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すちゃらかな日常 松岡美樹

積極財政などの政治経済をすちゃらかな視点で見ます。ワクチン後遺症など社会問題やメディア論、サッカー、音楽ネタも。

【サッカー日本代表】ハリルはハーフナーを使いこなせるか?

2016-03-18 07:03:34 | サッカー日本代表
クロス欠乏症の代表にフィットさせるには

 ロシアW杯出場をかけたアジア2次予選、アフガニスタン戦(24日)、シリア戦(29日)に向けた日本代表メンバーが発表された。

 例によって海外組総出演の変わり映えしない顔ぶれだが、唯一、注目なのが現体制で初招集された選手。オランダのADOデンハーグで今季13点を取っているFWハーフナー・マイクである。なぜなら高さがある彼の使い方次第で、ハリルジャパンは全く新しい戦術オプションを手に入れることになるからだ。

 ハリルはハーフナーについて、「我々はクロスで点が取れてない。そこでサイドから折り返しを入れ、マイクの頭を狙う」と起用の狙いを語っている。

 また特にアフガニスタンは、リトリートしてあらかじめ低い位置に守備ブロックを作ってくるだろう。となれば日本はパスワークで組み立てるのが難しい局面も出てくる。そんなとき、ハーフナーに早めにロングボールを入れ、落としたところを狙う攻め方もある。ハリルはそんなオプションも考えているようだ。

 ただしA代表は今まで、こういうハイボールを使った攻めを全くやっていない。むしろ香川や本田あたりは、そんなスタイルを軽蔑してさえいるかもしれない。だがそのハイボールを使わなければ、ハーフナーは絶対に生きない。とすれば周りの選手が、彼を機能させるための発想の転換をできるかどうかがカギだ。

 そのためにはハリルがあらかじめ選手たちに対し、ハーフナーを生かすための戦術変更を説明し、納得させておく必要がある。チーム全体としての意思統一が必要だ。つまりハーフナーをチームとして使いこなせるかどうかは、ハリルの人心掌握術にかかっている。

 もしハーフナーが途中出場してきたとき、周りの選手が攻め方を変えてハイボールを使うようになるか? それでも彼らがあくまで地上戦にこだわるようなら、ハリルは「監督失格」だということになる。

 ここは2次予選・3月シリーズ最大の見どころだろう。

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