登山を再開したときからいつかはカウンナイ川の中流域にある「滝の瀬13丁」といわれる滑滝を歩きたいと思っていました。
カウンナイ川は、トムラウシ山を源流として忠別川に注ぎ込む川です。
そして、この川は、一旦、増水すると牙を剥き逃げ場が無くなり事故の多い川ともいわれています。
事故の多さから入域を禁じられていたのですが、森林管理署への入林届けと警察署への登山届けを必ず提出することを条件に7月から9月中旬までに限って入林を認める取扱がなされています。
そして、この川に入る要件として一番最初に考えなければいけないのが天気です。
入渓前2日程は雨が降っていないこと、そして、入渓中も雨が降らない天気予報であることを確認してからでなければ、この川の遡行を中止しなければならないのです。
私達も2週間前の8月下旬にカウンナイへの入渓を計画していましたが、天気予報では雨の予報であり中止してペテガリ岳に行き先を変更したことがあります。
今回は、天気が味方してくれたのか、夕立が降る程度の天気予報ですので思い切って入渓することとしました。
9月10日(火)
札幌市をいつものメンバーで午後に立ち、東神楽町にある上川中部森林管理署に立ち寄ります。
ここに寄った目的は、今回下山口と考えている三川台まで続く林道の鍵を借りるためです。
鍵を借りたので車を1台駐車しておくために三川台へ向かいます。
三川台の駐車場には車が4台ほど止まっていました。
ここに私達の車を止めて天人峡へ向かいます。
天人峡温泉手前にある羽衣トンネルを出た所にある駐車場で1泊します。
(この写真は、11日の朝のものです。)
駐車場に着いた時、夕立が降ってきました。
大粒の雨が車の屋根に音を立てて降ってきます。
この雨音を聞いていると明日は予定とおり入渓できるか心配になるほどの雨が降ってきます。
しかし、この雨も1時間ほどで止みました。
この様子では、増水の心配はないと思います。
用意したお弁当で夕食を済ませ、軽く飲んでから早めに寝ます。
するとどうでしょう、また夕立が降ってきました。
テントの屋根を打つ雨音はかなり強いものです。
その雨も1時間ほどで止みました。
増水の心配が頭の隅にあるのですが、心配しても仕方がありません。
すべては、明日入渓した時の沢水を見て決めるしかありません。
9月11日(水)・その1
前夜遅く(12時頃)車が1台この駐車増へ来たようです。
写真に写っているテントと車がこの人達のものです。
挨拶をすると札幌から来た若いカップルが2組でカウンナイ川へ入渓するようです。
4:55分、入渓するために駐車場を出発します。
まずは駐車場のすぐ前にある林道の入口へ向かいます。
廃道となっている林道ですので、ここがカウンナイ川への入口だとは思わないでしょう。
この林道に入ってすぐ、入林心得が書かれた看板がうち捨てられたようにありました。
林道はカウンナイ川の右岸にあります。
15分ほど歩くと左手が開けてきます。
ここがポンカウンナイ川との出合いでした。
林道は、もう少しポンカウンナイ川に沿って続いているようですが、私達はここから川に降ります。
沢に降るとまずはポンカウンナイ川を渡ります。
ポンカウンナイ川はくるぶしほどの深さしかありません。
水の色を見ると綺麗に澄んでいます。
この河原を右手に向かって進みます。
そうするとカウンナイ川の本流となります。
本流での最初の渡渉です。
ここも、足首ほどの深さしかありません。
ちょっと安心しました。
さあ、ここからカウンナイ川との戦いが始まります。
川原はすぐに狭くなってきます。
川岸をヘツったり渡渉したりしながら上流へ向かって歩きます。
まだ目が覚めきっておらず、身体の動きも今ひとつの中でのヘツリは緊張します。
出合いから30分ほど歩くと目の前にゴルジュが立ちふさがります。
両岸は切り立っており、左岸は捲道も無いような崖です。
捲道は右岸にしかないと思い捜すとすぐに見つかりました。
しかし、この捲道が怖かった。
岩がゴツゴツした捲道を慎重に進みます。
ゴウゴウと恐ろしい音を立てて流れています。
このゴルジュを15分ほど掛けて慎重に抜けます。
ゴルジュを抜けて川原に立った時は、本当にホッとしました。
ここから広くなった川原を歩きます。
7:00分、目の前に岩峰が見えてきます。
ここまで、何回かの渡渉を繰り返しているので身体が冷えています。
沢にはまだ陽が当たらず寒いのですが、思ったより順調に歩けているので気持ち的には楽でした。
しかし、沢水が集まったところは水流の強さもあり膝を越える深さの渡渉は慎重に行います。
沢の両岸には大きな岩が目立ちます。
この岩を乗り越えたり、流れの静かな場所を選んでの渡渉が続きます。
今回は3人ともこのカウナイ川に入渓するのは初めてです。
地図読みをしっかりするために左右から入ってくる沢を地図上で確認しながら進みます。
この辺りになると沢に陽が入ってくるの身体に冷えが軽減されます。
微妙なヘツリもあります。
渡渉する場合、水流が強そうな所では3人でスクラムを組んで抜けます。
10:20分、どうやら970mの二股に到着したようです。
左股、カウン沢です。
カウンナイ川の本流です。
この二股にはテン場があるはずですが、見つけることはできませんでした。
というか、捜しませんでした。
この二股で休憩を取って軽食などでカロリーの補給もします。
二股から20分ほどで「魚止めの滝」に到着です。
大きな釜を持っている滝です。
この滝でOn氏が釣りを試みます。
わずか30分ほどで15センチほどのオショロコマを10匹も釣り上げました。
釣り上げたオショロコマはSz氏がすぐに腹を割いて綺麗に洗います。
見事な連係プレーで今晩のおかずが増えました。
私は、この時間ゆっくりと行動食でお腹を満たします。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
事故発生図が森林管理署から発表されています。
カウンナイ川は、トムラウシ山を源流として忠別川に注ぎ込む川です。
そして、この川は、一旦、増水すると牙を剥き逃げ場が無くなり事故の多い川ともいわれています。
事故の多さから入域を禁じられていたのですが、森林管理署への入林届けと警察署への登山届けを必ず提出することを条件に7月から9月中旬までに限って入林を認める取扱がなされています。
そして、この川に入る要件として一番最初に考えなければいけないのが天気です。
入渓前2日程は雨が降っていないこと、そして、入渓中も雨が降らない天気予報であることを確認してからでなければ、この川の遡行を中止しなければならないのです。
私達も2週間前の8月下旬にカウンナイへの入渓を計画していましたが、天気予報では雨の予報であり中止してペテガリ岳に行き先を変更したことがあります。
今回は、天気が味方してくれたのか、夕立が降る程度の天気予報ですので思い切って入渓することとしました。
9月10日(火)
札幌市をいつものメンバーで午後に立ち、東神楽町にある上川中部森林管理署に立ち寄ります。
ここに寄った目的は、今回下山口と考えている三川台まで続く林道の鍵を借りるためです。
鍵を借りたので車を1台駐車しておくために三川台へ向かいます。
三川台の駐車場には車が4台ほど止まっていました。
ここに私達の車を止めて天人峡へ向かいます。
天人峡温泉手前にある羽衣トンネルを出た所にある駐車場で1泊します。
(この写真は、11日の朝のものです。)
駐車場に着いた時、夕立が降ってきました。
大粒の雨が車の屋根に音を立てて降ってきます。
この雨音を聞いていると明日は予定とおり入渓できるか心配になるほどの雨が降ってきます。
しかし、この雨も1時間ほどで止みました。
この様子では、増水の心配はないと思います。
用意したお弁当で夕食を済ませ、軽く飲んでから早めに寝ます。
するとどうでしょう、また夕立が降ってきました。
テントの屋根を打つ雨音はかなり強いものです。
その雨も1時間ほどで止みました。
増水の心配が頭の隅にあるのですが、心配しても仕方がありません。
すべては、明日入渓した時の沢水を見て決めるしかありません。
9月11日(水)・その1
前夜遅く(12時頃)車が1台この駐車増へ来たようです。
写真に写っているテントと車がこの人達のものです。
挨拶をすると札幌から来た若いカップルが2組でカウンナイ川へ入渓するようです。
4:55分、入渓するために駐車場を出発します。
まずは駐車場のすぐ前にある林道の入口へ向かいます。
廃道となっている林道ですので、ここがカウンナイ川への入口だとは思わないでしょう。
この林道に入ってすぐ、入林心得が書かれた看板がうち捨てられたようにありました。
林道はカウンナイ川の右岸にあります。
15分ほど歩くと左手が開けてきます。
ここがポンカウンナイ川との出合いでした。
林道は、もう少しポンカウンナイ川に沿って続いているようですが、私達はここから川に降ります。
沢に降るとまずはポンカウンナイ川を渡ります。
ポンカウンナイ川はくるぶしほどの深さしかありません。
水の色を見ると綺麗に澄んでいます。
この河原を右手に向かって進みます。
そうするとカウンナイ川の本流となります。
本流での最初の渡渉です。
ここも、足首ほどの深さしかありません。
ちょっと安心しました。
さあ、ここからカウンナイ川との戦いが始まります。
川原はすぐに狭くなってきます。
川岸をヘツったり渡渉したりしながら上流へ向かって歩きます。
まだ目が覚めきっておらず、身体の動きも今ひとつの中でのヘツリは緊張します。
出合いから30分ほど歩くと目の前にゴルジュが立ちふさがります。
両岸は切り立っており、左岸は捲道も無いような崖です。
捲道は右岸にしかないと思い捜すとすぐに見つかりました。
しかし、この捲道が怖かった。
岩がゴツゴツした捲道を慎重に進みます。
ゴウゴウと恐ろしい音を立てて流れています。
このゴルジュを15分ほど掛けて慎重に抜けます。
ゴルジュを抜けて川原に立った時は、本当にホッとしました。
ここから広くなった川原を歩きます。
7:00分、目の前に岩峰が見えてきます。
ここまで、何回かの渡渉を繰り返しているので身体が冷えています。
沢にはまだ陽が当たらず寒いのですが、思ったより順調に歩けているので気持ち的には楽でした。
しかし、沢水が集まったところは水流の強さもあり膝を越える深さの渡渉は慎重に行います。
沢の両岸には大きな岩が目立ちます。
この岩を乗り越えたり、流れの静かな場所を選んでの渡渉が続きます。
今回は3人ともこのカウナイ川に入渓するのは初めてです。
地図読みをしっかりするために左右から入ってくる沢を地図上で確認しながら進みます。
この辺りになると沢に陽が入ってくるの身体に冷えが軽減されます。
微妙なヘツリもあります。
渡渉する場合、水流が強そうな所では3人でスクラムを組んで抜けます。
10:20分、どうやら970mの二股に到着したようです。
左股、カウン沢です。
カウンナイ川の本流です。
この二股にはテン場があるはずですが、見つけることはできませんでした。
というか、捜しませんでした。
この二股で休憩を取って軽食などでカロリーの補給もします。
二股から20分ほどで「魚止めの滝」に到着です。
大きな釜を持っている滝です。
この滝でOn氏が釣りを試みます。
わずか30分ほどで15センチほどのオショロコマを10匹も釣り上げました。
釣り上げたオショロコマはSz氏がすぐに腹を割いて綺麗に洗います。
見事な連係プレーで今晩のおかずが増えました。
私は、この時間ゆっくりと行動食でお腹を満たします。
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事故発生図が森林管理署から発表されています。
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