先週の水曜日から4日間、宮城県の七ヶ浜町へ職場から震災復興のボランティアに行ってきました。がれき処理などではなく、仮設住宅や福祉施設での奉仕活動や交流が中心でした。さすがに宮城県は遠く、バスで12時間ほどでした。被災地では津波の爪痕は生々しく、まだまだ復興には時間がかそうでした。しかし、現地の方々は、暖かく優しさにあふれていました。支援のつもりでいった我々が勇気や元気をもらって帰ったようでした。
ということで、11月からの忙しさも一段落着いたかな、と思っています。とはいえ、いつの間にか12月も半分終わりました。年末の慌ただしさの中、これまでの残務処理と今年中にしなければならないことを頑張らないと…。このブログの更新も少々滞っております。いろんなことをしっかりやっていかないと行けませんね。
このところ、シューベルトをよく聴いているのです。これまで聴いたことがあまりなかった比較的早い時期の曲も聴いています。今回もヴァイオリンとピアノのためのソナチネです。D.385イ短調であります。シューベルトの器楽曲の中に、ヴァイオリンを用いた曲は、いくつかあるのですが、ヴァイオリン・ソナタと言える曲は、4曲ほどあります。1816~17年ごろ、シューベルト19才ころの作品。D.384,385,408,574の四曲です。これらをヴァイオリン・ソナタ第1番から第4番ということもあります。D.384,385,574の三曲は、1836年、実兄のフェルディナントがディアベリ社から出版されたということです。
この曲、いくつかの演奏があります。スターンとバレンボイムや、ゴールドベルクとルプー、そして、今回取り上げるギドン・クレメルとオレグ・マイセンベルグの共演であります。1991年の録音。クレメルのシューベルトのヴァイオリンのための作品集として、DGのCollectors Editionから4枚組で発売されており、入手はしやすく、2000円弱でした。
やはり、シューベルトの作品の魅力は、旋律の豊かさでしょうか。この曲にも、一度聴けばその魅力に感じ入ってしまう。まあ、そんなシューベルト的魅力にあふれた曲であります。D.385はイ短調ですので、第1楽章や第4楽章アレグロは、短調の曲の悲痛な響きが美しい旋律で表現されています。第2楽章アンダンテは、援徐楽章としてゆったりとした中に美しさを湛えております。そして、第3楽章メヌエット。といってもスケルツォ的な雰囲気も漂っていますねえ。4楽章の典型的なソナタの様式の作品ですね。
この演奏、まずクレメルのヴァイオリン。いやーいいです。もう私は満足です。第1楽章の短調の悲痛な旋律の強弱と深い表情は、この曲のよさをよく再現してくれております。ピアノのマイセンベルグもかすかな悲しみの表情が弱音のピアノタッチで歌われています。両者の関係もいいです。第2楽章、クレメルの実に丁寧な演奏とそれにあわせるマイセンベルグ、この両者が、シューベルトの音楽のもつ美しさを感じさせていますね。第3楽章メヌエット。2分あまりの曲ですが、クレメルのダイナミックな表情がいいです。そして、第4楽章。クレメルのヴァイオリンの切れ味、表情の深さ、細部までの気配り、などなどの魅力がたっぷり聴ける楽章ですね。全曲で23分ほどの曲ですが、いい曲、いい演奏です。他の三曲もシューベルト魅力一杯でいいです。
今日は、衆議院総選挙の日。11時ごろ近くの小学校に投票に行ってきました。たくさんの人でした。どうも右傾化の主張が多いところが気になります。この選挙の結果次第では、憲法改正までいっちゃうかもしれませんからねえ。うーん。
(DG COLLECTORS 469837 2002年 輸入盤)
ということで、11月からの忙しさも一段落着いたかな、と思っています。とはいえ、いつの間にか12月も半分終わりました。年末の慌ただしさの中、これまでの残務処理と今年中にしなければならないことを頑張らないと…。このブログの更新も少々滞っております。いろんなことをしっかりやっていかないと行けませんね。
このところ、シューベルトをよく聴いているのです。これまで聴いたことがあまりなかった比較的早い時期の曲も聴いています。今回もヴァイオリンとピアノのためのソナチネです。D.385イ短調であります。シューベルトの器楽曲の中に、ヴァイオリンを用いた曲は、いくつかあるのですが、ヴァイオリン・ソナタと言える曲は、4曲ほどあります。1816~17年ごろ、シューベルト19才ころの作品。D.384,385,408,574の四曲です。これらをヴァイオリン・ソナタ第1番から第4番ということもあります。D.384,385,574の三曲は、1836年、実兄のフェルディナントがディアベリ社から出版されたということです。
この曲、いくつかの演奏があります。スターンとバレンボイムや、ゴールドベルクとルプー、そして、今回取り上げるギドン・クレメルとオレグ・マイセンベルグの共演であります。1991年の録音。クレメルのシューベルトのヴァイオリンのための作品集として、DGのCollectors Editionから4枚組で発売されており、入手はしやすく、2000円弱でした。
やはり、シューベルトの作品の魅力は、旋律の豊かさでしょうか。この曲にも、一度聴けばその魅力に感じ入ってしまう。まあ、そんなシューベルト的魅力にあふれた曲であります。D.385はイ短調ですので、第1楽章や第4楽章アレグロは、短調の曲の悲痛な響きが美しい旋律で表現されています。第2楽章アンダンテは、援徐楽章としてゆったりとした中に美しさを湛えております。そして、第3楽章メヌエット。といってもスケルツォ的な雰囲気も漂っていますねえ。4楽章の典型的なソナタの様式の作品ですね。
この演奏、まずクレメルのヴァイオリン。いやーいいです。もう私は満足です。第1楽章の短調の悲痛な旋律の強弱と深い表情は、この曲のよさをよく再現してくれております。ピアノのマイセンベルグもかすかな悲しみの表情が弱音のピアノタッチで歌われています。両者の関係もいいです。第2楽章、クレメルの実に丁寧な演奏とそれにあわせるマイセンベルグ、この両者が、シューベルトの音楽のもつ美しさを感じさせていますね。第3楽章メヌエット。2分あまりの曲ですが、クレメルのダイナミックな表情がいいです。そして、第4楽章。クレメルのヴァイオリンの切れ味、表情の深さ、細部までの気配り、などなどの魅力がたっぷり聴ける楽章ですね。全曲で23分ほどの曲ですが、いい曲、いい演奏です。他の三曲もシューベルト魅力一杯でいいです。
今日は、衆議院総選挙の日。11時ごろ近くの小学校に投票に行ってきました。たくさんの人でした。どうも右傾化の主張が多いところが気になります。この選挙の結果次第では、憲法改正までいっちゃうかもしれませんからねえ。うーん。
(DG COLLECTORS 469837 2002年 輸入盤)
シューベルトのヴァイオリンソナタは、私も大好きです。クレメルなら興味深く、聴いてみたいですね。
私の所有はモノラルLPのみで、マルツィの名盤です。モノラルといっても本当に音質が良いのです。何度も何度も聴きました。