『ミラベルと魔法だらけの家(その2)』ミュージカル編
ミュージカルがなかった『ラーヤと龍の王国』。
Amaのレビューにて、「これからのディズニーアニメにはミュージカルは要らない!」とか言っているのを見かけたのですが、
貴方は、基本映画は1回しか観ない人間なのでありましょう?
私は『アナ雪』『アナ雪2』は50~100回ほど観ており、最近『モアナと伝説の海』を思い出したかのようにリピート視聴しております。
しかし、『ラーヤ』は通しでは1回...好きなシーンだけ5~6回ほどしか視聴しておりません。
それは何故なのか?
↑(彼女は王国の首長の娘なので、れっきとしたプリンセスなのであ~る。)
それは『ラーヤ』には、歌(曲)がないからなのだよ~。
曲を覚えてから観るミジューカルは最高に面白い!ハマるとアーチスト歌手のアルバムのように何十回もリピート視聴するのは必至。
曲を覚えるには最低3~4回は観なければならない。なので1回しか観ない人には、ミュージカルの良さは分からないのであります。
(そういう私も、ディズニーCGアニメ以外には、『オペラ座の怪人』と『グレイテスト・ショーマン』しか観ていないんだよネ~(^_^;))
...そんなんで、歌(曲)が復活した『ミラベルと魔法だらけの家』。
ミラベルは、エンカントの町の魔法家族・マドリガル家の孫娘なので、一応プリンセス枠なのかな~? ←違うかぁ~?
今回の作品にて、一番に目を惹く曲が、オープニング曲「ふしぎなマドリガル家」。
これがかなり神クオリティな「ミュージカルシーン」に仕上がっております。
↓(普段私は、静止画で映像を表現したい主義なのですが、そこはやっぱり~百聞は一見にしかず、この神クオリティなシーンを楽しんで下さい。
映像マニアの目線から見ても凄いだろう~?)
コロンビアが舞台ということで、ラテン音楽の要素が取り入れられているのが特徴。まさに歌って踊っての心弾むミュージカルシーンなのですが、
驚かされるのは、5分という長さの曲の中でその膨大な情報量の多さ。
ミラベルが魔法だらけの家から町へ飛び出し、マドリガル家の血をひく10人の魔法能力と2人の婿養子の家族紹介が成されている。
他にも話の伏線が散りばめられており、早口なスピードで歌われる曲...洪水にように押し寄せる情報量の多さは、1回視聴しただけは全部理解できない。
これを「曲が早すぎて理解できない」と終わらすのか、「何回か視聴して、知らずに曲を覚える(話を理解する)」のか?
映画を視聴するスタイルによって、評価が大きく違ってくるであろう。
私は、この家族構成の説明を5分の曲で説明しきっているの所が凄いと思う...そこがまさに、ミュージカル・マジック!なのですよ~。
ぶっちゃけ~『アナ雪』は1回聞いただけで虜になる歌が何曲かありました。
(あれは稀に見る、名曲揃いの作品でありましょう。)
この『ミラベル』は、そこまでの神曲はありませんが、何回か視聴を繰り返す度に心惹かれる曲(歌)がたくさんあります。
私が好きになったのは、「奇跡を夢みて」。甥がギフト(魔法を授かる)に成功し、本来ならば喜ばなければならないミラベルなのですが、
自分だけ魔法が使えず、独り孤立していく心の悲しさを歌った曲です。
「私も魔法が欲しいの!」
実際には、ミラベルは一言もそんな言葉を発しておりません。
しかし、そこがミュージカルの良いところ。時間が停止した中で...(微妙には動いている。)
力いっぱい、大声を上げて心の叫びを歌うミラベルの心情の表現は、ミュージカルだからこそ成り立つシーンなのです。
このミラベルの感情って実に複雑で、なんか自分の過去にもこういう経験があったような?そんな印象を持った良い曲になっておりましたよ。
その他にも、「増していくプレッシャー」「秘密のブルーノ」「本当の私」「奇跡はここに」等の曲があり、
「増していくプレッシャー」は3時のヒロインのゆめっちが吹き替えを当てている...歌上手いよ~。
「完璧である必要性」の吹き替えは、ハルヒの平野綾が歌っており、さすがの実力を見せつけてくれる。
作品を何回か視聴し、本当に泣ける曲は原曲で歌われている「Dos Oruguitas」なんだよネ~。
↑(なんでも、「秘密のブルーノ」が全米で大ヒットしたらしい?...なんでやねん?(^_^;))
この記事を書いてから2週間経過...「秘密のブルーノ」もとても良い曲です。
今作品のミュージカル曲、映像も含めて全部楽しめる良い曲でありましたよ~♪
■「秘密のブルーノ」が大ヒット? ←クリック!
私は映画は映像ソフトを購入して観ることが多い。
この『ミラベルと魔法だらけの家』の4Kソフトは¥5,283で購入しました。
メチャメチャ高いんじゃあ~ないの?と思われるでしょうが、何十回と視聴を繰り返し楽しめるミュージカルだからこそ、
買う価値があるソフトではないのでしょうか?...そう思うのは私だけぇ~?
(Blu-rayの4Kアップコン画像でも十分綺麗ですが、4K映像は死ぬほど綺麗で御座いますよ~♪) ←それは別ページにて記事に致します。