先週は、23日の勤労感謝の日が職場の恒例のイヴェントで、24日が代休でお休みでした。家人が小野の浄土寺に行きたいというので、ちょうど息子もいたので三人で出掛けました。小野の「らんめん」でラーメンを食べて、広渡廃寺によって浄土寺に行きました。晴れてましたが風が強くて寒い日でした。ちょうど快慶作の阿弥陀三尊像の左の床に西日が射し、阿弥陀さんのお顔がその照り返しできれいに見えました。いつ見ても立派な仏さんですね。帰りに神出で「ほうらく饅頭」を買いました。
さて、今回はベートーヴェン。先日三宮の中古やさんで買ったジュリーニとシカゴ響の4枚組からです。少し前にジュリーニのCD、DGかロスフィルとシカゴ響の計11枚のセットが出ましたが、それより少し前にでたEMIからのもの。ベートーヴェン、ブルックナー、マーラー、ブラームスなどが収められています。その中からベートーヴェンの交響曲第7番イ長調作品92であります。ジュリーニのベートーヴェンは、スカラ座Oと1~8番の録音が有名です。9番がないのが惜しいですね。その他にも、EMIの6・8・9番やロスフィルとの3・5・6番、そしてこのシカゴ響との7番もあります。今回の7番は、1971年3月29日シカゴのメディナテンプルでの録音。
ベートーヴェンの交響曲、最近ティーレマン、シャイ-やヘレヴェッヘの全集が相次いで発売されましたね。特に、シャイ-のものは、セッション録音でモダン楽器のもの。というものはかなり久しぶりのものということで注目されるものですね。近々欲しいな、と思っていますが、どんなものか楽しみです。常に話題になるベートーヴェンの交響曲、やはり不朽の名作なんですねえ。
私は、ベートーヴェンの演奏については、オケの音色が暗めの重厚な響きなのが好きです。北ドイツの(行ったことはありませんが)厳しい風土が反映されたような演奏がいいですね。やはり、ベートーヴェンは厳しく、締まったものでなければいけません。そういう思いからすると、このジュリーニの演奏は、少々私の好みからは違うもの。まず、オケが非常に明るい音色を出しているんです。これって本当にシカゴ響なんかぁって思ってしまうくらいであります。ショルティが振ったときとはまったく違いますよ。そして、その明るい音がこれまたよく歌うのであります。ベートーヴェンの旋律を見事に歌いきっています。まあ、イタリアの指揮者でアメリカのオケですから、と行ってしまえはそうなんですが、実に音楽の躍動感や表現力が豊かな演奏であります。そんなことから、この曲でベートーヴェンが書いた音楽が非常にわかりやすく聴くことができますね。第1楽章、オーボエとフルートが随所で明朗な音で旋律を歌い上げていますね。主題などの演奏でも、朗々としたベートーヴェンです。しかし、そこはさすがのシカゴ響、弦楽器もなめらかで、金管も安定感があり、まさにスキがなく、ここぞというところでは堂々とした迫力と存在感があります。第2楽章、ここでも悲壮感や慟哭のような趣はなく、明快に展開していく。構成は非常にしっかりしており、劇的な表情は深く、曲を深く聴き入ってしまうのですね。そして、第3楽章スケルツォ、前の楽章の後半の盛り上がりから続き、メリハリの効いた心地良い演奏が展開され、しかし、ところどころの旋律はしっかりと歌われます。そのあたりはさすがのジュリーニであります。そして、終楽章、シカゴ響に分厚い演奏に、終楽章に相応しい躍動感やテンポは速くはないし安定しているのですが、緊迫館も加わって、堂々とした終楽章になっています。こんなベートーヴェンもいいですね。
先述したジュリーニのセットものが相次いで発売されたので、この指揮者の演奏をまとめて聴くことができました。それはそれで有り難いことです。でも、ジュリーニさん、若い頃もいいですが、年を取られても男前で渋いですねえ。ほんと。
(EMI 5859742 2004年 Carlo Maria Giulini The Chicago Recordings 輸入盤)
さて、今回はベートーヴェン。先日三宮の中古やさんで買ったジュリーニとシカゴ響の4枚組からです。少し前にジュリーニのCD、DGかロスフィルとシカゴ響の計11枚のセットが出ましたが、それより少し前にでたEMIからのもの。ベートーヴェン、ブルックナー、マーラー、ブラームスなどが収められています。その中からベートーヴェンの交響曲第7番イ長調作品92であります。ジュリーニのベートーヴェンは、スカラ座Oと1~8番の録音が有名です。9番がないのが惜しいですね。その他にも、EMIの6・8・9番やロスフィルとの3・5・6番、そしてこのシカゴ響との7番もあります。今回の7番は、1971年3月29日シカゴのメディナテンプルでの録音。
ベートーヴェンの交響曲、最近ティーレマン、シャイ-やヘレヴェッヘの全集が相次いで発売されましたね。特に、シャイ-のものは、セッション録音でモダン楽器のもの。というものはかなり久しぶりのものということで注目されるものですね。近々欲しいな、と思っていますが、どんなものか楽しみです。常に話題になるベートーヴェンの交響曲、やはり不朽の名作なんですねえ。
私は、ベートーヴェンの演奏については、オケの音色が暗めの重厚な響きなのが好きです。北ドイツの(行ったことはありませんが)厳しい風土が反映されたような演奏がいいですね。やはり、ベートーヴェンは厳しく、締まったものでなければいけません。そういう思いからすると、このジュリーニの演奏は、少々私の好みからは違うもの。まず、オケが非常に明るい音色を出しているんです。これって本当にシカゴ響なんかぁって思ってしまうくらいであります。ショルティが振ったときとはまったく違いますよ。そして、その明るい音がこれまたよく歌うのであります。ベートーヴェンの旋律を見事に歌いきっています。まあ、イタリアの指揮者でアメリカのオケですから、と行ってしまえはそうなんですが、実に音楽の躍動感や表現力が豊かな演奏であります。そんなことから、この曲でベートーヴェンが書いた音楽が非常にわかりやすく聴くことができますね。第1楽章、オーボエとフルートが随所で明朗な音で旋律を歌い上げていますね。主題などの演奏でも、朗々としたベートーヴェンです。しかし、そこはさすがのシカゴ響、弦楽器もなめらかで、金管も安定感があり、まさにスキがなく、ここぞというところでは堂々とした迫力と存在感があります。第2楽章、ここでも悲壮感や慟哭のような趣はなく、明快に展開していく。構成は非常にしっかりしており、劇的な表情は深く、曲を深く聴き入ってしまうのですね。そして、第3楽章スケルツォ、前の楽章の後半の盛り上がりから続き、メリハリの効いた心地良い演奏が展開され、しかし、ところどころの旋律はしっかりと歌われます。そのあたりはさすがのジュリーニであります。そして、終楽章、シカゴ響に分厚い演奏に、終楽章に相応しい躍動感やテンポは速くはないし安定しているのですが、緊迫館も加わって、堂々とした終楽章になっています。こんなベートーヴェンもいいですね。
先述したジュリーニのセットものが相次いで発売されたので、この指揮者の演奏をまとめて聴くことができました。それはそれで有り難いことです。でも、ジュリーニさん、若い頃もいいですが、年を取られても男前で渋いですねえ。ほんと。
(EMI 5859742 2004年 Carlo Maria Giulini The Chicago Recordings 輸入盤)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます