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最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

「ツァラトゥストラ」

2007年08月18日 21時38分42秒 | R・シュトラウス
先週末から岡山に帰省し、お盆を過ごしました。しかし、暑かったですね。この間、日本列島は40度を越す猛暑でしたね。まったく大変でした。岡山では、専ら音楽はipodで聴いてました。毎日一時間ほどウォーキングをしていましたが、そのときに聴いていたのがR・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」でした。最近、R・シュトラウスをよく聴いています。
そのR・シュトラウスですが、その昔中学生のころDGから発売されたスタインバーグの「ツァラトゥストラ」が記憶に残っています。それはジャケットがなんともいいデザインだったのと、「ツァラトゥストラ」ってなんと読むんだろうかと言うことでした。その後あの有名な序奏は、エルビス・プレスリーの映画に使われていたのが初体験でした。私には、キューブリックの映画よりも印象的でした。しかし、この序奏がそれ以後の曲中には、ほとんど登場しないのが不思議でした(実際は断片的には見えるのですがね)。
この曲の題材が、ニーチェの哲学書から取っていることもあって、他の彼の交響詩よりは通俗的ではなく、高尚で文字通り哲学的な印象をもつようにも思います。少なくとも「英雄の生涯」のような厚顔無恥な曲とは一線を画しているようです(こんなこと言っても「英雄の生涯」は嫌いではありませんが)。
これまでは、カラヤンの演奏を聴くことが多かったのが、R・シュトラウスでした。カラヤンの演奏は、オケの威力も完璧で、それを自由自在にコントロールしながら、抜群の表現力を持ったものでした。それはうまいなあと思わせる演奏なんですね。しかし、よく言われているように、惜しむらくはそれほど印象に残らないし、心を動かされるといった気持ちを持ち得ないのでした。それでも、日によってとか、その時の気持ちによっては、やっぱりカラヤンそ演奏でなければ!と思うこともあるのも事実なんですね。
そんな中、今回はクラウス・テンシュテット指揮ロンドン・フィルの演奏です。テンシュテットは1998年に癌で逝去されたわけですが、晩年には癌との闘病生活が長く、この演奏も闘病のまっただ中の1989年に録音されたものです。あの有名な序奏のあとの「後の世の人々について」の最初の弦楽器のただならぬ音色に始まって、「科学について」の最後のド迫力、そして「病から回復に向かう者」以降の後半は、テンシュテットのこの曲への強靱な意志を感じさせる演奏ですね。そんなことを思い描かせてくれるこの演奏が、かなり気に入っています。
このCDは、三宮の中古CDやさんで買いました。800円くらいでした。

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