このところ兵庫県ではコロナ感染者が出ていません。そして、しばらくは在宅勤務などだったんですが、6月になって徐々に仕事も元に戻り、今週から完全復活ということ。それでけっこう先週も慌ただしくなりました。少しキツいですねえ。それなりに追われています。この週末は岡山に行こうとか思いましたが、雨なので家でゴロゴロ。今週も日から金まで55㎞ほど走ったのですが、この土日は雨でお休み。暑くなって汗が噴き出るのも快感であります。
そんな中、前回カラヤンの古い録音を取り上げました。それ以来ボツボツ聴いてました POとの録音の前にカラヤンは、1946~49年にVPOと録音を行っています。マイスタージンガー、魔笛、フィガロ、ロ短調ミサ、第九などの大曲もあります。しかし、フルトヴェングラーが復帰したことで、VPOからは締め出されることになりますが、なかなか貴重なものですねえ。この時期のVPOとの録音もすべて収められているので、このEMIのBOXはスゴいですねえ。
そして、VPOとのカラヤンの録音を聴いていて、モーツァルトの演奏もそれなりにあって、交響曲では33番や39番、ウラッハとのクラリネット協奏曲、アイネクライネなどですね。ふむふむと聴いておりました。まあほとんど後年、BPOと再録音しているものですが、オケの違いや30代後半から40はじめのカラヤンということで、興味深いのでありました。この中で、アイネクライネが当時のVPOの弦がなかなかいいねえ、と思ったのでありました。
しかし、待てよ!、VPOのアイネクライネなら、やはりそれはワルターだろう!、と。ワルターも後年、コロンビア響とステレオで再録音してますが、やはり1936年のVPOとの録音だろうということですねえ。この1936年の演奏は、オーパス蔵の復刻CDで、当時のSP盤を理想的に聴けるでありました。そんなことから、カラヤンからワルターの演奏に飛んでしまったのでありました。モーツァルトのセレナード第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K.525であります。ブルーノ・ワルター指揮VPO。1936年の録音。
やはり、このオーパス蔵盤はすごいですねえ。聴き始めは古いなあと思いますが、聴き進むつれてストレスなしで、そしてほとんど音の悪さや古さがまったく感じなくなります。低音の伸びと迫力の凄さに圧倒されます。そして、ウィーン風の優雅さや甘美な響きなどとは無縁なのであります。それはこの復刻によって、実に生々しい音が復活したこととも影響大かもしれません。ワルターによって、実のスキがなく妥協のない、厳しい音楽が展開されてます。このアイネクライネ、四楽章で構成も交響曲的。演奏でも、ワルターもセレナードというより交響曲的な演奏に終始しております。そして、交響曲的でも、VPOの弦は美しい。というより、ここでも響きに厳しさが感じられる。一縷のスキもない。パーフェクトな演奏に仕上がっていますねえ。
第1楽章、聴き慣れたメロディー。しかし曲が展開していくと、弦の鋭角的な表情が実に新鮮。それはこのオーパス蔵の復刻で一層鮮明になり、それがワルターの凄味にまで結びついてくる。第2楽章、ゆったりとしたテンポで、弦の美しい音色が響きわたる。この澄んだ力強さも感じんながら、細部まで明確に聴けるのがいいです。ワルターの毅然としたアンダンテ。第3楽章メヌエット。ここでも優雅な踊りというよりも、スケールの大きな堂々としたメヌエット。中間部でも襟を正して少し遠くを見ながらの清々しさ。そして第4楽章。正に交響曲の終楽章的な充実度。輪郭のしっかりした演奏であり、堅固なつくりをVPOの理想的な弦が構築。やはり低弦の充実が構造的な基礎を固め、その上に華麗で、絶美の旋律が映える。
プロ野球のいよいよ今週末に開幕。ほんとにやっと、ですね。しかし、マリーンズ、どうもよくないですね。やはり戦力不足ですね。今年の私の順位予想では、最下位、であります。あーあ。
(オーパス蔵 OPK202 2001年)
そんな中、前回カラヤンの古い録音を取り上げました。それ以来ボツボツ聴いてました POとの録音の前にカラヤンは、1946~49年にVPOと録音を行っています。マイスタージンガー、魔笛、フィガロ、ロ短調ミサ、第九などの大曲もあります。しかし、フルトヴェングラーが復帰したことで、VPOからは締め出されることになりますが、なかなか貴重なものですねえ。この時期のVPOとの録音もすべて収められているので、このEMIのBOXはスゴいですねえ。
そして、VPOとのカラヤンの録音を聴いていて、モーツァルトの演奏もそれなりにあって、交響曲では33番や39番、ウラッハとのクラリネット協奏曲、アイネクライネなどですね。ふむふむと聴いておりました。まあほとんど後年、BPOと再録音しているものですが、オケの違いや30代後半から40はじめのカラヤンということで、興味深いのでありました。この中で、アイネクライネが当時のVPOの弦がなかなかいいねえ、と思ったのでありました。
しかし、待てよ!、VPOのアイネクライネなら、やはりそれはワルターだろう!、と。ワルターも後年、コロンビア響とステレオで再録音してますが、やはり1936年のVPOとの録音だろうということですねえ。この1936年の演奏は、オーパス蔵の復刻CDで、当時のSP盤を理想的に聴けるでありました。そんなことから、カラヤンからワルターの演奏に飛んでしまったのでありました。モーツァルトのセレナード第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K.525であります。ブルーノ・ワルター指揮VPO。1936年の録音。
やはり、このオーパス蔵盤はすごいですねえ。聴き始めは古いなあと思いますが、聴き進むつれてストレスなしで、そしてほとんど音の悪さや古さがまったく感じなくなります。低音の伸びと迫力の凄さに圧倒されます。そして、ウィーン風の優雅さや甘美な響きなどとは無縁なのであります。それはこの復刻によって、実に生々しい音が復活したこととも影響大かもしれません。ワルターによって、実のスキがなく妥協のない、厳しい音楽が展開されてます。このアイネクライネ、四楽章で構成も交響曲的。演奏でも、ワルターもセレナードというより交響曲的な演奏に終始しております。そして、交響曲的でも、VPOの弦は美しい。というより、ここでも響きに厳しさが感じられる。一縷のスキもない。パーフェクトな演奏に仕上がっていますねえ。
第1楽章、聴き慣れたメロディー。しかし曲が展開していくと、弦の鋭角的な表情が実に新鮮。それはこのオーパス蔵の復刻で一層鮮明になり、それがワルターの凄味にまで結びついてくる。第2楽章、ゆったりとしたテンポで、弦の美しい音色が響きわたる。この澄んだ力強さも感じんながら、細部まで明確に聴けるのがいいです。ワルターの毅然としたアンダンテ。第3楽章メヌエット。ここでも優雅な踊りというよりも、スケールの大きな堂々としたメヌエット。中間部でも襟を正して少し遠くを見ながらの清々しさ。そして第4楽章。正に交響曲の終楽章的な充実度。輪郭のしっかりした演奏であり、堅固なつくりをVPOの理想的な弦が構築。やはり低弦の充実が構造的な基礎を固め、その上に華麗で、絶美の旋律が映える。
プロ野球のいよいよ今週末に開幕。ほんとにやっと、ですね。しかし、マリーンズ、どうもよくないですね。やはり戦力不足ですね。今年の私の順位予想では、最下位、であります。あーあ。
(オーパス蔵 OPK202 2001年)
無観客で、プロ野球が始まりましたが、意外にも、ロッテは、良いじゃないですか。SBに勝ち越ししました。井口監督の、思い切った采配も良いですね。少ない試合数、無観客、案外、上位に残れるかも知れません。
ワルター の演奏は、SONYさんが頑張っていろんな企画が出て、SACD化も進み、いい音でアメリカでの録音は聴けるようになりました。でも戦前のものは、それほど聴けないのが残念ですねえ。オーパス蔵からは、この時期のものを復刻してくれているのでありがたいです。また、ご教示くたさい。