こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

オイストラフとクリュイタンス

2007年07月16日 17時13分38秒 | ベートーヴェン
台風4号も列島を通り抜けました。各地に雨が降ったのでそれはそれで水不足の解消にはなりましたが、やはり、台風が上陸したりすると被害も甚大です。加えて今日新潟で大きな地震もあり、なかなか困ったことであります。一方で、本格的な夏も間近になりました。
今回は、ベートーヴェンであります。最近なかなかベートーヴェンは聴きませんねえ。CDもあまり買いません。しかし、久しぶりに聴くと、やはりその音楽は格調高く立派で、厳しさ・優しさを兼ね備え、端正で典雅、とかまあさまざまな賛美の言葉がでてきます。ドイツ音楽のいや、西洋音楽の一つの完成した形があると言っても過言ではないでしょう。そんなベートーヴェンの音楽の中で、聴きたくなったのが、ヴァイオリン協奏曲です。改めて聴いてみると、いい曲ですねえ。このジャンルの曲ではNo1ですよねえ。ベートーヴェンは偉大ですねえ。
この曲、そんなにたくさんのCDは持ってなく2枚ほどで、レコードに2枚ほどなんです。その中で、大学生のころに欲しくて、けっこう大阪で捜したのが、ダヴィット・オイストラフとアンドレ・クリュイタンス指揮フランス国立放送局管弦楽団の演奏です。それ以前にFMからカセットテープに録音して聴いていましたが、レコードが欲しかったんですね。なかなかなくて、輸入レコードのお店で偶然発見してやっと買いました。元来クリュイタンスのベートーヴェンは好きで、まろやかで端正で典雅な演奏が耳に染みついていました。このヴィオリン協奏曲は、オケがフランス国立放送局管弦楽団ということで、パリ音楽院管弦楽団とは異なり、今のフランス国立管弦楽団の前身らしいです。フランスのオケも複雑です。そして、ヴィオリンは、ダヴィット・オイストラフ。私の最も好きなヴィオリニストであります。テクニックは申し分なく、キレのある演奏を聴かせる一方で味わいの深いヴィオリンは、大好きであります。1974年に66才で急死されたのは残念でした。それほど多くの遺産があるわけではないですが、オボーリンの組んだベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタと並んで、この曲の演奏がまず思い起こされます。この演奏はオイストラフの味わい深いヴァイオリンとクリュイタンスが優しく包み込むというようなもので、最初から最後まで、うっとりと聞かせるものです。近年はこんな演奏は聴かれなくなったですねえ。1958年の録音ですので、おおかた半世紀前のもの。多少録音の悪さも気になりますが、まだまだこの曲のベストと思っています。
CDでも買い直しましたが、けっこう捜しました。今はHMVなどでも見れません。これも残念です。

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