”tomorrow is another day”

     ただなんとなく・・・

映画『ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路』

2011年07月24日 | 映画とか
監督、曲本:ルネ・フェレ『ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路』

偉大なる天才作曲家モーツァルトの姉で音楽家だったナンネル。
父の指導のもと弟と一緒にヨーロッパを回り演奏を絶賛されるが、
才能に恵まれながらもやがて弟の陰の存在に。
時代に翻弄されながら苦難の道のりをたどった女性の少女時代を描く。


時代は時として自由を奪い、人生の歯車を狂わす。
女性というだけで諦めなければいけない事がだくさんある時代もあった。

王家に生まれてしまった為に家族から引き離された女がいる。
学びたい事、弾きたい楽器を禁じられている女がいる。
愛しい人に会うために男装をしなければならない女がいる。

そんな時代、あのモーツアルトに演奏家の実姉がいたとは…。

作曲への情熱も王太子への一途な想いも
封印し閉じ込め、捨て去らなければないない、というのは
どんなに辛かった事だろうか。


バロック調の音楽と美しい衣装と調度品、
微妙なセリフのやり取りや余韻やもどかしさが
時代の華やかさと物悲しさを引き立ててくれる。


余談だが…、
モーツアルト役の少年のバイオリンを弾く姿が素晴らしかった。





TOP


最新の画像もっと見る

コメントを投稿