雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

タイムマシンで戻れたら。

2012-06-25 19:51:24 | …and so on
団藤重光先生が98歳で亡くなられたという、ポータルサイトのヘッドラインをチラ見して驚きました。
ワタクシが遊び呆けた学生生活を送っていた頃、すでに団藤先生の『刑法綱要総論』は刑法学のバイブルになっていました。
ちなみに、民法は「我妻先生の『ダットサン民法』は最低限読んでおけ」を先輩に口を酸っぱくして言われたものです。

それがすでに30年前の話なので、団藤先生がご存命だったとは思ってもみませんでした。
その頃少しでも法律をかじっていた人間なら、このご両名の名前ぐらいは知っていたはずです。
全く勉強をしないまま4年間を過ごしたワタクシでさえ、中身はまるで理解できないまま先輩に無理やり読まされた記憶があります。
ワタクシたちが学生の頃は、すでに最高裁の判事を辞められる寸前だったと思います。

人生に「たら・れば」はありませんが、あの頃もう少し真面目に勉強しておけば、その後の人生も変わっていただろうと思うのです。
今さら言っても仕方ないことですが、タイムマシンで30年前に戻れたら、当時の自分に「もう少し勉強しとけ」ぐらいは言うでしょう。
自分でも呆れるぐらいグータラな学生生活だったので、そのツケを社会人になってからきっちり払わされております。

98歳といえば大往生、天寿を全うされたということにもなります。
あちらの世界で、先輩の我妻先生にお会いになられて、法律談義でもなさっていらっしゃるかもしれません。
曲がりなりにも法律をかじった者の1人として、団藤重光先生のご冥福をお祈りいたします。