8月29日(月)
昨夜は疲れのせいもあり泥のように眠っていました。
それでも、何度か目を覚ましていました。
テントを張った場所に大きな岩があり、その岩がちょうど私の頭の方にあるため寝ている姿勢が制限され思うように寝返りが打てなかったのです。
そのせいか、何度も目を覚ましていましたが、身体の疲れは少し取れているようです。
4時頃になると薄明るくなってきます。
自然とみんなが起き出したのでまずは水を汲みに行きます。
靴を履いてテントから出ると今日も良い天気です。
朝露で濡れるかもしれないので雨具を着ていきます。
カールの岩がゴロゴロしている所に何となくの踏み分け道らしいものがあります。
その道を降っていくと灌木にピンクテープが巻き付けられています。
この灌木の中を10分ほど降るとカラ沢になり、ほどなく岩の隙間からコンコンと流れる水に行き当たります。
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なかなかの流れです。
アッという間にボトルが一杯になります。
この水を飲みましたが、美味しかった~ぁ!
冷たくて身体にしみ込むようでした。
全員の行動水や朝食用に水として15~16リットルを汲んでテントへ戻ります。
その帰り道、もっと分かりやすくなるようにピンクテープを補強します。
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上の方を見るとカール壁の上に稜線が見えています。
稜線は首が痛くなるくらい高いところです。
この稜線を下ってきたのかと思うと、真っ暗な中、よく降ったものです。
昨夜、この降りでSu氏が足を取られて前に転がったようです。
私は一番ラストを歩いていたのでみていませんが、怪我がなかったのが幸いです。
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私達のテントの左手にあるのがTさんのテントです。
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カールの中で満開に咲いていた「うめばちそう」です。
朝食は風もなく気持ちがいいので外で準備をします。
今日の朝食はインスタントラーメンにします。
この方がノドの通りが良いかと思って作ります。
何故かノンビリと朝食を食べ、今日の下山はあきらめることで話がまとまります。
今日はペテガリ山荘で泊まることにします。
予備日を使って下山を1日遅らせることにします。
それでも、ここからペテガリ山荘までは9時間ほどを見なければなりません。
下山が遅れるとの連絡はペテガリ岳の山頂から行うことにします。
昨年ペテガリ岳に登ったときに山頂はメールも電話も使えることを確認しているからです。
朝食を済ませパッキングを終えるといよいよ稜線へ向かって歩きます。
ここはTさんに先行してもらい、私達はTさんの後に続きます。
何故かというと、私達は昨夜真っ暗中を降ったので正しいルートがハッキリと分からないからです。
Tさんが登るところを見ながら5分後に私達もCカールを後にします。
その前にちょっと記念写真を写します。
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7:25分、Cカールとお別れです。
灌木の中を歩きながら昨日の反省をします。
7~8分歩いたところで私達がルートを外れた現場に来ます。
明らかに灌木に中へ踏み込んだ後が残っています。
稜線への最後の登りは45度はあろうかという急斜面です。
両側に生えている笹を掴みながら腕の力で身体を引き上げながら登ります。
途端に息が上がってきます。
腕の力を抜くと落ちてしまいそうです。
必死に全身の力を使って登ります。
ようやく、稜線に到着です。
時計を見るとカールから20分ほどで稜線へ上がっています。
でも、それ以上に長く感じた登りでした。
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後ろを振り返るとルベツネだけの稜線が見えます。
ここで、Tさんと話をすると、このGWに神威岳からペテガリ岳への縦走をしたといいます。
私が目を通しているHPに同じコースを歩いた記録があり、その話をするとTさんも一緒に歩いていたといいます。
Tさんは、今日ペテガリ岳まで歩くと日高の主稜線で残された部分は神威岳からソエマツ岳の間だけになると話してくれます。
ここで十分休んでからペテガリ岳へ向かいます。
Su氏が先行し私達が後を追います。
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コブに立つSu氏、この先もいくつかのコブを越えなければなりません。
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ペテガリ岳の山頂標識が見えてきます。
あと一息です。
10:50分、ようやくペテガリ岳に到着です。
Ko氏はこのペテガリ岳は初登頂です。
記念にみんなで写真を写します。
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左から私、Su氏、初登頂のKo氏、風邪薬を飲みながら頑張ったOn氏、
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途中の稜線で写した花です。小さく可憐な花でした。
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山頂から南側に広がる山々です。
中の岳、ニシュウオマナイ山、神威岳が重なっています。
ここで、それぞれの家にメールや電話をして1日下山が遅れることを伝えます。
30分ほどゆっくり休んで英気を養います。
Tさんは一足先に下山します。
でも、Tさんも今夜はペテガリ山荘泊まりなのであとで話をしましょうといって別れます。
11:20分、下山開始です。
しかし、ペテガリ岳の下山も楽はさせてくれません。
何度も登り返しがあるのです。
そして山頂から一気に5百メートル以上の降りがあります。
この降りを一気に降ります。
その途中で登ってくるご夫婦に出会います。
私達より高齢のご夫婦です。
ご主人はザックを背をっていません。途中でデポしたようです。
12:20分、1時間かかってコルに到着です。
ここから先が苦しかった!
何度もある登り返しの道が笹で覆われています。
笹の密度が去年より深くなっているような気がします。
小刻みに休憩を取るのですがKo氏の足取りに元気が無くなってきます。
Ko氏のザックからテントを出してもらい荷物を少し軽くします。
水もドンドン飲みます。
私は3.5リットルの水を持ってきたので、ドンドン飲みます。
その分ザックが軽くなっているはずですが、そんな気がしません。
私も相当疲れてきているようです。
最後の登り1050m手前で休んでいると山頂からの降りで会ったご夫婦が追いついてきます。
「水はありますか?」と聞いたところほとんど無くなったといいます。
そこで、私がもっていた水をあげることにします。
1リットルほどの水をあげます。
ご主人の峰は軽い脱水症状が出ているようでガブガブと水を飲みます。
ここで捨てようかと思った水が思わないところで役に立ちました。
話を聞くと愛知県から来ているとのことです。
1050mの最後の登りを終えると、急な降りが待っています。
この降りも長いので膝に疲れが溜まってきます。
それを騙し騙し、何とか沢まで降ってきました。
ここまで来ると山荘までは15分ほどでしょうか。
冷たい水で顔を洗ったりして気分を変えます。
沢沿いに降って、17:20分、ようやくペテガリ山荘に到着です。
今日もけっこう歩きました。
山荘に泊まっている人は、私達の他にはTさんと愛知のご夫婦だけです。
1階の半分に荷物を広げて、まずは身体を洗いに行きます。
久しぶりに身体の汗をふき取り着替えをすると気分が一新します。
今夜は気持ちよく寝られそうです。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
しかし、昨年と較べてペテガリ岳までの登山道の笹が濃くなっています。
登山道を完全に覆っているところが何カ所もあります。
1年でこの変化に気づくくらいですので、あと2~3年も経ったらどうなるのでしょうか。
何とか登山道を整備してほしいものです。
ペテガリ岳は二百名山の登山を目指して本州から沢山の登山客が入っています。
これらの人達は、このような笹に覆われた登山道には慣れていません。
思わないところで道迷いの遭難が発生するかもしれません。
森林管理署の皆さん、何とかしてください!
昨夜は疲れのせいもあり泥のように眠っていました。
それでも、何度か目を覚ましていました。
テントを張った場所に大きな岩があり、その岩がちょうど私の頭の方にあるため寝ている姿勢が制限され思うように寝返りが打てなかったのです。
そのせいか、何度も目を覚ましていましたが、身体の疲れは少し取れているようです。
4時頃になると薄明るくなってきます。
自然とみんなが起き出したのでまずは水を汲みに行きます。
靴を履いてテントから出ると今日も良い天気です。
朝露で濡れるかもしれないので雨具を着ていきます。
カールの岩がゴロゴロしている所に何となくの踏み分け道らしいものがあります。
その道を降っていくと灌木にピンクテープが巻き付けられています。
この灌木の中を10分ほど降るとカラ沢になり、ほどなく岩の隙間からコンコンと流れる水に行き当たります。
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なかなかの流れです。
アッという間にボトルが一杯になります。
この水を飲みましたが、美味しかった~ぁ!
冷たくて身体にしみ込むようでした。
全員の行動水や朝食用に水として15~16リットルを汲んでテントへ戻ります。
その帰り道、もっと分かりやすくなるようにピンクテープを補強します。
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上の方を見るとカール壁の上に稜線が見えています。
稜線は首が痛くなるくらい高いところです。
この稜線を下ってきたのかと思うと、真っ暗な中、よく降ったものです。
昨夜、この降りでSu氏が足を取られて前に転がったようです。
私は一番ラストを歩いていたのでみていませんが、怪我がなかったのが幸いです。
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私達のテントの左手にあるのがTさんのテントです。
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カールの中で満開に咲いていた「うめばちそう」です。
朝食は風もなく気持ちがいいので外で準備をします。
今日の朝食はインスタントラーメンにします。
この方がノドの通りが良いかと思って作ります。
何故かノンビリと朝食を食べ、今日の下山はあきらめることで話がまとまります。
今日はペテガリ山荘で泊まることにします。
予備日を使って下山を1日遅らせることにします。
それでも、ここからペテガリ山荘までは9時間ほどを見なければなりません。
下山が遅れるとの連絡はペテガリ岳の山頂から行うことにします。
昨年ペテガリ岳に登ったときに山頂はメールも電話も使えることを確認しているからです。
朝食を済ませパッキングを終えるといよいよ稜線へ向かって歩きます。
ここはTさんに先行してもらい、私達はTさんの後に続きます。
何故かというと、私達は昨夜真っ暗中を降ったので正しいルートがハッキリと分からないからです。
Tさんが登るところを見ながら5分後に私達もCカールを後にします。
その前にちょっと記念写真を写します。
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7:25分、Cカールとお別れです。
灌木の中を歩きながら昨日の反省をします。
7~8分歩いたところで私達がルートを外れた現場に来ます。
明らかに灌木に中へ踏み込んだ後が残っています。
稜線への最後の登りは45度はあろうかという急斜面です。
両側に生えている笹を掴みながら腕の力で身体を引き上げながら登ります。
途端に息が上がってきます。
腕の力を抜くと落ちてしまいそうです。
必死に全身の力を使って登ります。
ようやく、稜線に到着です。
時計を見るとカールから20分ほどで稜線へ上がっています。
でも、それ以上に長く感じた登りでした。
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後ろを振り返るとルベツネだけの稜線が見えます。
ここで、Tさんと話をすると、このGWに神威岳からペテガリ岳への縦走をしたといいます。
私が目を通しているHPに同じコースを歩いた記録があり、その話をするとTさんも一緒に歩いていたといいます。
Tさんは、今日ペテガリ岳まで歩くと日高の主稜線で残された部分は神威岳からソエマツ岳の間だけになると話してくれます。
ここで十分休んでからペテガリ岳へ向かいます。
Su氏が先行し私達が後を追います。
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コブに立つSu氏、この先もいくつかのコブを越えなければなりません。
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ペテガリ岳の山頂標識が見えてきます。
あと一息です。
10:50分、ようやくペテガリ岳に到着です。
Ko氏はこのペテガリ岳は初登頂です。
記念にみんなで写真を写します。
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左から私、Su氏、初登頂のKo氏、風邪薬を飲みながら頑張ったOn氏、
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途中の稜線で写した花です。小さく可憐な花でした。
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山頂から南側に広がる山々です。
中の岳、ニシュウオマナイ山、神威岳が重なっています。
ここで、それぞれの家にメールや電話をして1日下山が遅れることを伝えます。
30分ほどゆっくり休んで英気を養います。
Tさんは一足先に下山します。
でも、Tさんも今夜はペテガリ山荘泊まりなのであとで話をしましょうといって別れます。
11:20分、下山開始です。
しかし、ペテガリ岳の下山も楽はさせてくれません。
何度も登り返しがあるのです。
そして山頂から一気に5百メートル以上の降りがあります。
この降りを一気に降ります。
その途中で登ってくるご夫婦に出会います。
私達より高齢のご夫婦です。
ご主人はザックを背をっていません。途中でデポしたようです。
12:20分、1時間かかってコルに到着です。
ここから先が苦しかった!
何度もある登り返しの道が笹で覆われています。
笹の密度が去年より深くなっているような気がします。
小刻みに休憩を取るのですがKo氏の足取りに元気が無くなってきます。
Ko氏のザックからテントを出してもらい荷物を少し軽くします。
水もドンドン飲みます。
私は3.5リットルの水を持ってきたので、ドンドン飲みます。
その分ザックが軽くなっているはずですが、そんな気がしません。
私も相当疲れてきているようです。
最後の登り1050m手前で休んでいると山頂からの降りで会ったご夫婦が追いついてきます。
「水はありますか?」と聞いたところほとんど無くなったといいます。
そこで、私がもっていた水をあげることにします。
1リットルほどの水をあげます。
ご主人の峰は軽い脱水症状が出ているようでガブガブと水を飲みます。
ここで捨てようかと思った水が思わないところで役に立ちました。
話を聞くと愛知県から来ているとのことです。
1050mの最後の登りを終えると、急な降りが待っています。
この降りも長いので膝に疲れが溜まってきます。
それを騙し騙し、何とか沢まで降ってきました。
ここまで来ると山荘までは15分ほどでしょうか。
冷たい水で顔を洗ったりして気分を変えます。
沢沿いに降って、17:20分、ようやくペテガリ山荘に到着です。
今日もけっこう歩きました。
山荘に泊まっている人は、私達の他にはTさんと愛知のご夫婦だけです。
1階の半分に荷物を広げて、まずは身体を洗いに行きます。
久しぶりに身体の汗をふき取り着替えをすると気分が一新します。
今夜は気持ちよく寝られそうです。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
しかし、昨年と較べてペテガリ岳までの登山道の笹が濃くなっています。
登山道を完全に覆っているところが何カ所もあります。
1年でこの変化に気づくくらいですので、あと2~3年も経ったらどうなるのでしょうか。
何とか登山道を整備してほしいものです。
ペテガリ岳は二百名山の登山を目指して本州から沢山の登山客が入っています。
これらの人達は、このような笹に覆われた登山道には慣れていません。
思わないところで道迷いの遭難が発生するかもしれません。
森林管理署の皆さん、何とかしてください!