こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

年の初めのベートーヴェン

2009年01月04日 16時54分19秒 | ベートーヴェン
あけましておめでとうございます。今年も機嫌よく音楽が聴ける毎日が送れたらと願っております。ボツボツ更新していきますので、またよろしくお願いします。
今年は4年振りに神戸で年越しをしまいた。2日に箱根駅伝の東洋大の優勝を見て、岡山に向かいました。そして、昨日は4年振りの中学校の同窓会がありまして、そのあと神戸に戻ってきました。あっという間の三が日でありました。
それで、年末からなぜかベートーヴェンの交響曲第4番をよく聴いていました。例のDGのカラヤンのSymphony editionを私も買いまして、ベートーヴェンから聴いておりまして、4番が印象に残りました。それで、他の演奏も聴いてみようと思い、クライバー、チェリビダッケ、ブロムシュテット、バーンスタイン、などなどを聴いていました。そして、フルトヴェングラーもと思い、聴いたところ、これまたたいそう感動したのでした。うーん、やはりフルトヴェングラーやなあ!と思った次第であります。
フルトヴェングラーのベートーヴェンの4番の演奏は、5種類ほど残されていると思います。その中で、なんといってもBPOとの1943年6月27日の定演のライブであります。この演奏は、戦時中という非日常の中での大熱演と言えるものです。戦時中のフルトヴェングラーのライブには、独特の熱気のものが多いですね。録音状態はいいわけなく、ノイズも多いし咳払いも多く聞こえます。でも、そんなことはまったく関係なく、すさまじい演奏にぐいぐい引き込まれていきます。フルトヴェングラーの指揮した曲には、生きた魂が宿っているように思います。曲に命や意志があるように感じます。これほどベートーヴェンを力強く、雄弁に、活き活きと演奏できる指揮者はいませんよね、他の指揮者の演奏と比べると、なんと他の指揮者のは、なんと生ぬるいことか、と思わずにはおれません。第1楽章、長い序奏、これほど暗い演奏はないでしょう。テンポもゆっくりめ。そして、主部に入ると勢いがつき、ティンパニの強打をともなった合奏が力強く登場。おお、まさにこれこそがフルトヴェングラー!と。一転して明るさがと快活さが一杯になる。テンポのゆれも多く、これがまた効果的。再現部の力強さと切れ味抜群の演奏も心地よい。第2楽章アダージョ。かなりゆっくりめのテンポの中、じっくりと旋律を味わえる。クラリネットは甘すぎず、崇高さも感じる。ここでも力強さは健在で、これほどの第2楽章はなかなか聴けません。第3楽章は明記されていないがスケルツォ。ここでもゆっくりめでスケールの大きい演奏が展開。そして、第4楽章。テンポは速めになり急き立てるようなところが爽快でもある。しかし、ここでもフルトヴェングラーは熱い。来るぞと思ったら、期待通りぶっ飛ばしてくれるところもいい。いやはや、BPOもよく指揮者についていく、大熱演でありました。こういった演奏を聴くと、やはりベートーヴェンはフルトヴェングラーでないと、と思ってしまいますね。
このCDは、ANDROMEDAからも戦時中の演奏を集めたものです。6枚組で2000円台でした。以前にも9番と7番を取り上げましたが、3~7番と9番、そしてピアノ給協奏曲第4番やヴァイオリン協奏曲なども収められており、なかなかお買い得です。録音面に関しては、まあこんなもんでしょう、といった感じですかね。
(ANDROMEDA ANDRCD5061 2006年 輸入盤)

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2 コメント

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ベートーヴェンの4番 (ハルくん)
2009-01-04 23:39:51
フルトヴェングラーの1943年録音は本当に素晴らしいですね。なかなかあれ以上の演奏はお目にかかった事が有りません。
他に唯一素晴らしいと思うのはムラヴィンスキーです。3番、5番、7番はそれほどでもないのですが4番の透徹した演奏は最高です。フルトヴェングラーとは全く違うタイプですが、同格かそれ以上の演奏を成し遂げたと思っています。
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コメントありがとうです。 (mikotomochi58)
2009-01-05 00:40:30
ハルくん 様 コメントありがとうございます。ムラヴィンスキーの4番、1973年の日本公演のライブと、その直前の当時のレニングラードのライブがありますね。後者については、拙ブログでも言及したことがあります。日本公演は当時たいそう話題になった熱演ですが、個人的にはレニングラードの方がいいと思っています。またご教示ください。
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