危惧される「自分たちのサッカー」化
西野ジャパンはいったいどんなサッカーを志向しているのか? 西野監督のコメントを読んだり、初戦のガーナ戦を見たりしてもさっぱり方向性が伝わってこない。
例えば(1)自分たちが試合を支配しようとするサッカーなのか? それとも(2)相手にボールを持たせてカウンターを狙うサッカーか? あるいは(3)状況に応じてそれらを使い分けるハイブリッド型なのか?
西野監督は「W杯では主導権を握られることが多くなる」と言い、3バック(5バック)をオプションにしようとしている。とすれば(2)なのか? とも思う。だが本田や香川を重用し、中盤を重視してボールをつなぐことを目指している点を見ると、(1)なのか? とも感じる。なんだかジーコジャパンやザックジャパンの匂いがする。
要するに、監督自身が「これで行く」という方向性が定まっていないのだろう。
現に「西野監督は選手の自主性を尊重している」「選手の聞き役に回っている」などと盛んに報道されている。「本田のリーダーシップは頼もしい」とも発言している。
そこから推察すると、おそらく内部的には例によって本田が政治力を発揮し監督を取り込んで実権を握り、チームメイトと監督をオルグした上で、弱いショートパスを足元でばかりつなぐ(本田が大好きな)「自分たちのサッカー」をやろうとしているのだろう。
この記事で指摘したように、本田が実権を握ろうとする気配はハリルジャパンの頃からあった。だが一部報道であったようにハリルと激論になり、クーデターは否定されたのだろう。
で、監督がナアナアの日本人に変わり、いま着々と「本田ジャパン」化が進んでいるのではないか? よくも悪くも自分がない西野氏が監督になり、その環境が整ってしまったのだろう。
だが本田だけが気持ちいい、本田が生きる本田のためのサッカーを見せられるのでは、たまらない。
願わくば柴崎と大島には、ピッチ上のプレイで「おれたちが中心だ」ということを示してほしい。いや、誰々が中心、などというサッカーはもう古い。そうではなく柴崎と大島がゲームの流れを作り、彼らのプレイで「自分たちのサッカー」を吹っ飛ばしてほしい。
足元だけでつなぐ弱いショートパスばかりの「小さいサッカー」でなく、ウラを突く鋭いスルーパスやフィールドを斜めに横切るロングボールで自在にサイドを変え、ボールスピードの速い中長距離のパスを駆使してピッチを広く使ったワイドな展開で試合を決定付けてほしい。
今度のロシアW杯では、そんなサッカーが見たいと強く願っている。
西野ジャパンはいったいどんなサッカーを志向しているのか? 西野監督のコメントを読んだり、初戦のガーナ戦を見たりしてもさっぱり方向性が伝わってこない。
例えば(1)自分たちが試合を支配しようとするサッカーなのか? それとも(2)相手にボールを持たせてカウンターを狙うサッカーか? あるいは(3)状況に応じてそれらを使い分けるハイブリッド型なのか?
西野監督は「W杯では主導権を握られることが多くなる」と言い、3バック(5バック)をオプションにしようとしている。とすれば(2)なのか? とも思う。だが本田や香川を重用し、中盤を重視してボールをつなぐことを目指している点を見ると、(1)なのか? とも感じる。なんだかジーコジャパンやザックジャパンの匂いがする。
要するに、監督自身が「これで行く」という方向性が定まっていないのだろう。
現に「西野監督は選手の自主性を尊重している」「選手の聞き役に回っている」などと盛んに報道されている。「本田のリーダーシップは頼もしい」とも発言している。
そこから推察すると、おそらく内部的には例によって本田が政治力を発揮し監督を取り込んで実権を握り、チームメイトと監督をオルグした上で、弱いショートパスを足元でばかりつなぐ(本田が大好きな)「自分たちのサッカー」をやろうとしているのだろう。
この記事で指摘したように、本田が実権を握ろうとする気配はハリルジャパンの頃からあった。だが一部報道であったようにハリルと激論になり、クーデターは否定されたのだろう。
で、監督がナアナアの日本人に変わり、いま着々と「本田ジャパン」化が進んでいるのではないか? よくも悪くも自分がない西野氏が監督になり、その環境が整ってしまったのだろう。
だが本田だけが気持ちいい、本田が生きる本田のためのサッカーを見せられるのでは、たまらない。
願わくば柴崎と大島には、ピッチ上のプレイで「おれたちが中心だ」ということを示してほしい。いや、誰々が中心、などというサッカーはもう古い。そうではなく柴崎と大島がゲームの流れを作り、彼らのプレイで「自分たちのサッカー」を吹っ飛ばしてほしい。
足元だけでつなぐ弱いショートパスばかりの「小さいサッカー」でなく、ウラを突く鋭いスルーパスやフィールドを斜めに横切るロングボールで自在にサイドを変え、ボールスピードの速い中長距離のパスを駆使してピッチを広く使ったワイドな展開で試合を決定付けてほしい。
今度のロシアW杯では、そんなサッカーが見たいと強く願っている。