すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【J1リーグ】名古屋がいつものウノゼロで締める 〜第13節 名古屋 1-0 C大阪

2021-05-09 05:03:46 | Jリーグ
連敗のショックはまるでなし

 名古屋グランパスは前節と前々節、川崎フロンターレとの首位決戦になった2試合に連敗したショックが心配された。

 だがこのセレッソ大阪戦、立ち上がりから彼らはまったくそんな気配すら感じさせなかった。

 前節のスタメンからは成瀬と長澤、前田が外れ、森下と柿谷、相馬が入るベストメンバーで臨んだ。

 彼らは持ち前の「大きいサッカー」をした。ピッチを斜めに横切る長いサイドチェンジを交えながら組み立てて行く。

 名古屋のポゼッション率は48%とC大阪を下回ったが、「やられている」わけではない。相手にボールを持たせてカウンターを狙ういつもの定食コースだ。

 前半は両チーム一進一退で無得点のまま終え、そして後半21分。この試合でJ1通算300試合出場を達成した左SBの吉田がうれしいゴールを挙げる。そして名古屋がいつものウノゼロ(1-0)で完勝した。

 今季11回目のクリーンシート(無失点試合)である。いつもの名古屋が帰ってきた。

マテウスがブレ球のミドルシュートを放つ

 名古屋のフォーメーションは4-2-3-1だ。スタメンはGKがランゲラック。最終ラインは右から森下龍矢、中谷進之介、丸山祐市、吉田豊である。

 セントラルMFは稲垣祥と米本拓司。2列目は右からマテウス、柿谷曜一朗、相馬勇紀。ワントップは山崎凌吾だ。

 前半8分。名古屋は縦パスに抜け出した柿谷が、ペナルティエリア左からクロスを入れる。これにペナルティエリア真ん中へ走り込んだ米本がジャンプしヘディングシュートを放つが、敵GKキム・ジンヒョンに処理されてしまう。

 立ち上がりに攻めたのはC大阪だったが、こうして時間が経つにつれ名古屋がボールを支配し自分のゲームにして行った。

 前半25分、名古屋はカウンターを放つ。マテウスがスピードに乗ったドリブルで中央突破を狙うが、敵陣の真ん中で敵CBチアゴにボールを奪われる。

 続く前半31分。またもマテウスがペナルティエリア手前右から、左足で強烈なブレ球のミドルシュートを打つ。

 これを敵GKキム・ジンヒョンが弾いたが、そのこぼれ球を稲垣が拾った。彼はペナルティエリアの右から真ん中へ折り返したが、味方に合わずチャンスはフイになった。

名古屋は吉田のうれしいゴールで大団円に

 そして大団円は後半21分に訪れた。名古屋の左SB吉田が途中出場の齋藤学にパスを出し、ペナルティエリア内に走りこんだ。

 そこに齋藤が縦パスを出し、柿谷が触ったボールを敵CBチアゴが左足で掻き出すとこれが左斜め前へ流れる。そしてなんとうまい具合いに、吉田の足元へ届く。

 おそらく神がくれた300試合出場達成記念なのだろう。吉田はこれをゴール左隅に狙いすまして決め、決勝点を挙げた。

 これで名古屋は昨シーズンから先制すれば勝つジンクスを達成。先制時の連勝記録を20連勝とした。

 名古屋は先行逃げ切り型のチームなのである。

 彼らは川崎F戦での連敗から立ち直り、価値ある1勝を挙げた。

 まだまだシーズンは長い。何が起こるかわからない。こうして1勝づつ丁寧に積み重ねた先には、きっと美味しいご褒美が待っているに違いない。

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