井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

今年も最初はチセヌプリへ!

2015-01-04 21:07:36 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 お正月の「食べては飲む!」という怠惰な生活に喝を入れるために今年もチセヌプリへ行ってきました。

 札幌から2時間強という時間でニセコ地区の西の端にあるスキー場に到着です。
スキー場というのは正しくなく、かってスキー場だったというのが正しい言い方です。
    
     今はシーンと静まり返ったスキー場跡です。

 このスキー場からチセヌプリに登ります。
今回は、昨年も一緒に登ったUcさんです。

 10:00分すこし前、ゆっくりと準備をしてまずはトレースをたどります。
このスキー場だけを楽しむ人もいるようです。
トレースを登っていくと、突然、右足が後ろに流れます。
シールが外れてしまいました。
今回は、以前使っていたカービングスキーを久しぶりに使おうと思って持ってきたのですが、シールの糊の付きが悪くなっているようです。
昨シーズン一度も使わなかったのですから仕方がないかもしれません。
とりあえず、ビニールテープをスキーの前後2カ所ほど巻いて応急処理をします。

 今日は風もあまり吹いて無く小雪がちらつく程度の天気です。
まずは、上々のコンデションでしょうか。
スキー場のリフト降車場が見えてきました。
トレースが左の方へ付いています。
チセヌプリには右手に進んでいかなければなりません。

 ここからは、私達がトレースを付けなければなりません。
いったん沢型の中へ少し下ってから登ります。
雪はスネぐらいの深さです。
順調にラッセルをします。

 体調は最高です。
除染作業で得た心肺機能により息切れすることなく快調に登ることができます。
Ucさんが、「ラッセルを替わります。」と言ってくれたのですが、まだまだ動けるのでそのまま私がトップで登ります。
時折、上空の雲が切れて山頂の方向が見えることがあります。
それを記憶して進行方向を修正します。

 森林限界を超えるとクラスとした雪面にシュカブラができています。
風も出てきました。
この山は日本海から吹き付ける季節風がまともに当たる山なのです。
時折強く吹く風に負けないように辛抱しての歩きが続きます。

 フット傾斜が緩くなったと思ったら目の前に山頂標識らしい棒が見えてきました。
11:35分、山頂に到着です。
視界があまりありません。
強い風が吹く中でシールを外し滑走の準備をします。

   
   今年初めてですので記念写真を1枚写しました。

 昨年は、このまま登ってきた方へ降ったのですが、今回は東側にあるニトヌプリへ向かって降ります。
山頂部はハイ松に吹き付けた雪が小さなモンスターのようになっています。
2人で方向を確認して進みます。

 山頂部から少し降っただけで風の当たりが和らぎます。
さらに少し降ると下の方が少し見えてきました。
滑り出す方向を確認して滑走します。

 慎重に滑り出したのですが、15mほど降ったところでいきなり足下が掬われたようになり転んでしまいました。
よく見ると雪庇が1mほど張り出しているのです。
後から滑ってくるUcさんに雪庇のあることを伝えます。

 ここからの滑走が楽しかった!!
雲が切れたのか一気に視界が開けて滑り降りる斜面全体が見えるのです。
ちょっと重めの新雪の中に思い思いのシュプールを刻みます。

 もったいないので途中で1回止まります。
後ろを振り返ると大きな斜面に私達だけのシュプールが目に飛び込んできます。
さらに滑って道路まで降ります。
ここで一休みします。

 軽くミルクティーを飲んでおやつを食べます。
スキーにシールを付けて、再度、ニトヌプリに向かって登ります。
しかし、ニトヌプリの山頂まででなく適当なところまで登って降ることにします。
この辺りはどこを滑っても楽しめる斜面だらけなのです。

 適当なところから下にある道路に向かって滑ります。
この雪がまたいい雪でした!!
今日は、2度も美味しい思いをしてしまいました。

 道路に出るとトレースがあるのでそれを使わせてもらいました。
降りの道がよく分からなかったのでトレースを使って車道を降ります。
ニトヌプリへ登る通常ルートに出ました。
ここまで来ると五色温泉までの車道にすぐ出ます。

 いけないことなのですが、チセの駐車場までは車道をスキーで降りました。
13:35分、駐車場に戻ってきました。
約3時間半ほどの行程でしたがとても楽しめた1日でした。