すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【サッカー日本代表】自分で自分のスタイルを狭める日本人

2018-07-31 08:55:58 | サッカー戦術論
特定のプレーに固執する悪いクセ

 日本人は、自分で自分のプレースタイルを狭めてばかりいる。

 よく、「日本人は身長がないのでサイドからのクロスはダメだ」といわれる。で、真ん中からのグラウンダーのスルーパスに過度にこだわる。ならばロシアW杯コロンビア戦で本田のCKから大迫が決めたヘッドはいったい何だ?

 要はクロスを入れれば「何が起きるかわからない」のだ。なのに「日本人は背が低いからクロスはダメ」と決めつけ、自分たちのプレースタイルを狭めてしまう。これに類することは数多い。

 ほかにも例えば「放り込み」などといってロングパスを異常に毛嫌いするのもそれだ。昔とくらべ日本人の技術レベルははるかに上がり、すでにCBからサイドに開いたWGの足元へ正確なロングパスをつけるレベルまで到達している。

 にもかかわらず、いくら精度が高くてもロングパスを過剰に敬遠する。で、「距離感が大事だ」などといって狭いエリアに複数の選手が集まりショートパスばかり交換する。オープンスペースに広がって中長距離のパスを活用しようとしない。要はティキタカ症候群だ。

 皮肉なことに、これが日本サッカー協会の田嶋会長が唱える「ジャパンズ・ウェイ」の実態である。田嶋会長は「日本人の長所を伸ばす」などというが、長所というのはすでに抜きん出ているのだから伸び代は小さい。

 逆に上であげたような「日本人がやろうとしないこと」をやり、「日本人ができないこと」をできるようにすれば、0点だったものがたちまち30点や40点に上がる。トータルでどっちがチーム力の向上になるか? といえば明白だ。

「日本人らしく」小さくまとまり、「長所を伸ばす」などといって短所に目をつぶり修正しないのでは、日本に明るい未来はない。

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