エサオマントッタベツ岳からカムイエクエチカウシ山へ日高の主稜線に初挑戦もあえなく敗退!
しかし、その痛い目にも懲りずに8月20日から23日まで3泊4日の予定で今度はカムイエクエチカウシ山からコイカクシュサツナイ岳へ縦走することとしました。
メンバーは3月にトムラウシ山へ行った3人組です。
リーダーはS氏、サブリーダーをO氏として3人で挑戦します。
S氏はフルマラソンを走れる体力の持ち主、O氏も春からトレイルランに挑戦中、いづれも体力抜群です。このメンバーの中で体力に不安のあるのは私だけです。
問題は、縦走装備の重さに耐えられるかどうかです。
こんな不安を抱えながらの縦走ですが、唯一の救いは天候は良さそうという予報だけです。
8月20日(金)
朝4時に札幌を発ちます。
狩勝峠を越えると十勝平野は一面の霧です。
十勝平野の早朝は霧がでることが多いのであまり気にせずに登山口となる中札内川へ向かいます。
8時に登山口となる林道ゲートに到着です。
登山準備をしていると朝日が射してきます。
空を見上げると青空がドンドン広がってきます。
どうやら今日は予報通りの晴天のようです。
8時30分、いよいよ縦走の開始です。
まずは林道を歩き札内川7の沢の出合いを目指します。
二人の足の速いこと、私は付いていくのがやっとです。
7の沢の出合いまで1時間20分ほどで着いてしまいました。
昨年私が一人で歩いたときには、途中で1回の休憩を挟み1時間50分ほど掛かったのですが、今日は何とそれより30分も早いのです。
うーん、早すぎます!
7の沢からは沢靴に靴を履き替え、いよいよ沢登りとなります。

このように7の沢出合いは広いのでどちらへ歩けばいいのか分からないくらいです。
広い川原をドンドン歩きます。
ところどころにピンクテープがありますのでそれを見失いように歩くのですが、
S氏とO氏はここを1度歩いていますのでドンドン歩いていきます。
私は辺りを見渡す余裕もないほどのペースで進んでいきます。
途中で数回渡渉する他は立派な踏み分け道となっている巻き道を歩きます。
こんな沢を渡ります。
途中で1度休憩しますが、沢水は少ないので渡渉も難なく終えることができます。
そして、7の沢から1時間30分ほどで8の沢の出合いに到着です。
時計をみるとまだ12時前です。
予定では、今日はこの八の沢出合いで泊まるはずでしたが、昼前でしたので予定を変更して8の沢カールまで上がることにします。

8の沢出合いは木立の中にありなかなか快適そうなキャンプ地でした。
さて、8の沢出合いからまずは三股を目指します。
1時間ほどで三股に到着です。
三股には、大きな雪の塊がまだ残っていました。
背丈の倍はある大きな雪渓の片割れです。

この残雪の横をすり抜け三股で休憩します。

正面に見える流れに沿って登ります。
この三股から一気に傾斜がきつくなります。
沢水で顔を洗います。冷たい水が心地よく顔や首筋の汗をぬぐいます。
ゆっくり休んで8地の沢カールを目指します。
三股から少し登ったところでトラブル発生です。
私がトップを歩いていたのですが、どうやらコースミスをして左岸の枝沢に入ってしまいました。
ラストを歩いていたS氏が途中で「登れるかい?」と聞いてきたのですが、その時私が登っている先に足跡がありましたので疑いもしなかったのですが、左にそれた途端に踏み跡が無くなってしまいました。
行く手には枯れた枝沢があります。
O氏から「藪こぎの練習に丁度良いのでドンドン行きましょう。」といわれ、そのまま枯れた枝沢を詰めていきます。
その枯れ沢も消えてしまいます。
左手をみるとさらに枯れ沢があるのでその沢に移ります。
その沢でストックを見つけました。
どうやら私達のようにこの沢に紛れ込んだ人達がいるようです。
枯れ沢を詰めきったところで左手にあるコースを目指して少し下ります。
この下りはクマザサに覆われた斜面ですのでフエルト底の沢靴は滑ります。
両手でクマザサを掴みながら慎重に降り、やっと本来のコースへ戻ります。
ここから30分ほどでドンドン沢水の量が少なくなり、吸い込まれるように8の沢カールへ到着です。
15時30分、ちょっとしたアルバイトがありましたが8の沢カールに到着です。
まずは、カールにクマがいないかよく見ます。
どうやら大丈夫です。
先着者のテントが1張り張られています。
その横に私達のテントを立てます。

今日のねぐらとなるテントを立てて水を汲むとやっと一息です。
夕食まで時間があるのでお茶など湧かしてノンビリします。
私は、昨夜あまり寝ていなかったので横になって少し休みます。
腰を伸ばして今日一日の疲れを取ります。
さあ、明日から本格的な縦走が始まります。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
今年は日高の主稜線に挑戦と考えていましたが、2週間前に挑戦した
エサオマンからカムエクは天候にも恵まれず途中で敗退。
今回は2度目の挑戦でしたが、今年一番の良い山行ができました。
同行者と天候に恵まれこれほどの山行ができたのは本当に幸せなことです。
エサオマントッタベツ岳から南へ下ってペテガリ岳まで一応夏道があると
いわれています。
しかし、その夏道は笹藪に消えたりハイ松や岳樺などの灌木に覆われ
消えかかっているところも多いのです。
そんな道ですが、まずはこの主稜線を歩いてみたいのです。
主稜線には水場がありません。
ですから必要な水は担ぎ上げなければなりません。
必然的に荷物が重くなります。
体力気力が無ければ歩けない稜線です。
その稜線に少しでも体力が残っている内に歩きたいと思っています。
しかし、その痛い目にも懲りずに8月20日から23日まで3泊4日の予定で今度はカムイエクエチカウシ山からコイカクシュサツナイ岳へ縦走することとしました。
メンバーは3月にトムラウシ山へ行った3人組です。
リーダーはS氏、サブリーダーをO氏として3人で挑戦します。
S氏はフルマラソンを走れる体力の持ち主、O氏も春からトレイルランに挑戦中、いづれも体力抜群です。このメンバーの中で体力に不安のあるのは私だけです。
問題は、縦走装備の重さに耐えられるかどうかです。
こんな不安を抱えながらの縦走ですが、唯一の救いは天候は良さそうという予報だけです。
8月20日(金)
朝4時に札幌を発ちます。
狩勝峠を越えると十勝平野は一面の霧です。
十勝平野の早朝は霧がでることが多いのであまり気にせずに登山口となる中札内川へ向かいます。
8時に登山口となる林道ゲートに到着です。
登山準備をしていると朝日が射してきます。
空を見上げると青空がドンドン広がってきます。
どうやら今日は予報通りの晴天のようです。
8時30分、いよいよ縦走の開始です。
まずは林道を歩き札内川7の沢の出合いを目指します。
二人の足の速いこと、私は付いていくのがやっとです。
7の沢の出合いまで1時間20分ほどで着いてしまいました。
昨年私が一人で歩いたときには、途中で1回の休憩を挟み1時間50分ほど掛かったのですが、今日は何とそれより30分も早いのです。
うーん、早すぎます!
7の沢からは沢靴に靴を履き替え、いよいよ沢登りとなります。

このように7の沢出合いは広いのでどちらへ歩けばいいのか分からないくらいです。
広い川原をドンドン歩きます。
ところどころにピンクテープがありますのでそれを見失いように歩くのですが、
S氏とO氏はここを1度歩いていますのでドンドン歩いていきます。
私は辺りを見渡す余裕もないほどのペースで進んでいきます。
途中で数回渡渉する他は立派な踏み分け道となっている巻き道を歩きます。

こんな沢を渡ります。
途中で1度休憩しますが、沢水は少ないので渡渉も難なく終えることができます。
そして、7の沢から1時間30分ほどで8の沢の出合いに到着です。
時計をみるとまだ12時前です。
予定では、今日はこの八の沢出合いで泊まるはずでしたが、昼前でしたので予定を変更して8の沢カールまで上がることにします。

8の沢出合いは木立の中にありなかなか快適そうなキャンプ地でした。
さて、8の沢出合いからまずは三股を目指します。
1時間ほどで三股に到着です。
三股には、大きな雪の塊がまだ残っていました。
背丈の倍はある大きな雪渓の片割れです。

この残雪の横をすり抜け三股で休憩します。

正面に見える流れに沿って登ります。
この三股から一気に傾斜がきつくなります。
沢水で顔を洗います。冷たい水が心地よく顔や首筋の汗をぬぐいます。
ゆっくり休んで8地の沢カールを目指します。
三股から少し登ったところでトラブル発生です。
私がトップを歩いていたのですが、どうやらコースミスをして左岸の枝沢に入ってしまいました。
ラストを歩いていたS氏が途中で「登れるかい?」と聞いてきたのですが、その時私が登っている先に足跡がありましたので疑いもしなかったのですが、左にそれた途端に踏み跡が無くなってしまいました。
行く手には枯れた枝沢があります。
O氏から「藪こぎの練習に丁度良いのでドンドン行きましょう。」といわれ、そのまま枯れた枝沢を詰めていきます。
その枯れ沢も消えてしまいます。
左手をみるとさらに枯れ沢があるのでその沢に移ります。
その沢でストックを見つけました。
どうやら私達のようにこの沢に紛れ込んだ人達がいるようです。
枯れ沢を詰めきったところで左手にあるコースを目指して少し下ります。
この下りはクマザサに覆われた斜面ですのでフエルト底の沢靴は滑ります。
両手でクマザサを掴みながら慎重に降り、やっと本来のコースへ戻ります。
ここから30分ほどでドンドン沢水の量が少なくなり、吸い込まれるように8の沢カールへ到着です。
15時30分、ちょっとしたアルバイトがありましたが8の沢カールに到着です。
まずは、カールにクマがいないかよく見ます。
どうやら大丈夫です。
先着者のテントが1張り張られています。
その横に私達のテントを立てます。

今日のねぐらとなるテントを立てて水を汲むとやっと一息です。
夕食まで時間があるのでお茶など湧かしてノンビリします。
私は、昨夜あまり寝ていなかったので横になって少し休みます。
腰を伸ばして今日一日の疲れを取ります。
さあ、明日から本格的な縦走が始まります。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
今年は日高の主稜線に挑戦と考えていましたが、2週間前に挑戦した
エサオマンからカムエクは天候にも恵まれず途中で敗退。
今回は2度目の挑戦でしたが、今年一番の良い山行ができました。
同行者と天候に恵まれこれほどの山行ができたのは本当に幸せなことです。
エサオマントッタベツ岳から南へ下ってペテガリ岳まで一応夏道があると
いわれています。
しかし、その夏道は笹藪に消えたりハイ松や岳樺などの灌木に覆われ
消えかかっているところも多いのです。
そんな道ですが、まずはこの主稜線を歩いてみたいのです。
主稜線には水場がありません。
ですから必要な水は担ぎ上げなければなりません。
必然的に荷物が重くなります。
体力気力が無ければ歩けない稜線です。
その稜線に少しでも体力が残っている内に歩きたいと思っています。