「3つのスピード」がとんでもなく速いシティ
イングランドのプレミアリーグ第13節が行われ、マンチェスター・シティがホームのエティハド・スタジアムでリバプールを迎え撃った。高度に緊迫した究極のゲームが行われ、ハイレベルな試合は1対1の引き分けで終わった。
シティはアーリング・ハーランドを筆頭に、ジェレミー・ドクやベルナルド・シウバらを擁して臨んだ。一方のリバプールはモハメド・サラーとダルウィン・ヌニェス、ディオゴ・ジョタを前線に構える4-3-3だ。日本代表の遠藤航はベンチスタートだった。
のっけからシティはプレイスピードとボールスピード、判断のスピード、という「3つのスピード」がとんでもなく速い。プレイは必ず2タッチ以内で行われ、ポジティブ・トランジションとネガティブ・トランジションも素晴らしく速い。プレス回避も見事だ。なかでも俊敏なドリブルで敵の最終ラインを食い破るドクが物凄い迫力である。
3-4-3システムの彼らは3-2-5の形でビルドアップする。ゲームは序盤からシティのペースで進んだ。マンCが一枚も二枚も上手な感じだった。
試合はそんな彼らが先制した。27分だ。DFアケがドリブルで敵陣を進み、2人かわして最前線のハーランドにパス。受けたハーランドは、ゴール右隅ギリギリに左足で強烈なショットを叩き込む。ボールはGKアリソンが伸ばした手を弾いて入った。
ハーランドはプレミアリーグ通算50ゴール目。史上最速だ。
途中出場の遠藤航が最後を締めた
試合の中盤もずっとシティのペースで進んだ。だが逆にレッズの側から見れば、強豪シティを1点に抑えてうまく戦っているともいえる。
その証拠に、後半に入り時間が押し迫るにつれ次第にリバプールが押し返し始める。そして88分にバイタルエリアでアレクサンダー=アーノルドの凄まじい2タッチでの右足のシュートがファーに決まった。レッズがとうとう同点に追いつく。
さすがにこのハイレベルでは遠藤はついて行けないなぁ、と思って観ていたら、なんと85分に1対1の痺れる状況で遠藤が交代出場した。クロップは試合を締めるつもりだ。リバプールとしては帝王シティ相手に「引き分けで御の字」てなところだろう。
それにしてもあんな難しい局面で遠藤が大事な試合の幕引きをまかされるとは、やはりクロップは遠藤の「守り切る力」を認めているのだ。それ以外にありえない。なにしろクロップは遠藤に試合を託したのだから。
とすれば彼がこの後、強化すべきことは、組み立てのパス出しを含めた攻撃面だろう。そこさえクリアすればレギュラーは近い。
こんなふうに試合は基本シティのペースで進んだが、特に後半アディショナルタイムに入るあたりからのレッズの追い上げは凄い迫力だった。かくて試合はこのまま1-1の引き分けで終わった。「世界の頂上決戦」は見ごたえ充分だった。
本題と関係ないが、久保健英はレアル・マドリーなどに行かず、絶対にこの世界で勝負すべきだと強く感じた。そうすれば彼はまだまだ伸びるだろう。
イングランドのプレミアリーグ第13節が行われ、マンチェスター・シティがホームのエティハド・スタジアムでリバプールを迎え撃った。高度に緊迫した究極のゲームが行われ、ハイレベルな試合は1対1の引き分けで終わった。
シティはアーリング・ハーランドを筆頭に、ジェレミー・ドクやベルナルド・シウバらを擁して臨んだ。一方のリバプールはモハメド・サラーとダルウィン・ヌニェス、ディオゴ・ジョタを前線に構える4-3-3だ。日本代表の遠藤航はベンチスタートだった。
のっけからシティはプレイスピードとボールスピード、判断のスピード、という「3つのスピード」がとんでもなく速い。プレイは必ず2タッチ以内で行われ、ポジティブ・トランジションとネガティブ・トランジションも素晴らしく速い。プレス回避も見事だ。なかでも俊敏なドリブルで敵の最終ラインを食い破るドクが物凄い迫力である。
3-4-3システムの彼らは3-2-5の形でビルドアップする。ゲームは序盤からシティのペースで進んだ。マンCが一枚も二枚も上手な感じだった。
試合はそんな彼らが先制した。27分だ。DFアケがドリブルで敵陣を進み、2人かわして最前線のハーランドにパス。受けたハーランドは、ゴール右隅ギリギリに左足で強烈なショットを叩き込む。ボールはGKアリソンが伸ばした手を弾いて入った。
ハーランドはプレミアリーグ通算50ゴール目。史上最速だ。
途中出場の遠藤航が最後を締めた
試合の中盤もずっとシティのペースで進んだ。だが逆にレッズの側から見れば、強豪シティを1点に抑えてうまく戦っているともいえる。
その証拠に、後半に入り時間が押し迫るにつれ次第にリバプールが押し返し始める。そして88分にバイタルエリアでアレクサンダー=アーノルドの凄まじい2タッチでの右足のシュートがファーに決まった。レッズがとうとう同点に追いつく。
さすがにこのハイレベルでは遠藤はついて行けないなぁ、と思って観ていたら、なんと85分に1対1の痺れる状況で遠藤が交代出場した。クロップは試合を締めるつもりだ。リバプールとしては帝王シティ相手に「引き分けで御の字」てなところだろう。
それにしてもあんな難しい局面で遠藤が大事な試合の幕引きをまかされるとは、やはりクロップは遠藤の「守り切る力」を認めているのだ。それ以外にありえない。なにしろクロップは遠藤に試合を託したのだから。
とすれば彼がこの後、強化すべきことは、組み立てのパス出しを含めた攻撃面だろう。そこさえクリアすればレギュラーは近い。
こんなふうに試合は基本シティのペースで進んだが、特に後半アディショナルタイムに入るあたりからのレッズの追い上げは凄い迫力だった。かくて試合はこのまま1-1の引き分けで終わった。「世界の頂上決戦」は見ごたえ充分だった。
本題と関係ないが、久保健英はレアル・マドリーなどに行かず、絶対にこの世界で勝負すべきだと強く感じた。そうすれば彼はまだまだ伸びるだろう。