”tomorrow is another day”

     ただなんとなく・・・

映画『ウェイヴ』

2011年01月10日 | 映画とか
監督:デニス・ガンゼル/脚本:デニス・ガンゼル,ペーター・トアヴァルト『ウェイヴ』

アメリカで起こった実話をドイツの高校に置きかえた作品。
単純な興味や好奇心、ゲーム感覚から、
あっという間に集団狂気に変化していく心理スリラー。


史上最悪の独裁政治を経験したドイツ作品というのがまた興味深い。

ちょっとしたキッカケで少しづつ狂っていく歯車。
それがどんどん壊れていく。
ただ巻き込まれた当事者たちはそこに気付く事もなく
見る見るうちに行動や心情がエスカレートしていく。

誰もが持っている心に潜む不安や劣等感。
自分の存在価値、共存の心地よさ…が拠り所を求める。

同じ立場に像遇したら?
自分をきちんと持っていられるのだろうか?



誰もが何らかの力によって流されながら生きているのが事実。
そんな中の心の隙を見透かされたような映画だった。





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