先週は、石破新首相の誕生、兵庫県では知事失職と、いろいろでした。新首相、なんだか就任前に言ってたことといろいろ違うなあ、と。一方前知事さん、知事選に立候補するとかで、早くも選挙活動かな。専門家はダメだと言っても自分は間違ってない、そして実績を宣伝し、県政への熱意を繰り返すしているようですねえ。石破さんはともかく、前知事は30才代以下の若者に支持者が多いとか。知り合いの高校生は、「あの人悪くないよ」と。うーん、古今東西、改革派?は若者には支持されるんでしょうかねえ。
まあ、いろいろとありますが、先週の土曜日(28日)、西宮の芸術文化センターで、河村尚子ピアノ・リサイタルに行って来ました。デビュー20周年記念ということ。プログラムは、①JSバッハ(ブゾーニ編)「シャコンヌ」、②岸野末利加「単彩の庭園IX」、③プロコフィエフ「ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調「戦争ソナタ」、④ショパン「即興曲第3番変ト長調」、⑤ショパン「ピアノ・ソナタ第3番ロ短調」でした。
河村さんって、私は今回初めて聴きます。CDでも一度も聴いたことなかった。いま、日本の女性ピアニストで、聴きたい人としては、仲道郁代、小山実稚恵、児玉麻里、菊池洋子と河村尚子とこのコンサートに来ていた知人は言いましたが、私的には、小菅優を加えたいな、と。と言っても、仲道さんと小菅さん以外は、ほとんど聴いたことがないんですがね。そんなことで河村さんもたいそう楽しみにしてのことでありました。
河村さん、まず黒のパンツスーツで登場。バッハを颯爽と弾いたあと、マイクを持ってお話。最近はこんなシーンは多いんですかね。そう言えば仲道さんもいろんなお話をされてましたね。河村さんは、西宮のご出身で、この芸文センターができたころにピアニストとしてデビューされた云々。プロコフィエフが終わって休憩のあとは、薄い水色っぽい色のドレスで登場され、ショパンの二曲を一気に弾かれたのでありました。
まず、バッハのシャコンヌ。この編曲もおそらく初めて聴いたのですが、非常にポリフォニーがわかりやすくに耳に入ってくる演奏で、こんな構造の曲だったのか(もちろんブゾーニの編曲ですが)と思わせる。そんな意味で、実に明快なバッハでありました。そして、岸野さんの曲。河村さんが依頼された曲だそうです。現代的な曲でありましたね。そしてプロコフィエフ。実はこのピアノソナタ第7番は、ポリーニの演奏のCDはありましたが、それほど聴いたことなく、それで少し予習?をしていたのですが、実際今回聴いてみて、今までわからなかったこの曲のよさを実感しました。岸野さんの曲のあとということもあるのかもいれませんね。第1楽章冒頭の主題が実に明快で、そのあとの第2主題よかった。時折聴かれる不協和音も、また炸裂する打鍵も思いのほか心地よいのでありました。そして一番よかったのは第2楽章。非常に美しい曲が流れ、こんな曲なのかと、いたく身を乗り出して聴き入ったのでありました。そして第3楽章、打楽器のようなピアノが鳴り響きます。河村さん、たいそう見事な強音。これにはいたく驚きました。全体を通しても、低音の強烈な音が鳴り響き、それがとても安定感をもたらし、同時に締まった演奏にしていましたねえ。そんな中で、時折の優しさや美しさも際立っていました。
そして後半、ショパンですが、このソナタ第3番は私大好き。若村さん、多少ピアノの強烈な響きが目立っているようでしたが、ショパンの美しいピアノが優しく語りかける。とても抒情的であり、明快でありました。やはり第三楽章は、とてもよかった。ホール全体がショパンに世界に浸っていました。河村さんとピアノの他は、時間が止まったような静寂の中、河村さんのピアノの一音一音が浮かび上がってくるようでありました。感動的な時間でありました。
そして、アンコールは直前に発売されたCD『20 -Twenty-』から、①ドビュッシー「夢窓」②リスト「愛の夢」③リムスキー・コルサコフ「熊蜂は飛ぶ」④コネッソン「F.Kダンス」の4曲。最近は、昔のカラヤンみたいにアンコールをしない演奏家が多くなった中で、最後まで頑張ってくれましたね。非常に心地よさを感じるピアノでありました。河村さん、来年も二度ほどここで演奏されるそうです。また聴きたいですね。
まあ、いろいろとありますが、先週の土曜日(28日)、西宮の芸術文化センターで、河村尚子ピアノ・リサイタルに行って来ました。デビュー20周年記念ということ。プログラムは、①JSバッハ(ブゾーニ編)「シャコンヌ」、②岸野末利加「単彩の庭園IX」、③プロコフィエフ「ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調「戦争ソナタ」、④ショパン「即興曲第3番変ト長調」、⑤ショパン「ピアノ・ソナタ第3番ロ短調」でした。
河村さんって、私は今回初めて聴きます。CDでも一度も聴いたことなかった。いま、日本の女性ピアニストで、聴きたい人としては、仲道郁代、小山実稚恵、児玉麻里、菊池洋子と河村尚子とこのコンサートに来ていた知人は言いましたが、私的には、小菅優を加えたいな、と。と言っても、仲道さんと小菅さん以外は、ほとんど聴いたことがないんですがね。そんなことで河村さんもたいそう楽しみにしてのことでありました。
河村さん、まず黒のパンツスーツで登場。バッハを颯爽と弾いたあと、マイクを持ってお話。最近はこんなシーンは多いんですかね。そう言えば仲道さんもいろんなお話をされてましたね。河村さんは、西宮のご出身で、この芸文センターができたころにピアニストとしてデビューされた云々。プロコフィエフが終わって休憩のあとは、薄い水色っぽい色のドレスで登場され、ショパンの二曲を一気に弾かれたのでありました。
まず、バッハのシャコンヌ。この編曲もおそらく初めて聴いたのですが、非常にポリフォニーがわかりやすくに耳に入ってくる演奏で、こんな構造の曲だったのか(もちろんブゾーニの編曲ですが)と思わせる。そんな意味で、実に明快なバッハでありました。そして、岸野さんの曲。河村さんが依頼された曲だそうです。現代的な曲でありましたね。そしてプロコフィエフ。実はこのピアノソナタ第7番は、ポリーニの演奏のCDはありましたが、それほど聴いたことなく、それで少し予習?をしていたのですが、実際今回聴いてみて、今までわからなかったこの曲のよさを実感しました。岸野さんの曲のあとということもあるのかもいれませんね。第1楽章冒頭の主題が実に明快で、そのあとの第2主題よかった。時折聴かれる不協和音も、また炸裂する打鍵も思いのほか心地よいのでありました。そして一番よかったのは第2楽章。非常に美しい曲が流れ、こんな曲なのかと、いたく身を乗り出して聴き入ったのでありました。そして第3楽章、打楽器のようなピアノが鳴り響きます。河村さん、たいそう見事な強音。これにはいたく驚きました。全体を通しても、低音の強烈な音が鳴り響き、それがとても安定感をもたらし、同時に締まった演奏にしていましたねえ。そんな中で、時折の優しさや美しさも際立っていました。
そして後半、ショパンですが、このソナタ第3番は私大好き。若村さん、多少ピアノの強烈な響きが目立っているようでしたが、ショパンの美しいピアノが優しく語りかける。とても抒情的であり、明快でありました。やはり第三楽章は、とてもよかった。ホール全体がショパンに世界に浸っていました。河村さんとピアノの他は、時間が止まったような静寂の中、河村さんのピアノの一音一音が浮かび上がってくるようでありました。感動的な時間でありました。
そして、アンコールは直前に発売されたCD『20 -Twenty-』から、①ドビュッシー「夢窓」②リスト「愛の夢」③リムスキー・コルサコフ「熊蜂は飛ぶ」④コネッソン「F.Kダンス」の4曲。最近は、昔のカラヤンみたいにアンコールをしない演奏家が多くなった中で、最後まで頑張ってくれましたね。非常に心地よさを感じるピアノでありました。河村さん、来年も二度ほどここで演奏されるそうです。また聴きたいですね。
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