8月になったと思ったら、もう1/3弱が過ぎました。もう立秋であります。それとは反対に暑さも本格的になってきましたねえ。7月の下旬から少々仕事を怠けていまして、立秋ともなれば、気合を入れ直して、頑張らないとな、と思っています。そんな中、先週末、車を買って二か月、初めて洗車をしました。娘と一緒に新車を二台洗いました。コーティングのお陰でワックスがけをしなくてもいいので、楽です。水をたっぷりかけると、暑さも吹き飛びました。でも、けっこう日焼けしました。
それで、今回はベートーヴェンの交響曲です。先日、EMIからリッカルド・ムーティのBOXものなどが発売されました。そのなかに、フィラデルフィア管弦楽団と録音したベートーヴェンの交響曲全集がありました。1985年から1988年にかけて録音されたものです。6枚組で1977円ということで、値段も安いので買ってしまいました。リッカルド・ムーティについては、それほど印象はないです。ここ最近は老眼かな、と思える眼鏡をかけてめっきり落ち着かれたな、と思います。しかし、若い頃は上昇志向むきだしの脂ぎったええカッコしいのお兄さん、って感じでしたかねえ。指揮振りを見ていると「どうだ!すごいだろう」って言っているようでした。少々言い過ぎましたが、精力的でエネルギッシュな若手指揮者ってとこですか。とにかく、こんな偏見しか持っていなかったのです。ですので、彼の指揮したCDもほとんど持っていませんでした。
それで、今回ベートーヴェンの交響曲の演奏を聴きました。すると、なかなか堅実で、ダイナミックで迫力満点の演奏でありました。その中から交響曲第2番ニ長調作品36であります。2番というのは9曲の交響曲の中、もっとも聴かれない曲と言われています。しかし、私はこの曲がけっこう好きでした。1986年1月10,12,17,19,21日、フィラデルフィア、フェアマウント・パーク、メモリアル・ホールでの録音です。
それで、ムーティの演奏ですが、まず第一に非常に明るい美しさに満ちたベートーヴェンであることです。オケの各楽器が明朗で伸びやかでハキハキとした演奏であります。第二に、オケの巧さが目立ちますね。このオケがベートーヴェンの曲に合っているかどうかは別にして、いくつかの楽器が重なり合ってもそれぞれのメロディがはっきりと聞こえます。非常に透明感あふれた演奏であります。そして第三に、そんなオケの楽器が明確にフレーズを歌い、それぞれのメロディはたいそう明瞭で生き生きと歌われているのです。イタリアの指揮者ですね、と言ってしまうのは簡単ですが、ここにもムーティへの好感を持っています。第1楽章、実に堂々とした開始。澄んだ、力を込めてのベートーヴェン。非常の明るく素直で屈託のないベートーヴェンがずんずんと進んでいきます。これに耳を奪われて快感でさえあります。第2楽章、迷うことなく推し進められるベートーヴェン。ここでは旋律の美しさが朗々と歌われる。太陽が燦々と輝く自然の中での営みが現される。オケの充実ぶりも特筆すべきでしょう。第3楽章スケルツォ。躍動感と迫力に満ちた演奏、ほんとに力強さのスケルツォ。終わりの部分など、これで曲が終わるとおもわせるよう。ぶれのない力強さと明快さが心地よい演奏として演奏される、そして終楽章、スケルツォの勢いそのままに突入。体が揺れ動かされるような活気に満ちています。ムーティの力強さを十二分にフィラデルフィア菅は表現していますねえ。いやー、爽快爽快。おそらくはドイツ的なものがお好きな人には…、と思わせるような演奏ですが、私は非常にいいな、と思いました。
このベートーヴェンと一緒にチャイコフスキーの全集も発売されました。こっちのほうも、7枚組で2124円ということで、注文しちゃおかな、と思っています。
(EMI 0979462 2011年 輸入盤)
それで、今回はベートーヴェンの交響曲です。先日、EMIからリッカルド・ムーティのBOXものなどが発売されました。そのなかに、フィラデルフィア管弦楽団と録音したベートーヴェンの交響曲全集がありました。1985年から1988年にかけて録音されたものです。6枚組で1977円ということで、値段も安いので買ってしまいました。リッカルド・ムーティについては、それほど印象はないです。ここ最近は老眼かな、と思える眼鏡をかけてめっきり落ち着かれたな、と思います。しかし、若い頃は上昇志向むきだしの脂ぎったええカッコしいのお兄さん、って感じでしたかねえ。指揮振りを見ていると「どうだ!すごいだろう」って言っているようでした。少々言い過ぎましたが、精力的でエネルギッシュな若手指揮者ってとこですか。とにかく、こんな偏見しか持っていなかったのです。ですので、彼の指揮したCDもほとんど持っていませんでした。
それで、今回ベートーヴェンの交響曲の演奏を聴きました。すると、なかなか堅実で、ダイナミックで迫力満点の演奏でありました。その中から交響曲第2番ニ長調作品36であります。2番というのは9曲の交響曲の中、もっとも聴かれない曲と言われています。しかし、私はこの曲がけっこう好きでした。1986年1月10,12,17,19,21日、フィラデルフィア、フェアマウント・パーク、メモリアル・ホールでの録音です。
それで、ムーティの演奏ですが、まず第一に非常に明るい美しさに満ちたベートーヴェンであることです。オケの各楽器が明朗で伸びやかでハキハキとした演奏であります。第二に、オケの巧さが目立ちますね。このオケがベートーヴェンの曲に合っているかどうかは別にして、いくつかの楽器が重なり合ってもそれぞれのメロディがはっきりと聞こえます。非常に透明感あふれた演奏であります。そして第三に、そんなオケの楽器が明確にフレーズを歌い、それぞれのメロディはたいそう明瞭で生き生きと歌われているのです。イタリアの指揮者ですね、と言ってしまうのは簡単ですが、ここにもムーティへの好感を持っています。第1楽章、実に堂々とした開始。澄んだ、力を込めてのベートーヴェン。非常の明るく素直で屈託のないベートーヴェンがずんずんと進んでいきます。これに耳を奪われて快感でさえあります。第2楽章、迷うことなく推し進められるベートーヴェン。ここでは旋律の美しさが朗々と歌われる。太陽が燦々と輝く自然の中での営みが現される。オケの充実ぶりも特筆すべきでしょう。第3楽章スケルツォ。躍動感と迫力に満ちた演奏、ほんとに力強さのスケルツォ。終わりの部分など、これで曲が終わるとおもわせるよう。ぶれのない力強さと明快さが心地よい演奏として演奏される、そして終楽章、スケルツォの勢いそのままに突入。体が揺れ動かされるような活気に満ちています。ムーティの力強さを十二分にフィラデルフィア菅は表現していますねえ。いやー、爽快爽快。おそらくはドイツ的なものがお好きな人には…、と思わせるような演奏ですが、私は非常にいいな、と思いました。
このベートーヴェンと一緒にチャイコフスキーの全集も発売されました。こっちのほうも、7枚組で2124円ということで、注文しちゃおかな、と思っています。
(EMI 0979462 2011年 輸入盤)
ムーティを初めて知ったのは、今から30年以上も前にカール・ベームがウィーンPOを率いてきた時に、第2指揮者として同行し、シューベルトの未完成その他を指揮したのがNHKで放映されたのを見た時だったと思います。若々しい多少強引な指揮姿は、うる覚えですが思い出します。
まだまだ青年指揮者と思っていたんですが、もう70歳になるんですね。
彼の指揮したものは、LPでは展覧会の絵、CDではモーツァルトの39番、25番しか持っていませんが、どちらも大変気に入っています。39番は特に素晴らしく、この延長ならベートーヴェンのシンフォニーも聴いてみたく思います。
ベートーヴェン2番は私の大好物です。ただし、今のところセル+クリーヴランドOのものが最上です。あくまでも、私の好みの問題ですけれどもね。
拙いコメントをお読みいただきありがとうございます。
どうか良いお年をお迎えください。ありがとうございました。