私は、毎日6時過ぎには家を出る、そんな毎日を送っています。これだと、つらいのはまだ夜が明けない中、家を出ることなんです。冬の出勤は、真っ暗な中、これはいやですねえ。寒いしね。しかし、2月の末から6時過ぎに空が白みはじめました。これは嬉しかった。そして、今は6時には、かなり明るくなってきています。寒かった冬もあとわずかになったんでしょうね。スタッドレスもノーマルに履き替える、もう間近になってきました。
そんな中で、今回はマスカーニの歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』であります。先日作成したビデオのBGMにこの間奏曲をサラ・ブライトマンが歌った曲を使ったことから、原曲を聴こうと思ったのでした。この間奏曲、いい曲ですねえ。1980年のアメリカ映画『レイジング・ブル』でもこの間奏曲が用いられていました。この映画、マーチン・スコセッシ監督、主演はロバート・デ・ニーロのボクサーが主人公のものでした。ロバート・デ・ニーロが、引退後の肥満になったボクサーを演じるのに、30㎏近くも減量ではなく増量?したことでも話題になりました。ロバート・デ・ニーロは、最近CMに出演していましてね。私は、この人、かなり好きです。『タクシードライバー』やなんといっても『ディア・ハンター』がいいですよねえ。
いやいや映画のブログではありません。『カヴァレリア・ルスティカーナ』、演奏は、うーん、このCDを凌ぐのは至難の業でしょうね。トゥリオ・セラフィン指揮のローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団と合唱団の演奏。ジュリエッタ・シミオナートとマリオ・デル・モナコが主演のふたりを歌ったもの。1960年の録音であります。このオペラ、約一時間の短編オペラ。『田舎の騎士道』という意味です。角関係のもつれから起きる決闘と殺人を描いたお話です。
この演奏、まずセラフィンの指揮が素晴らしいですね。この人、言わずと知れたイタリア・オペラの名匠で、カラスなどともたくさんのオペラの録音がありますね。このオペラでも、極めて規模の大きい演奏でありながら、細部に至るまで、表情がたいそう緻密にで感情の起伏が極めてダイナミックに表現されているのであります。他の演奏を聴くと、セラフィンの演奏が実に上手く、これ以外はどうしても不満を感じてしまうのですねえ。間奏曲も、細かな表現と曲の盛り上がり方など、うまさに舌を巻いてしまいます。
そして、次ぎにシミオナートとデル・モナコですねえ。この二人の正に全盛期の名唱が聴けます。シミオナートですが、メゾソプラノの歌手、コッソットやバルツァはバルトリなどその後も素晴らしい歌手がいますが、このシミオナートがほんとにいいですねえ。最も有名な「ママも知るとおり」は滑らかで無理がなく、すっと入って来るんですね。メゾソプラノの理想的な歌声です。そんな声にサントゥッツァの気持ちがこめられての熱唱であります。
デル・モナコ、私的には一番のお気に入りのテノールですねえ。いつも思うのですが、この人、ワーグナーなんて歌って欲しかったんです。ちょっと違うかもしれませんが、ローエングリンなんていいんじゃないでしょうか。デル・モナコの白鳥の騎士、いいことないですか。それはさておき、輝きに満ちている歌唱ですね。乾杯の歌など、花のあるテノールです。こんな人がいると、実に締まったオペラになりますねえ。こんな人、今いないですね。
そんなわけで、このたわいのない短いオペラですが、聴く度によく出来た作品だと思います。そして、間奏曲は、やはり素晴らしいですね。そして、このCD以外は。いつもいらないと思います。
(LONDON POCL-2395 1991年)
そんな中で、今回はマスカーニの歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』であります。先日作成したビデオのBGMにこの間奏曲をサラ・ブライトマンが歌った曲を使ったことから、原曲を聴こうと思ったのでした。この間奏曲、いい曲ですねえ。1980年のアメリカ映画『レイジング・ブル』でもこの間奏曲が用いられていました。この映画、マーチン・スコセッシ監督、主演はロバート・デ・ニーロのボクサーが主人公のものでした。ロバート・デ・ニーロが、引退後の肥満になったボクサーを演じるのに、30㎏近くも減量ではなく増量?したことでも話題になりました。ロバート・デ・ニーロは、最近CMに出演していましてね。私は、この人、かなり好きです。『タクシードライバー』やなんといっても『ディア・ハンター』がいいですよねえ。
いやいや映画のブログではありません。『カヴァレリア・ルスティカーナ』、演奏は、うーん、このCDを凌ぐのは至難の業でしょうね。トゥリオ・セラフィン指揮のローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団と合唱団の演奏。ジュリエッタ・シミオナートとマリオ・デル・モナコが主演のふたりを歌ったもの。1960年の録音であります。このオペラ、約一時間の短編オペラ。『田舎の騎士道』という意味です。角関係のもつれから起きる決闘と殺人を描いたお話です。
この演奏、まずセラフィンの指揮が素晴らしいですね。この人、言わずと知れたイタリア・オペラの名匠で、カラスなどともたくさんのオペラの録音がありますね。このオペラでも、極めて規模の大きい演奏でありながら、細部に至るまで、表情がたいそう緻密にで感情の起伏が極めてダイナミックに表現されているのであります。他の演奏を聴くと、セラフィンの演奏が実に上手く、これ以外はどうしても不満を感じてしまうのですねえ。間奏曲も、細かな表現と曲の盛り上がり方など、うまさに舌を巻いてしまいます。
そして、次ぎにシミオナートとデル・モナコですねえ。この二人の正に全盛期の名唱が聴けます。シミオナートですが、メゾソプラノの歌手、コッソットやバルツァはバルトリなどその後も素晴らしい歌手がいますが、このシミオナートがほんとにいいですねえ。最も有名な「ママも知るとおり」は滑らかで無理がなく、すっと入って来るんですね。メゾソプラノの理想的な歌声です。そんな声にサントゥッツァの気持ちがこめられての熱唱であります。
デル・モナコ、私的には一番のお気に入りのテノールですねえ。いつも思うのですが、この人、ワーグナーなんて歌って欲しかったんです。ちょっと違うかもしれませんが、ローエングリンなんていいんじゃないでしょうか。デル・モナコの白鳥の騎士、いいことないですか。それはさておき、輝きに満ちている歌唱ですね。乾杯の歌など、花のあるテノールです。こんな人がいると、実に締まったオペラになりますねえ。こんな人、今いないですね。
そんなわけで、このたわいのない短いオペラですが、聴く度によく出来た作品だと思います。そして、間奏曲は、やはり素晴らしいですね。そして、このCD以外は。いつもいらないと思います。
(LONDON POCL-2395 1991年)
これは鉄板的名盤ですね。
カラヤンがスカラ座管弦楽団を振った1966年録音盤も
なかなか良いですが・・・。
コッソットのサントゥッアが素敵です。
カラヤン盤は、まだ聴いたことがありません。コッソットですか。うーん、聴いてみたいですね。個人的には、シミオナートの方が好ましいですが…。またご教示ください。