない。

 こんなふうに斎藤陣営の話を聞けば聞くほど彼らは「真っ黒」だ。だが依然として法的な決定打はない。

 ただし自分のnoteに広報全般を引き受けたと書いた折田氏を、ほかならぬ斎藤陣営が「切ろうとしている」ことだけは明らかになった。

 今後、斎藤陣営は「折田氏は自分のnoteにウソを書いた」と言い張るだろう。

 とすればあとは折田氏がどう出るか? 例えば斎藤陣営と折田氏側による泥沼の訴訟合戦になるのか? また捜査当局が調べに入るのかどうか? これが最大の問題になるだろう。

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【本日15時/記者会見・Live動画あり】斎藤・兵庫県知事の代理人弁護士は何を語るのか?

2024-11-27 13:47:53 | 政治経済
動画配信は「ニコ生」と「YouTube」「MBS」で

 いろんな意味で「大騒動」を巻き起こしている今回の兵庫県知事選挙だ。特に、裏方さんだったはずのPR会社・キラキラ女子が表に飛び出し、皮肉なことに選挙が「終わったあと」の方が注目度が高い。こんな珍現象は珍しい。

 大きな焦点のひとつが、当選した斎藤知事は果たして「公選挙法違反」なのか? だ。

 その謎を解く重要なカギになる記者会見が、本日(11/27・木曜)16:30から、神戸市内で行われる。会見には斎藤氏の代理人弁護士が出席し、斎藤氏本人は同席しない。

「斎藤氏代理人が午後会見へ 兵庫知事選、PR会社問題」(神戸新聞)
https://www.kobe-np.co.jp/news/zenkoku/compact/202411/0018385772.shtml

 もちろん現地へ行けない人のために、リアルタイムで動画配信も用意されている。「ニコニコ生放送」と「YouTube・ニコニコニュース」で観られる。各動画は15:00から。チャンネルは以下の通りだ。

◾️ニコニコ生放送「兵庫県・斎藤元彦知事が会見 ”公選法違反の疑い”(2024年11月27日)」
https://live.nicovideo.jp/watch/lv346392553

◾️YouTube「【LIVE】兵庫県・斎藤元彦知事が会見 公選法違反の疑い・PR会社問題など(2024年11月27日)」
https://www.youtube.com/watch?v=jvvWvwGzTZM

◾️【LIVE】兵庫県・斎藤元彦知事『再選後初』の定例会見 PR会社とは「契約書なし」「口頭契約」社長は『過去に県から謝礼15万円』27日午後3時ごろ~(MBS NEWS)

【関連記事】

【兵庫県知事選】今度は斎藤知事が「自爆」か?(すちゃらかな日常 松岡美樹)



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【兵庫県知事選】今度は斎藤知事が「自爆」か?

2024-11-26 23:14:17 | 政治経済
なぜみんな法律に無知なのか?

 PR会社「merchu」の折田楓社長が、先日の兵庫県知事選挙における斎藤元彦(現知事)の広報は私がやった、と暴露した一件。たちまちあれで、公職選挙法違反疑惑に見舞われた斎藤知事だった。

 その斎藤氏が11月25日(月)、都内で行われた「全国知事会」に出席した。

 ところがその会合後の囲み取材で、彼は報道陣の集中砲火を浴びたのだ。もし斎藤知事が(彼女の説明通り)折田氏側に広報戦略業務を全面的に依頼し、報酬を支払っていれば、公選法違反の「買収」になる。

 そのとき斎藤氏には「連座制」が適用され、当選は無効だ。そこがポイントだった。

 ゆえに斎藤知事は、折田氏側に頼んだのは「ポスター制作などで費用は約70万円」、そのほかの作業には「(折田氏側は)ボランティアとして個人で選挙に参加していた」と語った。

 はぁ? ボランティア?

 これがまたいけなかった。

 今度はそうなると折田氏側は役務を無償で提供したことになり、「寄附」に相当する可能性が出る。これもアウトだ。

 しかも折田氏は選挙期間中、ひんぱんに斎藤氏の街宣車に乗り込み、撮影もしていた。どうみても「運動を仕切っている」ように見えたが……。

 あれはどうなのか?

 おまけに知事サイドは、「正式な契約書は交わしてない」「契約は口頭契約だった」というのだ。

 えっ、口約束?

 例えば「業務委託契約書」やその「請求書」(領収書)、「選挙運動費用報告書」等があれば、それらをすべて突き合わせて検証できる。だが必要書類がなければ、それはできない。なんだか不自然だが……。

果たして誰がウソを言ってるのか?

 そもそも斎藤知事の言う「70万円」とする小さい数字を聞いた瞬間、「えっ? そんなはずは……」と不審に思う人は多いだろう。

 だって折田氏側は(ボランティアでなく)はっきり「仕事」という言葉を使いながら、あんな詳細に全貌を朗々と語っているのだから(ちなみにこのページは騒ぎになって以後、「初期状態」から何ヶ所も修正されており、いつページごと消えてなくなるかわからない)。

 これだけ大規模な作業を「ボランティアでやった」って、あり得るのだろうか?

 なお、これまでの経緯は以下をご参考に。

【兵庫県知事選】裏方PR女子が名誉欲を満たすほど「公選法違反疑惑」が明確になる(すちゃらかな日常 松岡美樹)

 いずれにしろ「誰かがウソを言っている」可能性が高いが、果たして誰なんだろうか? それは(もしあるなら)捜査当局の調べ如何にかかっている。

 そして公選法は、そもそも古くて「ネット選挙時代」には適応してない。だからその解釈は、当局の胸ひとつで「恣意的に運用」されることになる。

 つまりどんな結末にするかは、「お上が決めること」なのだ。

 ゆくえを見守ろう。

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【兵庫県知事選】裏方PR女子が名誉欲を満たすほど「公選法違反疑惑」が明確になる

2024-11-22 23:43:35 | 政治経済
アタシが全部やったのよ! と名乗り出たキラキラ広報女子だったが……

 自己顕示欲は身を滅ぼす。

 人間は名誉欲が強ければ強いほど、それが自身のエネルギー源になる。だが一方、他人からは致命的に嫌われる。特にネット上でいちばん決定的に毛嫌いされるのが、自己顕示欲や承認欲求だ。

 そんなすごい実例が、いま話題の兵庫県知事選挙が終わったあとに飛び出した。

 しかもN党・立花孝志氏が「応援」し、立花氏が1人でひっくり返したせっかくの斎藤元彦知事の勝利を、皮肉にもひとりの女性の「嫉み」と「名誉欲」が木っ端みじんに吹き飛ばした。彼女の暴露によって公職選挙法違反の疑いが増すからだ。

 もし仮に公選法違反となれば、斎藤氏の当選は取り消される。なんと、また選挙になる。

立花氏が「斎藤支持者」を倍増させ逆転した

 そんなわけで今や、ネット上はこの話題で大炎上中だ。すでにあちこちでさんざん出てるネタなので、ご存知の方も多いだろう。ゆえにコトの経緯はごくカンタンに済ませよう。(最下段にも、第三者による関連記事や関連動画を載せておく)

 さて、斎藤知事が再選を果たした先日の兵庫県知事選は、とんでもなく劇的だった。

 スタート時にはほとんど支持がない斎藤氏だった。そこへ単身、乗り込み、自身も立候補して「僕には投票しないで下さい」と言いながら、斎藤氏の「パワハラ」「おねだり」疑惑を晴らす明快な「謎解き演説」を繰り返し援護射撃したのが立花氏だった。

「当選する気がない人間は、立候補してはいけない」なんて決まりはない。そう、立花氏お得意の「法の抜け穴」を巧みに突いた戦術だ。

 そんな立花氏の熱のこもった「謎解き解説」が功を奏し、YouTubeで彼の演説を見た有権者は「そうだったのか!」と地元の巨大利権がからむ裏事情を理解した。

 で、演説会場にたちまち観衆が駆けつけ、みるみる膨れ上がった。選挙期間中、来る日も来る日も、この斎藤氏の「支援者・倍増現象」が巻き起こる。

 かくて斎藤氏が劇的に逆転勝ちした今回の兵庫県知事選挙だった。すべては立花氏の「応援演説」のおかげだ。

 と、選挙結果が出た当日に書いたこの記事で、ここまでは分析した。以後は、その後日談だ。

自分の功績を主張し「裏方さん」が表に飛び出す

 だが、あの立花氏がたった1人で演じてみせた鮮やかな斎藤氏の逆転劇と世間が浴びせる喝采に、メラメラと「嫉妬心」を燃やしていた人物がいた。

 斎藤さんの広報PRをやったのは私なのに……。

 それが今回、実名で名乗り出た兵庫のPR会社・(株)merchu代表取締役の折田楓氏だ。端的にひとことで言えば、折田氏は斎藤知事の今回の選挙広報PRを自分がやったと下記「note」(2024年11月20日付)で暴露したのだ。

✳︎折田氏の「note」(11/20)
https://note.com/kaede_merchu/n/n32f7194e67e0

✳︎折田氏のX(旧ツイッター)
https://x.com/kaede_merchu

 だがこの投稿が騒ぎになって初めてヤバさに気づいたのか、その後、上記noteの記事は「修正」された。しかし無数のネット民が上記Xのコメント欄で、「削除された画像」等を掲示している。

 また以前の状態を「PDFで保存」していたジャーナリスト・作家の鈴木エイト氏のXも、それらの「修正箇所」を以前の状態と比較対照した上で指摘している

 広報PRというのは、あくまで裏方さんだ。普通はわざわざ今回のように名乗り出て、自分がコレとコレをやりましたなどと具体的に明かしたりしない。

 ちなみに今回の件に関する元検事・若狭勝弁護士の見解は以下の通りだ。

【斎藤知事】公選法違反の疑い濃厚、失職の恐れも!(弁護士 若狭勝のニュース塾)
https://www.youtube.com/watch?v=0X5eu9QZpWg&t=204s

彼女が陥った「ダブルバインド」とは?

 しかもこの現象がいちばん興味深いところは、折田氏が自分の承認欲求と自己PR欲を満足させるために自分がやったという主張を詳細にたくさん挙げれば挙げるほど、ますます逆に「公職選挙法違反」の疑惑が明確になってしまう二重構造にある。

 実に皮肉だ。

 斎藤さんを当選させたのは立花孝志氏じゃない。この私なんだーー。

 彼女がこんなふうに自己顕示欲に駆られてこれを具体的に立証しようとすればするほど、いよいよ逆に「公選法違反」疑惑がハッキリ浮き彫りになってしまう。自白するのと同じだ。

 それを避けるいちばんの方法は、彼女が自分のXやnote等をアカウントごとキレイさっぱり全て削除することだ。

 だがおそらく彼女は絶対、そんなことはできない。なぜならこれらのコンテンツは彼女が自己承認欲求を満たし、かつ仕事上の自己PRができる最大最強のツールだからだ。

 これらが1人でも多くの人に閲覧されればされるほど、彼女の名誉欲はマンマンと満たされ、かつ仕事が増える可能性が高まる。それを失うことは、致命的だ。

 アカウントごと全削除すればラクになれる。だけどそんなことやったら私はすべてを失ったも同じだーー。

 おそらく彼女はいま、この非常に高度で難解な「ダブルバインド」に相当苦しんでいるだろう。

 もっとも仮に、もし実際に捜査当局が調べにでも入れば、コンテンツを消すなどムダな抵抗だがーー。

 ちなみに当の斎藤知事側は、関西テレビの取材に対し「カネは払ったが、ポスター制作など法で認められたものだけだ。SNSの企画立案などは依頼してない」(概略)と主張している。

 いずれにせよ、今後が見逃せない展開だ。

 一方、訴訟合戦になりそうな、立花氏と兵庫・百条委員会の奥谷謙一県議との骨肉の争いも続く。

 いやはや、とことん混迷するこの兵庫県知事選。いったいどこまでこの珍騒動が続くのだろうか?

(追記・11月25日付)

 ちなみに選挙におけるSNS戦略を調査・分析しているネットコミュニケーション研究所の「調査データ」(11月21日付)などをもとにしたNHKの分析記事(11月23日付)によれば、今回の選挙における斎藤氏のYouTube公式チャンネルの「総再生回数は約119万回」だった。

 これに対し、立花氏の公式チャンネルでは100本以上の動画が投稿され「合計1500万回近く」再生されていた。

 立花氏のほうが格段に多い。

 私は当時、リアルタイムで立花氏のこれら演説動画に密着して観ていたが、上記のデータは自分の個人的な体感に近い。頷けるものだ。

(追記・11月28日付)

 選挙分析の専門家で知られるJX通信社の米重克洋氏が、今回の兵庫県知事選挙について「PR会社でなく立花氏が勝たせた」説を本日提唱されました。媒体はWebメディアの「JBpress」。記事は以下の通りです。

「識者が改めて分析、SNSパワーで勝利した斎藤元彦知事、貢献したのはPR会社ではなくやはり立花孝志氏」(JBpress)

【関連記事】

『斎藤知事を窮地に追い込む「note記事」で、件の女性が公選法違反を「自白」していた!』(現代ビジネス)
https://gendai.media/articles/-/142019

〈斎藤知事に公選法違反疑惑〉票を「収穫」、広報の「お仕事」と女性社長がウッカリ暴露。社長は過去に兵庫県の知事直轄事業「空飛ぶクルマ」にも関与か(集英社オンライン)
https://shueisha.online/articles/-/252268#goog_rewarded

『株式会社merchu折田楓代表、兵庫県知事選挙広報問題から見るキラキラ広報リスクと齋藤元彦知事に与える影響』(coki)
https://coki.jp/stakeholder/management/42350/

『斎藤元彦知事がいきなり買収疑惑!兵庫県知事選挙で広報戦略担当のPR会社に買収疑惑が浮上!』(元博報堂作家本間龍さんと一月万冊)
https://www.youtube.com/watch?v=Odga_L2TpgI&t=297s

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【世界大戦か?】ロシアがウクライナにICBM(大陸間弾道弾)を発射

2024-11-21 21:32:57 | 政治経済
ウクライナは英から供与の長距離巡航ミサイルをロシアに打つ

 ウクライナ空軍は21日、「ロシアが20日にウクライナ東部へICBM(大陸間弾道ミサイル)1発を発射した」と発表した。核は搭載されてない模様だ。

『ロシアがICBM発射、ウクライナ空軍が発表 初の実戦使用か』(ロイター)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/PXA2DAS5IBOOZDKHH6DLPN3DPU-2024-11-21/

 一方、ウクライナは20日、イギリスから供与された長距離巡航ミサイル「ストームシャドウ」をロシア領内に打っている。

『ウクライナ、英国製長距離ミサイルでロシア国内を初攻撃』(BBC)
https://www.bbc.com/japanese/articles/cjw0pegw3lno

 ちなみにロシアがこのICBMを持つのは、「中距離核戦力(INF)全廃条約」に違反している。

『中距離核戦力(INF)全廃条約』(長崎大学)
https://www.recna.nagasaki-u.ac.jp/recna/database/condensation/inf

 カギは(1)打ったのが「大陸間弾道弾」であること、(2)核を搭載できるミサイルであることーーの2つだ。

 まずロシアが「隣国」のウクライナに、わざわざ「大陸間」弾道弾を打つ必然性はない。「次はこいつでアメリカを狙うぞ」というメッセージだろう。

 第二に、打ったのは「核を搭載できる兵器」だという点。つまり「次は核を積んで打つぞ」の脅しだ。

 すべては「これでアメリカがどう出るか?」にかかっている。戦争が本格化するのだけは避けてほしい。

【続報】

 NHKは22日、「ロシアのプーチン大統領は21日演説し、(中略)極超音速の中距離弾道ミサイルを使用したと明らかにし、ICBMを発射したというウクライナ側の発表を、事実上否定しました」と報じた。

 また米・CNNも、「ロシアのプーチン大統領は21日、核弾頭を搭載していない極超音速の準中距離弾道ミサイルでウクライナを攻撃したとテレビ演説で明らかにした」と報じ、打ったのはICBMではないという趣旨の報道をしている。

 情報が錯綜しているようだ。

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【速報・兵庫県知事選】斎藤・前知事が劇的な逆転勝ち

2024-11-17 21:07:39 | 政治経済
投票率は期日前を含めて50%超え

 17日投開票の兵庫県知事選挙で、斎藤元彦・前知事が当選を確実にした。投票率は近来稀に見る期日前投票の高さが利き、なんと50%を超えた。

「パワハラ」「おねだり」というマスコミのスキャンダラスな過剰報道とネガティヴ・キャンペーンにより、県議会から全会一致で不信任決議を突き付けられて失職した斎藤前知事が勝った。対抗馬の前尼崎市長・稲村和美氏を抑えた。

 斎藤前知事の勝因は、明らかに同時に立候補したN党・立花孝志氏だった。なんと彼は「斎藤前知事を勝たせる」と宣言し、「僕に投票しないで下さい」と言いながら斎藤前知事の疑惑を晴らすロジカルで熱のこもった演説をひたすら繰り広げた。

 これにより選挙の流れがガラリと一変し、彼の選挙演説に詰めかける群衆は日に日にみるみる膨れ上がった。マスコミによる「斎藤=悪」の洗脳が解けたのだ。かくてマスコミの予想では「稲村リード。斎藤が僅差で追う」だったものを、見事にひっくり返した。

「法の抜け穴」を突いた巧みな立花氏の「応援・立候補」

 立花氏は「自分は当選を目指さないのに立候補する」という、前代未聞の「法の抜け穴」を突いた奇策を取った。いかにも彼らしい奇想天外な行動だ。そして斎藤氏を勝たせた。この立花氏の行動がすべてだった。

 一方、地元のマスコミ陣は閉鎖的な記者クラブ・コミュニティで形成され、業界など一部の地元・巨大利権を代弁。偏った報道を繰り返した。

 彼らは歪んだ価値観をもとに、自分たちで捏造した「パワハラの斎藤知事」像を振りまき彼を失職へと追い込んだ。このマスコミの動きを先兵として地元・自民党と立憲民主党が結託し、一大利権勢力を形成して「反・斎藤知事」勢力を築いていた。

 また今回の選挙は「マスメディア vs インターネット」の構図だったのも見逃せない。地元の利権を代表する大手マスコミに対し、YouTubeを活用したN党・立花氏が象徴するインターネットの勝利だった。ネットが社会を変える原動力になった。

 おそらく今回の斎藤氏の勝利により、まちがいなくN党・立花孝志氏が全面的に大ブレイクするはずだ。

 彼は(一般論として)常に功罪半ばで評価も分かれる人物だが、今回、斎藤前知事の「正しさ」を敏感にいち早く嗅ぎ分け、リアルタイムで選挙戦に参加したその「嗅覚」は大いに評価されるべきだろう。

 また今回の案件に絡み、自殺した西播磨県民局長が斎藤知事(当時)への「クーデター構想」があったことも明かしており、未解明の要素がまだまだ多い。今後の緻密な分析を待ちたい。


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【直近の国政展望】究極の選択ーード緊縮の野田政権より「弱い石破」の方がまだマシか?

2024-11-15 11:05:24 | 政治経済
政権交代が起こり得ない地獄絵図

 今日はいま現在の話じゃなく、衆院選当時に考えたことを話そう。まあ状況的には、いまとそう変わってないだろう。

 まずどの政党が政権を取るのがいいか? だ。これは立憲民主党の野田政権ができるのが最悪だろう。

 理由は彼は財務省の奴隷であり、ゆえにド緊縮だから。それならまだ自民の石破政権が続き、現状の自民が弱っちく、与野党が均衡した実に危ういパワーバランスが保たれたまま、石破が好き勝手できない状態で今の石破政権がもうこの先、半永久的にだらだら続く方がマシだ。

 そうすればこの先、野党も少しは力をつけてくるだろう。政権交代の可能性も見えてくるかもしれない。

 例えば絶対多数を持ったあの地獄の安倍政権時のように、とんでもないシロモノが次々に閣議決定だけで成立する、この世のものとは思えない展開になるより石破の方がいい。

 なんせ自公政権は多数を取ると、憲法解釈さえ「閣議決定一発」でやっちゃうんだから。

 どうせ自民はアタマが誰になろうが「悪」なんだから、それならまだ力が弱い石破の方がマシだ。

 まあ万一、大きな政権再編が起こればわからないが……現状では自民、立民以外に政権が取れるだけの「頭数」のある政党がない。ゆえに現状のような究極の排他法での政権選択しかできない。

 まったく日本人はどこまで不幸なんだろう?

 その中で(とても「積極財政」とまでは言えないものの)衆院選では国民民主党が伸びてキャスティングボートを握った。で、今後どうするのかな? と、まあ注目はしていた。

消費減税から「103万の壁」一点張りへの風見鶏ぶり

 ところが案の定、思った通りこの党は動きが極めて怪しい。おそらく玉木雄一郎代表の「うそつき風見鶏キャラ」のせいだ。

 それを説明するため、少し時間を巻き戻そう。

 さて衆院選が始まる前だ。

 国民民主党は経済政策として、(1)時限的な消費税の5%減税、(2)「基礎控除の壁」を103万円から178万円に引き上げ、(3)トリガー条項凍結解除によるガソリン減税ーーなどを打ち出していた


 で、まあいい線かなと思い、その後の動きを注視していた。

 すると案の定、とんでもないことになる。

 選挙前には上記の3つをメインに公約として掲げておきながら、選挙戦が進むと玉木代表はとたんに豹変した。テレビやネットである日を境に「103万の壁」しか言わなくなったのだ。

 ガソリン減税にはごくたまに触れるが、消費減税になどまるで言及しない。

 しかもこれに「お付き」のマスコミ陣も追従し、だれ1人、「公約違反だ」とツッコミを入れる記者がいない。異議を唱える声はなし。

 結果、選挙でなんと彼らは大勝し、キャスティングボートを握った。

玉木代表、選挙後のテレビでも「103万の壁」オンリー

 そして選挙後のテレビ出演でも、玉木代表は「複数の公約」があったことなどまったく知らんぷり。テレビカメラの前で、相変わらず「103万の壁」の一点張りだ。

 公約した「ほかの経済政策」は、いったいどこへ行ったんだ? 特に最大の目玉公約だったはずの消費税5%減税は?

 非常にシュールな状況になった。まるでSFの世界だ。

 そこで私はこの「消費税5%の減税隠し」を、11月6日に公開した以下のブログ記事で追及した。


 すると国民民主党はまるで計ったように、私の記事が出たすぐ翌日の11月7日に執行役員会を開き、最大のメイン公約だった「消費税の5%減税」を先送りすることをとっとと決めた。


 なんだこりゃ?

 で、そうこうするうち、絵に描いたようなタイミングで玉木代表の不倫スキャンダルまで飛び出すことになる。

与党要求で「消費減税など3つの政策」をまた全部復活させる

 想像するに……玉木代表はあんなに党が大勝するとは、まさか夢にも思わなかったのだろう。

 で、いつも通り、選挙前に大判ぶるまいの大盛り公約を掲げた。選挙のたびに、いつも打ち上げる恒例の大ボラを吹いたわけだ。

 ところが思いのほか勝ってしまった。で、どうするんだこれ? と相成った。

 玉木代表の胸の内は、「参ったなぁ。財務省が困るあんなたくさんの公約をした状態で勝っちまった。いつも通りまさか勝つなんて思ってなかったのに」ってところだろう。

 するとそうこうするうち、まるで絵に描いたようなタイミングで不倫スキャンダルが出た。しかも図星のネタらしい。

 これでたちまち玉木代表は追い詰められ、しどろもどろに。罠を仕掛けた陣営の思い通りの展開になった。

 そして現在に至る。だが13日になるとこれまた一転し、2025年度の税制改正で14日に予定されている与党との協議で、国民民主党が示す要求内容として、初期に決めた消費減税を含む以下3つの要求が含まれた。


 これも逆におかしな話だ。だって直近の11月7日に同党は執行役員会を開き、消費減税を公式に「先送り」にしたはずだ。

 なのに、それからほんの6日後になると、また消費減税が復活するのだ。消えたりまた出たり。まるで幽霊みたいな公約だ。

「どうせ与党は消費減税なんか受け入れないだろう」と考え、与党への要求を1つでも多く出すだけ出せば枯れ木も山の賑わいになる、ってことなんだろうか?

 政治の世界では、公約ってホントに都合よく出たり引っ込んだりするんだなぁ。

 やれやれ。

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【国民民主党・玉木代表】今ごろ不倫に「お詫び声明」を出す

2024-11-14 01:56:03 | 政治経済
明らかに彼は「世間の空気」を読んでいた

 11月13日の昨晩、国民民主党・玉木雄一郎代表は自身のYouTube「たまきチャンネル」で、約3分間の「お詫び声明」動画を出した。

 またお得意のうそをカマしたのだ。

 というのも既報の通り、玉木代表は11月11日、首相指名選挙当日の朝という絵に描いたようなタイミングで不倫疑惑をメディアに報じられていた。

 まあこの報道自体は、出来過ぎたタイミングを考えれば「何者か」に仕掛けられたのが明らかだ。それはよしとしよう。加えて不倫が公的にいいか悪いかといえば、「悪い」に決まっている。バカみたいな話だ。

 だが個人的には、そんな三面記事にはまったく興味がない。この点は、事件発覚当日に書いた以下の記事にある通りだ。

国民・玉木代表】本日、絵に描いたように不倫が発覚。いったい誰が仕掛けたのか?

 だがバレたあとの玉木代表の対応が、あまりにもマズすぎる。

 この一件に絡む玉木代表の行動の端々に、いかに彼が人間的に「さもしい」か? その本性が如実に現れてしまっているのだ。

仕事より不倫を取るあり得ない行動原理

 例えば玉木代表がホテルで女性と密会していた10月30日は、もともとYouTubeチャンネル「ReHacQ」(リハック)で、彼は元・安芸高田市長の石丸伸二氏と「生配信」する予定になっていた。

 だが仕事より不倫を取り、後からブッキングした女性との密会を優先しその生配信を直前にドタキャンしていたのが暴露された。


 しかも昨夜出したばかりのお詫び声明は、まるで何もない内容だ。言ってることは今までと何ら変わらず。ここであらためて書く価値さえない。

「申し訳ありません」の一言だけだ。

 議員の職も、党の代表もいっさい辞めず、「全力で公約をやり抜きます」という実質、ゼロ回答である。リーダーとして何ら責任を取らない。ひどい有様だった。

 単なる見せかけだけのお詫びにすぎない。

 しかも今ごろこんな無意味な声明を出すということは、間違いなく彼はこれまでじっと息を潜めて「世間の空気の流れ」を読んでいたのだろう。

 で、「不倫を叩くより玉木の減税を優先すべきだ」という(彼の作術にまんまと騙された)世論がにわかに盛り上がるのを見て、ニヤリとどす黒く笑いながら今ごろこんな声明を出してきたのだ。

時間がたつうち玉木代表の「人間性」が露わになる

 おまけに「衆院選前」の段階で、玉木代表は「消費税の5%減税」を最大の公約に掲げていた。にもかかわらず「選挙後」には、コロッと180度、言うことが変わった。

 いったん選挙が終わり国民を騙して勝ったあとは、「もうお役御免だ」とばかりにメインの公約だった消費減税をすっかり引っ込めた。

 で、規模も小さく社会的・財政的に差し障りのない「103万円の壁」ばかり、テレビで言うようになった。


 つまり彼は典型的な「うそつき」なのだ。まるで信用できない。

 事実、以下の通り国民民主党は「選挙後」の11月7日、執行役員会を開き、公約のメインだった消費減税を「先送り」した。おそらく、もうやらないだろう。つまり実質、公約を「取り下げた」のだ。

 この「二枚舌」戦術を指揮した人物は、玉木代表であることは明らかだ。彼の人間性がモロに現れている。

【国民民主党】執行役員会で最大の公約を取り下げ【消費税減税は先送り】

不倫相手は今も「音信不通」のまま

 一方、この不倫のお相手は、四国・高松市の観光大使を務めるタレントの小泉みゆき氏だ。彼女は以下の記事によれば、11月12日午前の時点で「高松市と連絡が取れない状態」だという。

国民・玉木代表と不倫の元グラドル、高松市「連絡が取れていない」 観光大使は無報酬、委嘱の経緯とは

 実は玉木代表の国民民主党は、今年9月4日にも一度、やらかした。人の命が失われている。

 衆院東京15区の補欠選挙で公認候補にいったん内定していながら、その後、党から公認を取り消された高橋茉莉さんが、連絡が取れなくなったまま亡くなっているのだ。飛び降り自殺と見られる

 万一、今回も音信不通になった本人に「もしものこと」でもあったら、いったい玉木代表はどう責任を取るつもりなのか?

 今はご本人の無事を祈るばかりだが、それにしても玉木代表と同党をめぐる一連の出来事には呆れ返るばかりだ。

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【国民・玉木代表】なんと不倫相手を優先しリハックの生配信をドタキャンしていた

2024-11-12 07:47:58 | 政治経済
不倫よりこっちの方が問題だ

 昨日(11月11日)、「首相指名選挙」当日を狙った女性との不倫報道が飛び出し、大騒ぎの渦中にある国民民主党・玉木雄一郎代表である。

 だが個人的には、むしろこっちの方が大問題だろう。

 実は玉木代表が不倫相手と会っていた10月30日。この日、YouTubeチャンネル「ReHacQ」(リハック)で、彼は元・安芸高田市長の石丸伸二氏と生配信する予定になっていた。

 ところが同じ日に女性との密会が「後から」決まったため、玉木代表は生配信の直前になって「先約だったこの仕事」をなんとドタキャンしていたのだ。

 以下は、「ReHacQ」プロデューサーの高橋弘樹氏が不倫報道当日の11月11日、X(旧ツイッター)にその内幕をバラした投稿だ。

 この文面では玉木代表が不倫相手に会うため、すでにブッキング済みだった先約の生配信を直前になってキャンセルした経緯と、そのせいでいかに高橋氏やスタッフが後始末のため迷惑を被ったか? そのへんの裏事情がユーモアを交えて暴露されている。


仕事をすっぽかし不倫相手と会う人間を信用できるか?

 仕事をもっている社会人なら誰でもわかるだろう。

 同じ日に不倫相手と会うことが「後から決まった」ため、直前になって「先約だった仕事をすっぽかす」なんてありえないはずだ。

 そんなことをすればたちまち約束の相手やクライアントの信用をなくし、特にフリーランスの人間なら二度と仕事の発注なんて来ない。

 考えられない行為である。

 玉木代表は確かに柔和な面立ちで物腰や言葉遣いも柔らかく、基本的には相手にいい印象を与えるタイプの人間だ。だが彼の行動や言動を注意深く観察していると、そんなソフトな仮面の下に隠された「黒い本性」が浮き彫りになってくる。

 みんな、あのソフトな見た目に騙されているのだ。

 例えばこのブログでも今回の衆院選を例に何回も解説してきたが、彼は決まって選挙のたび、選挙前には実に気前のいい公約を出す。

 だが選挙が終われば途端に豹変し、言うことが180度コロッと変わる。これはいつものことだ。有権者はここをもっと注意深く観察すべきだ。

リハック逃亡の件が決定打に

 加えて今回の「リハックすっぽかし」の件や不倫騒動を考え合わせると……結論として導き出されるのは「彼はとうてい信用ならない人物だ」という客観的事実だろう。

 そんな玉木代表の人格をカンタンに言い表すと、シンプルそのもの。ひとことでいえば、「うそつき」なのだ。あの「#国民民主党に騙されるな」というハッシュタグがそれを象徴している。

 しかも始末の悪いことに「まるで息を吐くようにウソをつくタイプ」である。彼にとってウソはそれほど日常茶飯事であり、ごく自然で当たり前のことなのだ。「生活の一部」と言ってもいい。

 私は職業柄、過去にこのテの人物をウンザリするほど取材してきたのでよくわかる。こうした人種にとって、ウソをつくことは極めて自然な行為なのだ。

 実はこれは玉木代表に関して以前からうすうす感じていたことだが、特に「リハックすっぽかし」の件で確信をもった。しかも深刻なことに、彼は国の運命を左右しかねない政治家という重要なポジションにいる。一般人じゃない。

 ならば細心の警戒心が必要だ。

 今後はそんな厳しい目で、彼を注意深く監視していく必要があると考えている。

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