
10日、『オペラ座の怪人』以来2年半ぶりくらいの劇団四季のミュージカル『アンデルセン』を見てきました。
ちょっとストーリーを紹介すると…
田舎町オーデンセのお話の上手な靴職人だったアンデルセン。
あまりに彼の語る童話の世界が楽しくて、
子供たちは学校が始まっても彼の元から離れようとしませんでした。
校長から子供たちに悪影響を与えると言われ、
追われるようにコペンハーゲンに出て行った彼が、
そこでコペンハーゲン中の男たちが憧れるバレエのプリマドンナ
「マダム・ドーロ」に出会い、片思いをします。
振り付け師でもある夫ニールスとドーロはお互いに愛し愛されているのですが、
芸術のためには大喧嘩もし、それをバレエに昇華させている部分もあるのでした。
その喧嘩を見てしまったアンデルセンは虐待されていると勘違いし、
彼女を慰めるために、そして自分の思いを告げるために
「人魚姫」を書いて彼女に捧げます。
怪我の手術のために頭に出来た禿をからかわれ、
傷ついていたいじめられっこを慰めるために語った
「醜いアヒルの子」が新聞に載ったり、
「人魚姫」がバレエの演目として評判になったりして、
作家として評価されるまでのお話です。
(一部、私の独断の解釈かも…)
次々と変わっていく背景の幕がとても効果をあげていて、
その中で繰り出される数々のバレエシーンにとても魅了されました。
特にニールス役の岩崎晋也さんの踊りは素人が見てもダイナミックで、
彼の踊りを見られただけでも大満足でした。
後で調べたら、実は『キャッツ』でマジシャン猫の踊りが素晴らしくて、
大好きになった松島勇気さんもこのニールスの役を演じているのだそうで、
松島さんのニールスも見たいなーと思った私でした。
岩崎さんも逆に、東京公演の最後の方でマジシャン猫を演じていたそうなので、
妹は彼のミストフェリーズの踊りを見ているかも…。
隣で見ていたアケビは「自分は群舞が好きなんだ。」と作品を見ていて実感したそうです。
そして、「すっかり四季にはまった。」と言っていたので、
これから一緒に見る仲間が増えました。よしよし!
私はこの作品をファミリーミュージカルだとばかり思っていて、
全然期待していなかった(確かに子供が多くて、泣いたりざわついたり、ちょっと迷惑な所もあった)のですが、
ミュージカルとバレエが融合したとっても充実した作品でした。
カーテンコールもたっぷりと長くて、その演出も楽しめました。
駐車場がビチビチで、
運転手のアケビは混雑する前に車を出そうと私を急かします。
終わったかなーと思って立ち上がったら、
またカーテンコールで慌てて振り返って拍手!
廊下に出たらまたカーテンコールで慌てて戻って拍手!
を何度か繰り返して、
私たちは「さあ、飛ぶのよ!」と台詞を言い合いながら、
マダム・ドーロのように軽やかに(実は私はドタバタと)
雨の中を駐車場に急いだので、3番目くらいに駐車場から車を出すことが出来ました。
めでたしめでたし。

舞台の後は、ソウル家で焼肉やチャプチュ・チャンジャ・ネギチヂミなどを肴にして、
生ビールやマッコリをグイグイ飲み、大いに感想を語り合い、
家に着いたら12時でした。
非日常を満喫した夜でした。