昨日、カイロプラクティックまでの待ち時間にまたまたぶらっと本屋に立ち寄ってしまいました。読みたいものはほとんど読みつくしたなぁと思いつつ平積みになっている文庫本をつらつら眺めていたら、海堂尊の「夢見る黄金地球儀」が出ていました。チーム・バチスタ以来、海堂尊のファンになってしまったワタクシはためらうことなくレジに持っていったのでした。相変わらず桜宮市が舞台ですが、今回は東城大学医学部も、田口公平も白鳥圭輔も登場しません。ただ、意外な人の後日談が出てくるので「へぇ~」と思いながら読めます。チーム・バチスタ、ナイチンゲール、ジェネラル・ルージュの3作を読んだ方なら、あくまでもおまけではありますが、「あの人がこうなったのか」的な面白さも味わえる仕掛けになっております。今日、新宿で人に会う約束をしていたので、昨夜は早く寝ようと思っていたのですが、結局2:00前に読了してしまいました。
ミステリーではあるのですが、全体的にはコメディタッチの作品です。海堂尊という人のお役人に対する考え方が垣間見えて、なかなか痛烈(?)な役人批判にもなっております。行き当たりばったりの施策、事あるごとに責任逃れをするくせに体面ばかり気にする役人のあり方などなど。お話のトーンはかなり軽いとは思うのですが、お役人が読むと耳が痛い部分が多々あると思われます。そもそもの発端は、バブリーな頃に一律に地方自治体にばら撒かれた1億円のふるさと創生基金を、桜宮市(は、もちろん架空の都市ですが)がどのように使ったかということなのですが、その決定過程がいかにもお役人らしい発想なので、最初から笑えてしまうのです。そういえばうちの実家のある自治体は、あの1億円を何に使ったんだろうなぁなどと考えてしまいました。実際、あれを実施したのは竹下内閣だったと思うのですが、何の条件もつけずに各自治体に1億円ばら撒くなんて、今では到底考えられない。バブル経済の頃というのはそういう時代ではあったのですね。
ミステリーではあるのですが、全体的にはコメディタッチの作品です。海堂尊という人のお役人に対する考え方が垣間見えて、なかなか痛烈(?)な役人批判にもなっております。行き当たりばったりの施策、事あるごとに責任逃れをするくせに体面ばかり気にする役人のあり方などなど。お話のトーンはかなり軽いとは思うのですが、お役人が読むと耳が痛い部分が多々あると思われます。そもそもの発端は、バブリーな頃に一律に地方自治体にばら撒かれた1億円のふるさと創生基金を、桜宮市(は、もちろん架空の都市ですが)がどのように使ったかということなのですが、その決定過程がいかにもお役人らしい発想なので、最初から笑えてしまうのです。そういえばうちの実家のある自治体は、あの1億円を何に使ったんだろうなぁなどと考えてしまいました。実際、あれを実施したのは竹下内閣だったと思うのですが、何の条件もつけずに各自治体に1億円ばら撒くなんて、今では到底考えられない。バブル経済の頃というのはそういう時代ではあったのですね。