絵画や彫刻なんかの美術作品で、「無題」って作品をよく見かける。
とても不思議だ。
たとえばメッセージ性のある深遠なタイトルをつけ、作品そのものとの相乗効果で自分の創作意図をより有効にアナウンスしよう、とか考えないのかな。
そんな俗事に構わないのが本物の天才なんだろうけど。
一方、音楽の世界では、「無題」のポピュラーソングってありえない。演劇や文学もそうだ。美術の人だけが、なんだか別の世界にいるような気がする。
タイトルも含めてひとつの作品なのに、自分のかけがえのない作品を「無題」で終わらせるアーティストの心理ってどんなふうなんだろう?
「無題」でやりすごすくらい肩の力を抜いてモノを作ってる、ってことなのか……。
私みたいな凡人にはやっぱりわからない。
とても不思議だ。
たとえばメッセージ性のある深遠なタイトルをつけ、作品そのものとの相乗効果で自分の創作意図をより有効にアナウンスしよう、とか考えないのかな。
そんな俗事に構わないのが本物の天才なんだろうけど。
一方、音楽の世界では、「無題」のポピュラーソングってありえない。演劇や文学もそうだ。美術の人だけが、なんだか別の世界にいるような気がする。
タイトルも含めてひとつの作品なのに、自分のかけがえのない作品を「無題」で終わらせるアーティストの心理ってどんなふうなんだろう?
「無題」でやりすごすくらい肩の力を抜いてモノを作ってる、ってことなのか……。
私みたいな凡人にはやっぱりわからない。
はじめまして。
> なぜそこでポピュラー音楽を例えに出されたのかということです
いやポピュラー音楽にはタイトルがあるのに、絵画にはタイトルのない作品があるのは不思議だな、この違いは面白いなと思ったからです。
すでに書いた通りですよ。
■sutouさん
> 絵画や彫刻は一瞬で全体が把握できる。
なるほどビジュアル的な要素が大きいから、
ってことでしょうかね。
ふむふむ。
■ururiさん
> 造形作品をつくっていますが(中略)
> あまりタイトルはつけたくないですね。
> 多分、自分の作品を言葉で考えてないんで…。
ふむぅ。これはまた哲学的な言葉ですね。
いや参りました。
「造形作品だから、頭の中では文字の形で思考して作ってるわけじゃない」
……ってことですよね? なるほど面白いです。
こういうクリエイティブなコメントをいただくと、
こちらも触発されてイマジネーションが湧く気がします。
ありがとうございます。
■とくみつさん
おっ。毎度どうもです♪
> 言葉によってイメージを限定したくない
うむ。それはわかるような気がします。
私はそもそも文字で何かを作る仕事ですから、土俵が違いますけど。
> 絵を観る立場になってみると気になった作品が無題の場合に
> それ以上イメージが広がらない事に気づきました。
うーん。自分で問題提起しておいてナンですが(笑)、
これってよく考えたら微妙な問題のような気がしてきました。
ビジュアルで感じる性質の芸術作品(絵画など)に、
わざわざ「言葉」で自分から狭い枠組みを設定するのはどうか? みたいな。
ただその一方で「お客さん」からみると、タイトルがあれば
作品を見て何かをイメージするためのヒントにはなるんですよね。
でもそんな「ヒント」で閲覧者を「誘導」するのが
芸術として正しいのか? って問題もあり……
だめだ、こりゃとうていコメント欄じゃ、
片付かないスケールの大きな問題のようです(笑)
■一見さんです さん
> 作品に愛着がないとかではなくて、
> タイトルを考える段階に来た時にはもう作品そのものは完成してて、
> 作品につぎ込める力のほとんどを使い尽くしてるというか。
ああ、それもわかる気がしますねえ。
だんだん思い出してきました。
私は昔、油絵を描いていたんですが、
どうもタイトルをつけた記憶がありません(笑)
うーん、でもこのネタで数エントリ続けても
結論が出ないむずかしい問題のようですねえ、こりゃ。
でもこういうの、考えるのって楽しいですよねえ。
作品に愛着がないとかではなくて、タイトルを考える段階に来た時にはもう作品そのものは完成してて、作品につぎ込める力のほとんどを使い尽くしてるというか。
それで、タイトルは付けても適当だったり「あぁ、もう無題で良いや」と思ったりします。
自分が絵を描き、そのタイトルを「無題」にした場合、言葉によってイメージを限定したくないって気持ちが働いているときですね。 視覚的な作品なんだから「見て感じる」のが一番良いだろうと。
これはあくまで私の場合です。 他の方はどうなんでしょうね?
しかし
絵を観る立場になってみると気になった作品が無題の場合にそれ以上イメージが広がらない事に気づきました。 以降はなるべくタイトルはひねり出すようにしてます。
・・・といってもここ数年タイトルをつけなければいけないような絵は描いていませんけどね・・・。
多分、自分の作品を言葉で考えてないんで…。
一方、音楽・演劇・文学は、しばらく鑑賞しないと
どういうものか把握できない。
この辺の違いが影響しているかもしれません。
疑問に思ったのは、なぜそこでポピュラー音楽を例えに出されたのかということです。絵画と対比すべきはむしろクラシック音楽であって、そちらはタイトルのないのが普通ですのに。