バンクーバー・オリンピックもたけなわであります。といっても、ほとんど見ていないのですが。日本は、果たして金メダルを取ることができるのでしょうか。どうも、0となりそうな雲行きですねえ。お隣の韓国は4つも取っているのに、なんともお寒い状況であります。どうも、5個目の金を取るのではないか、と専らの噂であります。まあ、金メダルがすべてではないでしょう。しかし、一個くらいは、と思ってしまいます。頑張れ、真央ちゃん、美姫ちゃん、でしょうか。
さてさて、私はディヴェルティメントがけっこう好きであります。モーツァルトのディヴェルティメントも、彼の数ある管弦楽曲の中でも好きなジャンルです。そんな中で、ずいぶん前ですが、三宮のタワーさんで、ハイドンのディヴェルティメントのCDを見つけました。今回は、そのハイドンのディヴェルティメントであります。このCDは、ARTE NOVAから出ている4枚組で、ハイドン「Divertimenti Nos.1ー12」。演奏は、Emil KleinとHamburg Soloistsです。値段的にも2000円もしないほどだったし、ディヴェルティメント好きな私は、ハイドンにもあんねんなあ,ということで買いました。4枚組で12曲ですから、1枚につき3曲が収められています。一般的に、ハイドンのディヴェルティメントは、ホーボーケン作品番号でいいますと、第Ⅱ系列・4声部以上の管弦合奏曲の中に含まれています。この範疇に属する曲がいったいどれくらいの数があるのか、よくわかりません。それで、このディヴェルティメントはいったいどんな曲なのでしょうか。この曲のホーボーケン作品番号はHob.Ⅲとなっています。これは第Ⅲ系列で、弦楽四重奏曲の範疇に属するものなんです。そうか、弦楽四重奏なんかと思いました。しかし、これらのディヴェルティメントの曲の構成の主なものは、①Presto(Allegro)、②Menurtto、③Adagio、④Menurtto、⑤Presto(Allegro)となっており、ディヴェルティメント的な構成であり、どうみても、弦楽四重奏曲とは曲の構成が違うんです。うーん、一体何なんだろう??、と思っていました。
そしていろいろと調べてみますと、ハイドンの初期の弦楽四重奏曲は、一般的な弦楽四重奏曲の4楽章構成ではなく、このディヴェルティメントと酷似していることがわかりました。それで、初期の弦楽四重奏曲をいくつか聴いてみますと、まさにこのディヴェルティメントなんですね。つまり、このディヴェルティメントの第1番から第12番は、1755年に作曲されたとする弦楽四重奏曲第1番から第12番と同じ曲なんですね。作品1と2の12曲のことなんです。つまり、弦楽四重奏曲を弦楽合奏に編曲して演奏してるのでありました。なんだ、そうだったのか、ってところですねえ。なぜ、そんなことに気がつかなかったのか。この両者では、曲の印象が随分違っているのです。ほんとにね。
というのは、このディヴェルティメント、弦楽四重奏曲と比べてみますと、弦楽四重奏曲の方は、音が鋭角的に聞こえるのに対して、ディヴェルティメントは複数の楽器によるせいか、音がまろやかで優しい、こちらの方が断然いいのです。曲の構成も、急緩急の間にメヌエットが入るもの。特にメヌエットは、典雅の極み。私はメヌエットが大好き。5楽章の中、2つまでもメヌエットということでかなり満足ですね。そして、緩のアダージョでは、実に美しい旋律を弦がしっとりと奏でてくれます。Emil KleinとHamburg Soloistも、小編成のよさがうまく作用し、なかなかそつのない演奏を聴かしてくれます。弦楽器の音色も実に美しい。モーツァルトの同曲に比べると地味で強くアピールするところは少ないですが、聴けば聴くほど味のある12曲です。最も聴きやすいには7番あたりでしょうか弦楽四重奏ではなかなか取っつきにくかったのが、このような演奏だと、そのよさがほんとに理解できたのでした。これを機に、これまでハイドンで、馴染みにくかったものも、理解できそうに思えてきたのでした。
しかし、去年のバイドン没後200年でいろんなCDが出たことは、これまで聴かなかったハイドンを知るきっかけになりますねえ。ほんと。
(ARTE NOVA 74321 3168 2 2001年 輸入盤)
さてさて、私はディヴェルティメントがけっこう好きであります。モーツァルトのディヴェルティメントも、彼の数ある管弦楽曲の中でも好きなジャンルです。そんな中で、ずいぶん前ですが、三宮のタワーさんで、ハイドンのディヴェルティメントのCDを見つけました。今回は、そのハイドンのディヴェルティメントであります。このCDは、ARTE NOVAから出ている4枚組で、ハイドン「Divertimenti Nos.1ー12」。演奏は、Emil KleinとHamburg Soloistsです。値段的にも2000円もしないほどだったし、ディヴェルティメント好きな私は、ハイドンにもあんねんなあ,ということで買いました。4枚組で12曲ですから、1枚につき3曲が収められています。一般的に、ハイドンのディヴェルティメントは、ホーボーケン作品番号でいいますと、第Ⅱ系列・4声部以上の管弦合奏曲の中に含まれています。この範疇に属する曲がいったいどれくらいの数があるのか、よくわかりません。それで、このディヴェルティメントはいったいどんな曲なのでしょうか。この曲のホーボーケン作品番号はHob.Ⅲとなっています。これは第Ⅲ系列で、弦楽四重奏曲の範疇に属するものなんです。そうか、弦楽四重奏なんかと思いました。しかし、これらのディヴェルティメントの曲の構成の主なものは、①Presto(Allegro)、②Menurtto、③Adagio、④Menurtto、⑤Presto(Allegro)となっており、ディヴェルティメント的な構成であり、どうみても、弦楽四重奏曲とは曲の構成が違うんです。うーん、一体何なんだろう??、と思っていました。
そしていろいろと調べてみますと、ハイドンの初期の弦楽四重奏曲は、一般的な弦楽四重奏曲の4楽章構成ではなく、このディヴェルティメントと酷似していることがわかりました。それで、初期の弦楽四重奏曲をいくつか聴いてみますと、まさにこのディヴェルティメントなんですね。つまり、このディヴェルティメントの第1番から第12番は、1755年に作曲されたとする弦楽四重奏曲第1番から第12番と同じ曲なんですね。作品1と2の12曲のことなんです。つまり、弦楽四重奏曲を弦楽合奏に編曲して演奏してるのでありました。なんだ、そうだったのか、ってところですねえ。なぜ、そんなことに気がつかなかったのか。この両者では、曲の印象が随分違っているのです。ほんとにね。
というのは、このディヴェルティメント、弦楽四重奏曲と比べてみますと、弦楽四重奏曲の方は、音が鋭角的に聞こえるのに対して、ディヴェルティメントは複数の楽器によるせいか、音がまろやかで優しい、こちらの方が断然いいのです。曲の構成も、急緩急の間にメヌエットが入るもの。特にメヌエットは、典雅の極み。私はメヌエットが大好き。5楽章の中、2つまでもメヌエットということでかなり満足ですね。そして、緩のアダージョでは、実に美しい旋律を弦がしっとりと奏でてくれます。Emil KleinとHamburg Soloistも、小編成のよさがうまく作用し、なかなかそつのない演奏を聴かしてくれます。弦楽器の音色も実に美しい。モーツァルトの同曲に比べると地味で強くアピールするところは少ないですが、聴けば聴くほど味のある12曲です。最も聴きやすいには7番あたりでしょうか弦楽四重奏ではなかなか取っつきにくかったのが、このような演奏だと、そのよさがほんとに理解できたのでした。これを機に、これまでハイドンで、馴染みにくかったものも、理解できそうに思えてきたのでした。
しかし、去年のバイドン没後200年でいろんなCDが出たことは、これまで聴かなかったハイドンを知るきっかけになりますねえ。ほんと。
(ARTE NOVA 74321 3168 2 2001年 輸入盤)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます