正月三が日も、あっという間に終わりましたね。今年は日本海側では大雪が降りました。神戸でも元日の夕方から少し降りまして、若干積もりました。実に寒い正月でありました。大晦日から息子と飲みながら年越し。そして、今年は、岡山には行かなかったのですが、三日までちびりちびりと飲みながらの正月でありました。しかし、ほんとに年末年始ってあっという間ですねえ。過ぎてしまえば、年末からなんとも早いことです。今日は初出勤でした。あーあ、であります。
そして、この三が日、ほとんど音楽は聴かなかったのです。もっぱらテレビばかり見ておりました。まあ、正月くらいは、テレビをみようということだったのですが、テレビってあまりおもしろくないですね。でも、スポーツとお笑い番組をよく見ました。お笑い番組では久しぶりに漫才師(この言い方も陳腐ですねえ)が、漫才をやっているのが見れて、それはそれでおもしろかったですねえ。
ということで、今回もヨーゼフ・カイルベルトの演奏です。カイルベルトの演奏なんですが、実にいいですねえ。聴けば聴くほど、その音作りの堅固さと、オケの音色の重厚さに魅入られてしまうのです。特に、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスなどの曲については、本当にいいです。そのカイルベルト、年末にH○Vで、ORFEO D'ORのセールをやっていまして、45%OFFということで、いくつかCDを買いました。その中に、カイルベルトの演奏もありました。それで、曲目は、モーツァルトの交響曲第40番ヘ短調K.550と、ブラームスの交響曲第2番ニ長調作品73。1966年12月8日、ミュンヘンのヘラクレスザールでのライブ録音です。オケは、バイエルン放送交響楽団であります。今回は、ブラームスの方を取り上げます。
さてさて、このCDなんですが、まず録音が非常に鮮明で、いい音がします。1966年のライブににしては、上出来の録音ですね。そして、ブラームスですが、まず、バイエルン放送交響楽団の演奏が、実に暖かくて明晰な音色なんです。カイルベルトの指揮も、非常に生き生きとして、活気のあるものになっています。特に、それぞれの楽器が生気溢れる演奏で、それぞれがたいそう透明感のある響きを聴かせてくれます。加えてライブということで、この指揮者にしては、熱気のある熱い演奏になっていることも、特筆すべきことでしょう。まず、第1楽章。ホルンの伸びやかな主題や、ヴァイオリンの暖かみのある旋律、そしてチェロによる明快な主題と、それを取り巻く木管など、実に生き生きとした明晰で、かつ明るい演奏が展開されています。展開部に入ると、音楽は熱気を帯びて、音楽に激しさが加わってくるの爽快です。そして、第2楽章、私はこの楽章がこの曲では一番好きなのですが、特にこの演奏では、さらっとした感じで、もっとフレーズをねちっこく歌わせてくれるのが好きなのですが、まあそれはそれとして、ここでも細部にまで心配りがあり、また劇的にまで聴かせてくれる演奏は、心地よく聴くことができます。
第3楽章は、伸びやかな木管から始まり、またこれらの木管が小憎らしい巧さで、曲の細部まで明確であります。前後の楽章の中休みって感じもしますが、カイルベルトはここでも緊張感をもった演奏ですねえ。そして、第4楽章、最大の盛り上がりを聴かせてくれます。ティンパニの強打が炸裂する中で進み、最初は押さえ気味で、次第に活発になりってきます。糸を引くような弦や、押さえ気味箇所と全力込めての対比もおもしろく、躍動感に満ちた演奏が展開し、期待を感じさせるようにコーダに突入していき、全身全霊をこめた盛り上り聴かせながらの大団円を迎えます。いやー、よかった。いい演奏、熱い演奏でしたねえ、と。
しかし、この演奏の終わりには拍手も収められているのですが、それほどの感動の様子は聴かれません。最初の40番といい、この日のコンサートは素晴らしい内容だったと思うのですが、観客のみなさんの盛り上がりは今イチでした。なんででしょうかねえ。
(ORFEO D'OR 553011 2001年 輸入盤)
そして、この三が日、ほとんど音楽は聴かなかったのです。もっぱらテレビばかり見ておりました。まあ、正月くらいは、テレビをみようということだったのですが、テレビってあまりおもしろくないですね。でも、スポーツとお笑い番組をよく見ました。お笑い番組では久しぶりに漫才師(この言い方も陳腐ですねえ)が、漫才をやっているのが見れて、それはそれでおもしろかったですねえ。
ということで、今回もヨーゼフ・カイルベルトの演奏です。カイルベルトの演奏なんですが、実にいいですねえ。聴けば聴くほど、その音作りの堅固さと、オケの音色の重厚さに魅入られてしまうのです。特に、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスなどの曲については、本当にいいです。そのカイルベルト、年末にH○Vで、ORFEO D'ORのセールをやっていまして、45%OFFということで、いくつかCDを買いました。その中に、カイルベルトの演奏もありました。それで、曲目は、モーツァルトの交響曲第40番ヘ短調K.550と、ブラームスの交響曲第2番ニ長調作品73。1966年12月8日、ミュンヘンのヘラクレスザールでのライブ録音です。オケは、バイエルン放送交響楽団であります。今回は、ブラームスの方を取り上げます。
さてさて、このCDなんですが、まず録音が非常に鮮明で、いい音がします。1966年のライブににしては、上出来の録音ですね。そして、ブラームスですが、まず、バイエルン放送交響楽団の演奏が、実に暖かくて明晰な音色なんです。カイルベルトの指揮も、非常に生き生きとして、活気のあるものになっています。特に、それぞれの楽器が生気溢れる演奏で、それぞれがたいそう透明感のある響きを聴かせてくれます。加えてライブということで、この指揮者にしては、熱気のある熱い演奏になっていることも、特筆すべきことでしょう。まず、第1楽章。ホルンの伸びやかな主題や、ヴァイオリンの暖かみのある旋律、そしてチェロによる明快な主題と、それを取り巻く木管など、実に生き生きとした明晰で、かつ明るい演奏が展開されています。展開部に入ると、音楽は熱気を帯びて、音楽に激しさが加わってくるの爽快です。そして、第2楽章、私はこの楽章がこの曲では一番好きなのですが、特にこの演奏では、さらっとした感じで、もっとフレーズをねちっこく歌わせてくれるのが好きなのですが、まあそれはそれとして、ここでも細部にまで心配りがあり、また劇的にまで聴かせてくれる演奏は、心地よく聴くことができます。
第3楽章は、伸びやかな木管から始まり、またこれらの木管が小憎らしい巧さで、曲の細部まで明確であります。前後の楽章の中休みって感じもしますが、カイルベルトはここでも緊張感をもった演奏ですねえ。そして、第4楽章、最大の盛り上がりを聴かせてくれます。ティンパニの強打が炸裂する中で進み、最初は押さえ気味で、次第に活発になりってきます。糸を引くような弦や、押さえ気味箇所と全力込めての対比もおもしろく、躍動感に満ちた演奏が展開し、期待を感じさせるようにコーダに突入していき、全身全霊をこめた盛り上り聴かせながらの大団円を迎えます。いやー、よかった。いい演奏、熱い演奏でしたねえ、と。
しかし、この演奏の終わりには拍手も収められているのですが、それほどの感動の様子は聴かれません。最初の40番といい、この日のコンサートは素晴らしい内容だったと思うのですが、観客のみなさんの盛り上がりは今イチでした。なんででしょうかねえ。
(ORFEO D'OR 553011 2001年 輸入盤)
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