しかし、暑いですねえ。梅雨明けと同時にこの酷暑。なかなか大変であります。まあ、私の場合は、通勤も車ですし、職場は当然エアコンが効いてますので、炎天下の中での仕事とか、移動するということも、極めて稀ですので、昼間はそれほど暑くてたまらん、ってころも言うほどないのです。加えて、この時期は「ひま」ですので…(笑)。となると、家が一番暑いのですねえ。あまりエアコンをかけないので、汗かきながら、ブログを書いております。
さてさて、今回はサン=サーンスであります。正直言って、この作曲家、今まで中学校の音楽の時間で聴いた「動物の謝肉祭」と、歌劇「サムソンとデリラ」、交響曲第3番「オルガン付き」くらいしか聴いたことがないのでありました。CDも、そんなもんしか持っていませんでした(「動物の謝肉祭」は、持っていませんが)。みなさんもそんなもんではないですか。いや、持ってる、という方もいらっしゃったら失礼しました。それで、少し前岡山のタワーさんで、タワーさんの「CLASSICAL TREASURES」という企画があって、その中で、サン=サーンスの「ピアノ協奏曲全集・七重奏曲」という2枚組を見つけました。ジャンヌ=マリー・ダルレのピアノに、ルイ・フレスティエ指揮のフランス国立放送局管弦楽団の演奏です。1955~57年の録音。モノラルです。まあ、こんなんも聴いてみようか!というくらいの感覚で買った次第です。
サン=サーンスのピアノ協奏曲は、全部で5曲。30才までに書かれた4番までと、それから20年後に書かれた5番「エジプト風」であります。まあ、一般にいうところのピアノ協奏曲の様子とは、少々違うのであります。今回は第4番ということですね。この曲は、5曲の中でも最も充実しており、サン=サーンスの全ての器楽作品の中でも最も優れた作品の一つとされています。二つの楽章からなっています。そして第1楽章は2部、第3楽章は、3部から構成されています。①第1楽章1部、②第1楽章2部、③第2楽章1部、④第2楽章2部3部、というぐあいでの四楽章形式とも言えます。第1楽章の第一部は、暗く陰鬱な主題が支配的で繰り返し聴かれます。これが循環主題Ⅰで、この曲でサン=サーンスは、循環形式をとっています。けっこうくどいかもしれません。そして、第二部になると、穏やかで優しい曲想になり、循環主題Ⅱが奏でられます。そしてピアノにより循環主題Ⅲが登場。このふたつの主題は明るく、なかなか印象に残るものですね。第2楽章。冒頭に循環主題が主趣をかえて聴かれる。その後ピアノの軽快な主題が出てこれもなかなかおもしろい。 そして2部と3部は循環主題Ⅱがいろんな形で登場する。ここまでくると、おもしろく、聴き応えもあるな、と思うのです。しかし、最後の第2楽章2部は妙に明るい。これは曲全体から見たら、いったいどうなんでしょうかね。少々、曲の本質が掴みにくいなとおもいますが、それも慣れていないからでしょうか。なかなか、フランスは特徴ありますねえ。サン=サーンスは、なかなかいいメロディを書いてくれます。
演奏について、少しだけ。いろんなところで、きらびやかなピアノが聴けるのです。そんな曲想の中でのダルレのピアノはよどみのない、明るく明快な音色であります。指揮のフルスティエは、ほとんど知らないのですが、ダルレのピアノのとよくマッチしています。この録音はモノラルなんですが、ダルレの色彩感あふれ演奏は、聴き込んでいく中で、いつしかモノラルであることを忘れてしまいます。それくらいきらびやかなピアノであります。
第5番もなかなかいいメロディが満載の曲です。またいつか取り上げたいと思います。しかし、暑いですねえ。
(EMI×TOWER RECORDS"CLASSICAL TREASURES" QIAG-50053-4 2010年)
さてさて、今回はサン=サーンスであります。正直言って、この作曲家、今まで中学校の音楽の時間で聴いた「動物の謝肉祭」と、歌劇「サムソンとデリラ」、交響曲第3番「オルガン付き」くらいしか聴いたことがないのでありました。CDも、そんなもんしか持っていませんでした(「動物の謝肉祭」は、持っていませんが)。みなさんもそんなもんではないですか。いや、持ってる、という方もいらっしゃったら失礼しました。それで、少し前岡山のタワーさんで、タワーさんの「CLASSICAL TREASURES」という企画があって、その中で、サン=サーンスの「ピアノ協奏曲全集・七重奏曲」という2枚組を見つけました。ジャンヌ=マリー・ダルレのピアノに、ルイ・フレスティエ指揮のフランス国立放送局管弦楽団の演奏です。1955~57年の録音。モノラルです。まあ、こんなんも聴いてみようか!というくらいの感覚で買った次第です。
サン=サーンスのピアノ協奏曲は、全部で5曲。30才までに書かれた4番までと、それから20年後に書かれた5番「エジプト風」であります。まあ、一般にいうところのピアノ協奏曲の様子とは、少々違うのであります。今回は第4番ということですね。この曲は、5曲の中でも最も充実しており、サン=サーンスの全ての器楽作品の中でも最も優れた作品の一つとされています。二つの楽章からなっています。そして第1楽章は2部、第3楽章は、3部から構成されています。①第1楽章1部、②第1楽章2部、③第2楽章1部、④第2楽章2部3部、というぐあいでの四楽章形式とも言えます。第1楽章の第一部は、暗く陰鬱な主題が支配的で繰り返し聴かれます。これが循環主題Ⅰで、この曲でサン=サーンスは、循環形式をとっています。けっこうくどいかもしれません。そして、第二部になると、穏やかで優しい曲想になり、循環主題Ⅱが奏でられます。そしてピアノにより循環主題Ⅲが登場。このふたつの主題は明るく、なかなか印象に残るものですね。第2楽章。冒頭に循環主題が主趣をかえて聴かれる。その後ピアノの軽快な主題が出てこれもなかなかおもしろい。 そして2部と3部は循環主題Ⅱがいろんな形で登場する。ここまでくると、おもしろく、聴き応えもあるな、と思うのです。しかし、最後の第2楽章2部は妙に明るい。これは曲全体から見たら、いったいどうなんでしょうかね。少々、曲の本質が掴みにくいなとおもいますが、それも慣れていないからでしょうか。なかなか、フランスは特徴ありますねえ。サン=サーンスは、なかなかいいメロディを書いてくれます。
演奏について、少しだけ。いろんなところで、きらびやかなピアノが聴けるのです。そんな曲想の中でのダルレのピアノはよどみのない、明るく明快な音色であります。指揮のフルスティエは、ほとんど知らないのですが、ダルレのピアノのとよくマッチしています。この録音はモノラルなんですが、ダルレの色彩感あふれ演奏は、聴き込んでいく中で、いつしかモノラルであることを忘れてしまいます。それくらいきらびやかなピアノであります。
第5番もなかなかいいメロディが満載の曲です。またいつか取り上げたいと思います。しかし、暑いですねえ。
(EMI×TOWER RECORDS"CLASSICAL TREASURES" QIAG-50053-4 2010年)
私もこれ買いました!
長らく「幻の名盤」扱いで、アマゾンのマケプレでとんでもない値段が付いていたもんです。
2枚組2000円で買えるなんて嬉しいかぎり。
演奏は、かなり感覚的で即興的ですね。
ロジェ/デュトワ、コラール/プレヴィンといった、
端正で几帳面な演奏で聴いてきたので、逆に新鮮でした。