当山の四家先祖供養とは、
12年かけて、各家のご先祖様に、
阿弥陀様と同じのお力を
持っていただくための供養法です。
なぜ、この供養が必要かと申しますと、
阿弥陀様と同じお力を持ったご先祖様しか
亡くなった方の元へ
霊界から迎えに行くことはできないのです。
故人様は、
亡くなって直ぐ迎えに来てくれる者がいないと、
どこへ行けばいいかわからず途方に暮れ、
「これからどうすれば良いでしょうか」と、
山主の前に現れると言われます。
その時、故人様の元へ行き、
死後 四十九日かけて霊界に行く準備をする間、
故人様が迷わないように、
側で寄り添うお役目をするご先祖様を
お作りするのが、四家先祖供養なのです。
そのご先祖様が落ちぶれていたら、どうでしょう。
お迎えどころではないはずです。
そのため、
四家先祖供養の最大の目的は、
各家のご先祖様に
阿弥陀様と同じのお力を持っていただくことです。
よく
「死んだら阿弥陀様がお迎えに来て下さいます」
というお話を聞きますが、
西方浄土の教主でおられる阿弥陀様が、
わざわざ一般庶民のためにお越しになられるでしょうか。
亡くなった方々は皆、
西方浄土の教主である阿弥陀様を頼っておられるのです。
その阿弥陀様が人が亡くなる度に動き回っておられたら
西方浄土にいらっしゃる亡くなった方々は、
皆 迷われるのではないでしょうか?
阿弥陀様は、動いてはいけないお方なのです。
当山で長年、施主様として四家先祖供養をされていた方が
亡くなられた時に
次は故人様として当山に供養を受けに来られています。
その時には、
「四家先祖供養のおかげで、迷わずに安心して霊界にいけます。」
「こんな有難い供養だったのですね」
と故人様はよく感動されています。
「自分のした行いは自分に返ってくる」とは
このことではないでしょうか?
合掌