さざれ水晶で、
祈祷用の108珠の念珠の浄化をしました。
俗に108の念珠と言えば頭に浮かぶのは、
108煩悩と言う言葉ですね。
私は、お性根を封じた念珠は、
百八尊胎蔵界の御仏の加持物と特に大事にしております。
煩悩即菩提と言います。
弘法大師様の御尊像を拝観いたしますと、
右の御手に、金剛五鈷杵を握りしめて居られます。
これは、金剛界の五尊 我が手中にありとする。
また、左の御手には、百八の念珠をお持ちです。
これは、胎蔵界の百八尊の事で、胎蔵界の御佛も我が手中にありとする。
唐(中国)の西安の青竜寺に於いて伝法灌頂の砌、
投華の華は、皆悉く、金剛界も胎蔵界も中台の大日如来の上に落ちたそうです。
私の念珠は、百八煩悩を除くのではなく、百八尊の佛力がこもっている事を念じ、
御加持をしてさせていただいております。