アグレッシヴさがなかった豪・韓・中国戦
リオ五輪アジア最終予選。ひとことで言って今回のなでしこは、相手に負けたのではなく自分に負けた。
チャンピオンである彼女たちには背負うもの、守るものが多い。それらを失いたくない気持ちが「安全に行こう」と消極的な気持ちを生み、みずから悪循環にハマって行った。
ボールを持って果敢に前を向くのでなく、安易なバックパスや弱い横パスに逃げる。責任回避する。あげく、その逃げのパスをカットされてカウンターを食らう。球際の競り合いでも粘らず流してしまうーー。「受け」に回ったメンタルの弱さが、すべての消極的なプレイに出た。
一方、失うものを失ったあとのベトナム戦、北朝鮮戦では、彼女たちの表情は実に晴れやかだった。プレッシャーから解放されたからだ。試合内容もよく、特に雨の北朝鮮戦では、水しぶきを上げながら豪快に相手へタックルしまくる彼女たちの積極的な姿が印象的だった。
このチームは死んでいない。一時休止しただけだ。
特に今回、若い横山と中島のプレイぶりには、なでしこの希望の光を見た。
体制を立て直し、選手を再選考して世代交代を進め、戦術を再構築すれば、世界舞台へのカムバックは案外、早いのではないか。反省と修正は必要だが、悲観することはまったくない。
リオ五輪アジア最終予選。ひとことで言って今回のなでしこは、相手に負けたのではなく自分に負けた。
チャンピオンである彼女たちには背負うもの、守るものが多い。それらを失いたくない気持ちが「安全に行こう」と消極的な気持ちを生み、みずから悪循環にハマって行った。
ボールを持って果敢に前を向くのでなく、安易なバックパスや弱い横パスに逃げる。責任回避する。あげく、その逃げのパスをカットされてカウンターを食らう。球際の競り合いでも粘らず流してしまうーー。「受け」に回ったメンタルの弱さが、すべての消極的なプレイに出た。
一方、失うものを失ったあとのベトナム戦、北朝鮮戦では、彼女たちの表情は実に晴れやかだった。プレッシャーから解放されたからだ。試合内容もよく、特に雨の北朝鮮戦では、水しぶきを上げながら豪快に相手へタックルしまくる彼女たちの積極的な姿が印象的だった。
このチームは死んでいない。一時休止しただけだ。
特に今回、若い横山と中島のプレイぶりには、なでしこの希望の光を見た。
体制を立て直し、選手を再選考して世代交代を進め、戦術を再構築すれば、世界舞台へのカムバックは案外、早いのではないか。反省と修正は必要だが、悲観することはまったくない。