前回申しましたように、先週はタイからのお客さんの対応に追われ、後半は1泊の出張研修がありました。他にも半日の出張も二日あったりで、ほとんど職場ににはおらず、土曜日には職場でのタイの方々の送別会があったり、まあ、てんやわんやの一週間でありました。とりあえず、週明けには帰国されるので、一段落であります。その間、衆議院が解散したりで、年の瀬に向かって、慌ただしいことであります。
そんな中、少し前にショルティの1970年代のデッカへのオペラ以外の録音を集大成したBOX、「ショルティッシモ2」を買いました。53CD+5DVDという構成で、オリジナル通りにジャケットなどの体裁も再現するということです。そして、内袋入りの厚手の紙ジャケットに収められています。こんな体裁はうれしいですねえ。ウェストミンスターのBOXと同様、韓国ユニバーサルからの発売ですが、激安BOXにしては、たいそう立派な作りは、驚かされますね。
ただ、オリジナルはLPだったので、CDの時代になってからと比べると、収録時間がかなり短い。40分に満たないものなど、けっこうあります。また、マーラーの交響曲第5番は、「子どもの不思議な角笛」からの4曲の一緒になってLP2枚組で出されていたのですが、これも2枚のCDに収められています。5番は65分くらいなので、CD1枚にすべて入り、二枚目にはのこりの角笛からの4曲が収められているのです。二枚目は時間にすれば、15分少々ということになっています。オリジナルを重視することで、こんな現象がおこっているのであります。まあ仕方ないですね。LPはCDに比べると、収録時間は短かったですからねえ。
ショルティの演奏、以前から申しておりますように、私は実はけっこう好きなんです。1977年の来日公演でいたく感激したこともありますが、直線的で、現代オーケストラの威力を全面的に駆使した演奏は、感動的であります。このBOXに収めれている演奏は、ショルティが最も活発な活動をしていたころのものですので、非常にエネルギッシュであり、そういったところではたいそう満足させられるのであります。
そんな演奏の中から、Rシュトラウスの交響詩であります。ショルティは、1970年代にVPOと「英雄の生涯」、バイエルン放響と「アルプス交響曲」、そして「ツァラトゥストラ」「ドン・ファン」「ティル」の三曲をシカゴ響と録音しています。シカゴ響との録音はLP1枚に収めれています。その中から交響詩「ドン・ファン」であります。1973年5月の録音。17分29秒の演奏です。
この曲は、Rシュトラウスが1888年に24才くらいの若さで作曲したものです。ロンド形式とソナタ形式で構成され、いくつかの魅力的なテーマが交錯しながら、全曲が構成されています。ただ、この頃のRシュトラウスの交響詩は、形式も異なるものですが、しかしよく似ているのです。区別がし難い。うっかりすると「ドンファン」が終わって「ティル」に入っているのに気がつかない!なんてことにもなりかねないのです。でもじっくり聞くと、いい曲ですよねえ。
そんな「ドン・ファン」、ショルティとシカゴ響、パワフル、エネルギッシュな演奏です。豪快で気持ちがよくなるんですが、一方で、ヴァイオリンや木管も甘美なメロディには、ついつい聴き込まれます。そして、オケには一寸のほころびもない。「ツァラトゥストラ」は今イチな印象だったのですが、この曲はいいです。Rシュトラウスの曲では、最もショルティに合っていますね。車の中で、大音量で聴くには、実にいい曲、いい演奏であります。
このところ、家で音楽を聴いていなかったので、こんな内容になりました。お許し下さい。
(Universal Classics DN0015 Korea 2012)
そんな中、少し前にショルティの1970年代のデッカへのオペラ以外の録音を集大成したBOX、「ショルティッシモ2」を買いました。53CD+5DVDという構成で、オリジナル通りにジャケットなどの体裁も再現するということです。そして、内袋入りの厚手の紙ジャケットに収められています。こんな体裁はうれしいですねえ。ウェストミンスターのBOXと同様、韓国ユニバーサルからの発売ですが、激安BOXにしては、たいそう立派な作りは、驚かされますね。
ただ、オリジナルはLPだったので、CDの時代になってからと比べると、収録時間がかなり短い。40分に満たないものなど、けっこうあります。また、マーラーの交響曲第5番は、「子どもの不思議な角笛」からの4曲の一緒になってLP2枚組で出されていたのですが、これも2枚のCDに収められています。5番は65分くらいなので、CD1枚にすべて入り、二枚目にはのこりの角笛からの4曲が収められているのです。二枚目は時間にすれば、15分少々ということになっています。オリジナルを重視することで、こんな現象がおこっているのであります。まあ仕方ないですね。LPはCDに比べると、収録時間は短かったですからねえ。
ショルティの演奏、以前から申しておりますように、私は実はけっこう好きなんです。1977年の来日公演でいたく感激したこともありますが、直線的で、現代オーケストラの威力を全面的に駆使した演奏は、感動的であります。このBOXに収めれている演奏は、ショルティが最も活発な活動をしていたころのものですので、非常にエネルギッシュであり、そういったところではたいそう満足させられるのであります。
そんな演奏の中から、Rシュトラウスの交響詩であります。ショルティは、1970年代にVPOと「英雄の生涯」、バイエルン放響と「アルプス交響曲」、そして「ツァラトゥストラ」「ドン・ファン」「ティル」の三曲をシカゴ響と録音しています。シカゴ響との録音はLP1枚に収めれています。その中から交響詩「ドン・ファン」であります。1973年5月の録音。17分29秒の演奏です。
この曲は、Rシュトラウスが1888年に24才くらいの若さで作曲したものです。ロンド形式とソナタ形式で構成され、いくつかの魅力的なテーマが交錯しながら、全曲が構成されています。ただ、この頃のRシュトラウスの交響詩は、形式も異なるものですが、しかしよく似ているのです。区別がし難い。うっかりすると「ドンファン」が終わって「ティル」に入っているのに気がつかない!なんてことにもなりかねないのです。でもじっくり聞くと、いい曲ですよねえ。
そんな「ドン・ファン」、ショルティとシカゴ響、パワフル、エネルギッシュな演奏です。豪快で気持ちがよくなるんですが、一方で、ヴァイオリンや木管も甘美なメロディには、ついつい聴き込まれます。そして、オケには一寸のほころびもない。「ツァラトゥストラ」は今イチな印象だったのですが、この曲はいいです。Rシュトラウスの曲では、最もショルティに合っていますね。車の中で、大音量で聴くには、実にいい曲、いい演奏であります。
このところ、家で音楽を聴いていなかったので、こんな内容になりました。お許し下さい。
(Universal Classics DN0015 Korea 2012)
私もショルティは昔から大好きでした。評論家からは、あんまり高評価はなかったようですが、「雄壮」「豪壮」「機能的」などの形容詞がつく演奏が、私の好みだったんです。
彼のような音楽のいき方があって当然ですし、好きな人がたくさんいて当然です。特に近代の音楽は、豪快にオーケストラを鳴らして、本当に気分爽快な演奏の数々ですね。