今日は、レコードです。レコードはたまに聴くと、なんとも懐かしい音がしますね。最近は、ほとんど聴きませんが、これでしか聴けない演奏もあったりて、そのことで、ブルックナーのカラヤンの交響曲第4番「ロマンティック」を聴きました。このレコードを買ったのは、たしか、14才のときでした。当時、岡山の田舎に住んでた私は、クラシック音楽を好んで聴きだして一年ほどがたった中学生でした。友人と岡山大学の学生だった知り合いの影響を受けながら、クラシックを楽しんでました。そのころ、最も活躍してた指揮者は、なんと言ってもカラヤンでした。また、レコードでは、ヴィヴァルディの四季がイ・ムジチのアーヨの独奏のやつが驚異的な売り上げを示していました。そのころカラヤンは、DGに加えてEMIとの録音を再開した時期だったようで、まず、「フィデリオ」、そしてモーツァルトの35~41番の交響曲を後期交響曲集と銘打って、矢継ぎ早にEMIから発売されました。3枚組のしやれたBOXに入ったレコードでした。その次に出たのが、ブルックナーの交響曲4番と7番のセットでした。当時は、ブルックナーって誰や?って感じで、あまり知られていませんでした。私もその時が初めて知った名前でした。なんや、買ってみようかなって思ったのは、「ロマンチック」という標題と、交響曲の何番ってののかっこよさ?に引かれたんだと思います。それを、1972年大晦日の日に、お年玉を先取りして、岡山の表町にある大森楽器店(今も営業されてます。)で買っちゃいました。三枚組でおそらく7500円くらいしたものでした。こんな立派なものを買ったことで、かなり興奮してました。急いで帰宅して、家のステレオで聴きました。最初、微かな弦のトレモロから始まって、ホルンによる第一主題が登場。鬱蒼とした霧のかかった森の中から聞こえてました。それが木管に受け継がれ、その後、ビオラによる第二楽章が始まり、そのなめらかな音色にうっとりしてたら、金管による第三主題が爆発しました。ベルリンのイエス・キリスト教会の地の底から聞こえるような金管の分厚い響きに体が揺らされました。静かな第二楽章を経て、ホルンで始まる第三楽章、それから第四楽章。第一楽章をそのままグレードアップしたような音楽に再び酔いしれました。特に、地面が胎動するような金管となめらかな弦は、聞き終わったあとも、自分の耳にいつまでも反芻されるものでした。
その後、ブルックナーを聴くことは一般化してきました。7・8・9番はよく聴きますが、4番はけっこう飽きやすく、あまり聴かなくなりました。また、カラヤンは、DGにブルックナーの全集の録音を開始したことで、この4・7番は、忘れ去られたようでした。演奏は、間違いなくEMI盤の方がいい!と私は確信しています。このレコードも、CD化は遅れ、やっと国内ではEMIのセラフィムの廉価盤シリーズで出ました。喜んで購入しましたが、レコードで味わった感動を再現することはけっこうしんどいです。そこには、14才のころに感動した記憶がよみがえるだけでした。でもレコードで聴くとその思いがより深くなるのは、やはり、CDと絵レコードの音が違うからかもしれません
しかし、第四楽章は、相変わらずBPOの底力を遺憾なく発揮した演奏で、とても好きです。
その後、ブルックナーを聴くことは一般化してきました。7・8・9番はよく聴きますが、4番はけっこう飽きやすく、あまり聴かなくなりました。また、カラヤンは、DGにブルックナーの全集の録音を開始したことで、この4・7番は、忘れ去られたようでした。演奏は、間違いなくEMI盤の方がいい!と私は確信しています。このレコードも、CD化は遅れ、やっと国内ではEMIのセラフィムの廉価盤シリーズで出ました。喜んで購入しましたが、レコードで味わった感動を再現することはけっこうしんどいです。そこには、14才のころに感動した記憶がよみがえるだけでした。でもレコードで聴くとその思いがより深くなるのは、やはり、CDと絵レコードの音が違うからかもしれません
しかし、第四楽章は、相変わらずBPOの底力を遺憾なく発揮した演奏で、とても好きです。
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