すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【セネガル戦・コラム】日本のパスサッカーは世界化するか? 〜日本2-2セネガル

2018-06-25 14:45:13 | サッカー日本代表
柴崎や大島らに託された大きな夢

 俺たちのパスサッカーはこれだーー。

 そんな世界に向けてのプレゼンテーションを見ているような試合だった。もちろんグループリーグ突破うんぬんも重要だが、「日本は国としてどんなサッカーをするのか?」も大きなテーマだ。その問いに答えるように、この日、彼らが見せたパスの質は実に多彩だった。

 これまでの彼らのパスは、もっぱら足元ばかりを狙う弱いショートパスだけだった。だがこの日は長短あわせ、大きくダイアゴナルなサイドチェンジあり、ライン裏を狙う長いスルーパスあり。またポストの選手に当てる強いクサビのボールもあった。

 ボールスピードも以前より速く(時間の経過とともに遅くはなったが)、満足の行くものだった。特に柴崎はすばらしいパスをあやつっていた。マメで緻密な日本の速いパスワークの前に、セネガルはすっかりイライラしていた。

 ひょっとしたら彼らは、内向きに日本化したパスサッカーを世界化するかもしれない。それは若い柴崎や大島らに託された大きな夢だ。そんなゾクゾクする予感がした。

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