先の週末、家族で安芸の厳島に参りました。息子は仕事の関係で行けず、3人でした。大河ドラマの影響でもないのですが、今だ行ったことがなかったので是非行こう!となったのでした。途中の西条で「賀茂泉」の純米酒を買って、鳥居の見える旅館の部屋で、飲みました。牡蠣や穴子やら、美味でした。また、もうかなり久々の家族旅行でありました。厳島神社は、雨降りでもたくさんの人でした。ここの祭神は「市杵島(イチキシマ)姫」。宗像の神です。「イツクシマ」の由来もここから、なんでしょうねえ。でも、もう12月。寒かったです。
そんなこともあって、更新がまたまた遅れました。どうも最近調子が悪いですねえ。そうは言っても、今回はモーツァルト。ピアノ協奏曲であります。アルフレード・ブレンデルのピアノに、ネヴィル・マリナー指揮のアカデミー室内管弦楽団による演奏であります。1971年から1984年にかけて、PHILIPSに録音された全集があります。この全集、DECCAレーベルからのELOQUENCEシリーズで発売されています。お値段も10枚組で3500円程度(私は中古やさんで2500円くらいで購入しました)。安かったですねえ。
モーツァルトのピアノ協奏曲全集、いろんな演奏がかなりお手軽に入手できるのです。バレンボイム、内田光子、ペライア、アンダ、シュミット、シフなど。全集にならなくても数曲の演奏としても、百花繚乱などと言うのは少々大袈裟でしょうか。いろんな演奏で楽しむことができるのですが、その中からベストと言えるのは、うーん難しいですが、いろんなバランスを考えると、このブレンデルとマリナーの演奏は、かなりいいな、と言えるもの であることは間違いありませんね。
モーツァルトのピアノ協奏曲、20番以降の8曲は、内容的にもかなり深いものであり。それ以前は、それほどでもない、と言われます。確かに10番台のものは、そんな風な曲でしょう。でも、いい曲が多いです。14・16番はそれほど聴きませんが、それ以外はいい曲です。中でも、13・15・17あたりは、いいです。特に、私的には13番は、昔LPの時代、ハスキルの演奏でよく聴いたものでした。ピアノ協奏曲第13番ハ長調K.415。1979年の録音であります。
さて、この演奏、まずマリナーのオケの伴奏が瑞々しく、活気に満ちたものであります。それは冒頭から、実に生き生きとした弦の響きに耳が奪われます。しかし、そうは言っても、オケの存在はそれほど目立つものではない。やはりなんといっても、ピアノであります。このブレンデルのピアノは、音色は澄んだ美しさがあり、また非常に安定した表情。そして明確で誰にも迷うことのない鮮明な音色は、たいそうモーツァルトらしい趣があります。邪心がなく、澄んだ音色にモーツァルトの心情があぶりだされるようです。
ただ、この13番、20番以降の曲とは違って、内省的な深みはなかなか見出しがたいところがあります。皮相的な曲であることは確かであります。ブレンデルのピアノもそんな曲にふさわしい趣があるのです。一言で言ってしまえば、深みってとこでしょうかねえ。うーん、でもそうは言っても、迷うことなく、堂々とした、そして素直なピアノであり、美しいのです。そんなところに、十分な満足感を感じるのでありました。
モーツァルトのピアノ協奏曲は、名曲揃い。CDも未だほとんど聴いたことがないのが、シフとヴェーグのものです。一度聴いてみたいですねえ。ブレンデルのピアノははやり素晴らしいことには違いないですね。
(DECCA Eloquence 4802599 2009年 輸入盤)
そんなこともあって、更新がまたまた遅れました。どうも最近調子が悪いですねえ。そうは言っても、今回はモーツァルト。ピアノ協奏曲であります。アルフレード・ブレンデルのピアノに、ネヴィル・マリナー指揮のアカデミー室内管弦楽団による演奏であります。1971年から1984年にかけて、PHILIPSに録音された全集があります。この全集、DECCAレーベルからのELOQUENCEシリーズで発売されています。お値段も10枚組で3500円程度(私は中古やさんで2500円くらいで購入しました)。安かったですねえ。
モーツァルトのピアノ協奏曲全集、いろんな演奏がかなりお手軽に入手できるのです。バレンボイム、内田光子、ペライア、アンダ、シュミット、シフなど。全集にならなくても数曲の演奏としても、百花繚乱などと言うのは少々大袈裟でしょうか。いろんな演奏で楽しむことができるのですが、その中からベストと言えるのは、うーん難しいですが、いろんなバランスを考えると、このブレンデルとマリナーの演奏は、かなりいいな、と言えるもの であることは間違いありませんね。
モーツァルトのピアノ協奏曲、20番以降の8曲は、内容的にもかなり深いものであり。それ以前は、それほどでもない、と言われます。確かに10番台のものは、そんな風な曲でしょう。でも、いい曲が多いです。14・16番はそれほど聴きませんが、それ以外はいい曲です。中でも、13・15・17あたりは、いいです。特に、私的には13番は、昔LPの時代、ハスキルの演奏でよく聴いたものでした。ピアノ協奏曲第13番ハ長調K.415。1979年の録音であります。
さて、この演奏、まずマリナーのオケの伴奏が瑞々しく、活気に満ちたものであります。それは冒頭から、実に生き生きとした弦の響きに耳が奪われます。しかし、そうは言っても、オケの存在はそれほど目立つものではない。やはりなんといっても、ピアノであります。このブレンデルのピアノは、音色は澄んだ美しさがあり、また非常に安定した表情。そして明確で誰にも迷うことのない鮮明な音色は、たいそうモーツァルトらしい趣があります。邪心がなく、澄んだ音色にモーツァルトの心情があぶりだされるようです。
ただ、この13番、20番以降の曲とは違って、内省的な深みはなかなか見出しがたいところがあります。皮相的な曲であることは確かであります。ブレンデルのピアノもそんな曲にふさわしい趣があるのです。一言で言ってしまえば、深みってとこでしょうかねえ。うーん、でもそうは言っても、迷うことなく、堂々とした、そして素直なピアノであり、美しいのです。そんなところに、十分な満足感を感じるのでありました。
モーツァルトのピアノ協奏曲は、名曲揃い。CDも未だほとんど聴いたことがないのが、シフとヴェーグのものです。一度聴いてみたいですねえ。ブレンデルのピアノははやり素晴らしいことには違いないですね。
(DECCA Eloquence 4802599 2009年 輸入盤)
猫を飼ってるので泊付きの旅行はできるだけ避けたいんですが、お泊りされたのかしら?
最近、松任谷由美40周年記念アルバム「日本の恋とユーミンと」を買いました。若き時代の思い出が少しよみがえってきました。