すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【ポーランド戦】6人替えは無謀、2人替えで勝っていれば問題なかった

2018-07-02 09:21:51 | サッカー日本代表
レギュラー温存は世紀の愚策

 ロシアW杯グループリーグ最終戦のポーランド戦、西野監督はなぜスタメンを6人も替える策を弄したのか? おそらくグループリーグ突破を見越し、決勝トーナメント初戦のためにレギュラーを休ませる作戦だったのだろう。

 相手は敗退が決まり抜け殻のポーランド。ならばスタメン6人替えでも勝てる(または引き分けられる)と踏んだのだろうか? ここが最大の判断ミスだった。6人替えでなく「2人替え」くらいでスッキリ勝っていれば問題なかったし、そうできたはずだった。

 いや、そう「すべき」だった。

 負けたポーランド戦の内容を振り返るまでもなく、日本はレギュラー組と控え組のレベル差が大きい。いくら相手は敗退が決まっているとはいえ、はるか格上のポーランドなのだ。

 ひょっとしたら西野監督には、ポーランド戦を迎える前に「もうグループリーグは突破できた」というようなある種の油断があったのではないか? でなければスタメン6人替えでポーランドに挑む、という非論理性が理解できない。

 スタメンをまったく替えずポーランドに勝ったとしても、選手が疲弊し、決勝トーナメントの初戦で負けてしまうーー。それならポーランド戦でメンバーを落とし、休ませておいたほうがいいのでは?

 もし西野監督にそんな読みがあったのだとしたら、そこがボタンのかけ違いの始まりなのだ。なんせ、その段階ではまだ日本はグループリーグを突破していないのだから。取らぬ狸の皮算用が甘すぎた、といわざるをえない。

 メンバーを落とさずふつうに戦い、ポーランド戦に勝つか引き分けるかしておけば、「フェアプレーポイント騒動」なんてそもそも起こらなかった。そう考えると日本はまったくバカな選択をしたものだ。
コメント (1)
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【ロシアW杯・決勝T】エムバペは時空の支配者である 〜フランス4-3アルゼンチン

2018-07-01 01:51:47 | サッカー日本代表
まるで決勝戦のような壮絶な一戦

 待ちかねたロシアW杯決勝トーナメントの初戦は、アルゼンチンが攻めあぐねながらもポゼッションし、フランスがボールを奪ってカウンターをかける、という噛み合わせになった。

 2ゴールのフランス代表・エムバペは、時間と空間の支配者だ。彼がスピードに乗ってドリブルに入ると静かに時が止まり、空間が捻れてあり得ないようなゴールが生まれる。彼の周りだけが2倍速映像になっているかのようだった。

 対するアルゼンチンは偽9番のメッシが下りてボールに触り、組み立てたときに形になった。その意味では両雄がしっかりチームの核になっていた。アルゼンチンは素晴らしい試合をしたが、ただ下がるメッシと上がるメッシ、あともう2人くらいメッシがいれば……という展開だった。

 途中から(守備はそう崩れていないが)オープンな撃ち合いになり、壮絶な点の取り合いになった。総得点のうち、半数が絵に描いたようにサイドネットにズバズバ決まった。まるで決勝戦のような緊張感だった。歴史に残る一戦だ。チームの狙いが明確に形になっているフランスは優勝候補だろう。興奮でいまも涙が止まらない。

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