監督:吉田大八/脚本:喜安浩平・吉田大八/原作:朝井リョウ
『桐島、部活やめるってよ』
早稲田大学在学中に第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウのデビュー作を映画化。
学校一の人気者である男子生徒・桐島が部活をやめたことから
少しずつ校内の微妙な人間関係に波紋が広がっていく。
第36回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀編集賞の3部門を受賞。
奇想天外な事件が起こるわけではない。
思わず涙する友情物語ではない。
目標を目指して努力し成功を成し得るわけではない。
キュンとする恋愛物語ではない。
何なんだろう、この殺伐とした感じ。
「…え?終わり?」と思えるエンディング。
時として感じる妙なリアリティ。
…というのが最初に観た感想だった。
そして流れで再び鑑賞。
これは高校という小さいコミュニティーの中のヒエラルヒー。
何に属し誰とつるんでいるかによって決まってくる。
強いバレー部、地味な吹奏楽部、オタクな映画部、カッコイイ帰宅部…。
その頂点にいた「桐島」がいなくなる事で
脆くも崩れていく所謂上層組の生徒たち。
本音をしまい込んで「桐島」を介して成り立っていた関係。
だが、所謂下層組の生徒たちは「桐島」で動じない。
やりたい事も友人関係も変わらない。
彼らの視線は真っすぐだ。
そして気づいたはずだ…。
もしや深い?いや、面白いかも。
観る側にこれからの彼らを投げ出したエンディングなのか?
…というのが再び観た時の感想だ。
もう一度観るとまた違ってくるのかも知れない。
在りし日、高校生だった大人たちへ…。
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『桐島、部活やめるってよ』
早稲田大学在学中に第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウのデビュー作を映画化。
学校一の人気者である男子生徒・桐島が部活をやめたことから
少しずつ校内の微妙な人間関係に波紋が広がっていく。
第36回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀編集賞の3部門を受賞。
奇想天外な事件が起こるわけではない。
思わず涙する友情物語ではない。
目標を目指して努力し成功を成し得るわけではない。
キュンとする恋愛物語ではない。
何なんだろう、この殺伐とした感じ。
「…え?終わり?」と思えるエンディング。
時として感じる妙なリアリティ。
…というのが最初に観た感想だった。
そして流れで再び鑑賞。
これは高校という小さいコミュニティーの中のヒエラルヒー。
何に属し誰とつるんでいるかによって決まってくる。
強いバレー部、地味な吹奏楽部、オタクな映画部、カッコイイ帰宅部…。
その頂点にいた「桐島」がいなくなる事で
脆くも崩れていく所謂上層組の生徒たち。
本音をしまい込んで「桐島」を介して成り立っていた関係。
だが、所謂下層組の生徒たちは「桐島」で動じない。
やりたい事も友人関係も変わらない。
彼らの視線は真っすぐだ。
そして気づいたはずだ…。
もしや深い?いや、面白いかも。
観る側にこれからの彼らを投げ出したエンディングなのか?
…というのが再び観た時の感想だ。
もう一度観るとまた違ってくるのかも知れない。
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