先週金曜日に、いつのものようにランニングをして帰宅すると、なんだか寒気がする。ひたすら寒いのです。悪寒っていうのでしょうか。夕食食べて熱をはかると37.2ほど。風邪の症状などは一切無く、今日一日元気満々だったのに…。インフル?コロナ?と戦々恐々としてました。それでよくよく考えてみると、木曜日に肺炎球菌ワクチンをうったんですね。そうかこれの副反応か。発熱もあるらしい。で、早々に寝て、翌日はすっきりして起床したのでありました。
まあ、そんなこんなで、今回はびわ湖であります。びわ湖ホールでのプロデュースオペラ。今年はRシュトラウスの『ばらの騎士』であります。去年のマイスタージンガーに引き続き、行ってきました。わが家から大津までは、約二時間。JRの新快速に三ノ宮から乗って、ゆったりとした気分で京都。快速に乗り換えて膳所駅下車。昼食をとり近くの義仲寺に寄りました。木曽義仲と松尾芭蕉の墓所があるこじんまりとしたお寺。そこからは5分もかからずのびわ湖ホールでありました。そんなこんなで『ばらの騎士』であります。
去年のマイスタージンガーで、このホールですべてのワーグナー作品が終了して、そのあということで『ばらの騎士』。かなり楽しみにしていました。去年までの沼尻さんに代わりびわ湖ホールの音楽監督に就任された阪哲朗さんの指揮となりました。3月2日と3日の二日公演で、主要5役をそれぞれ別の人がされます。どっちに?と迷いましたが、土曜日の方が行きやすかったのと、キャストを見て2日の方にしました。どっちが観客は多かったんでしょうねえ。
それで演奏は阪哲朗指揮京都市響。キャストは、元帥夫人=森谷真理、オックス男爵=妻屋秀和、オクタヴィアン=八木寿子、ゾフィー=石橋栄美、ファーニナル=靑山貴でありました。石橋さん以外は、去年のマイスタージンガーにも出演されていましたねえ。このオペラ、三幕でだいたい一時間ずつ。幕の合間に25分間の休憩をはさみ、14時開演の18時すぎに終演であました。こん今回の座席はC席。4階の最後列のほぼ真ん中でありました。
まず、思ったのが阪さんと京都市響の演奏です。非常に落ち着いた音色で、実にうまく歌手に合わせていました。歌手に寄り添うような管弦楽。巧いですねえ。欧州の多くの歌劇場での仕事をされ、さすがでありました。京都市響もオペラ以外でも聴いてみたくなります。そして、元帥夫人の森谷さん。非常に落ち着いた気品のある元帥夫人でしたね。第一幕のモノローグでは元帥夫人の苦悩がよく感じられましたねえ。第3幕のまとめ役も翻って貫禄さえ感じられました。オクタヴィアンの八木さん。たいそう元気いっぱいでありました。声の大きく響き、かけめぐりました。第1幕では若く一本気な成年、第2幕での直情ぶり、そして第3幕では成年貴族に成長した姿を感じられましたねえ。第3幕での裏声?も響き渡りましたねえ。ゾフィーの石橋さん、この役のかわいらしさが感じられました。第二幕の銀の薔薇をもらう前後はよかったです。でも、少々控え目でしたかねえ。ソプラノの美声でありました。そして、オックス男爵の妻屋さん。このオペラの重要な役ですが、実によかった。いやらしさや図々しさや田舎くささとか、まあいろんな面が溢れていましたが、妻屋さんの迫力ある低音からの歌唱が実に堂に入ってましたねえ。第2幕までの絶好調のおかしさもよかったんですが、第3幕すべてが明らかになってから「ロイポルト、引き上げるぞ」までの驚きや落胆や悲しさがいたく心に染み込んでくるのでありました。そのあとのオケとその他の盛り上がりもよかったのでした。あと、ファーニナルの靑山さん、去年にザックスが印象に残ってました。非常によく通るバリトンでありました。
しかし、やはりオペラはオケと歌唱が聴ければいいと思ってましたが、やはり出演者の表情などがしっかり見れることも重要なんでしょうね。加えて、もっと大きな音で聴きたいなとも。となると、やはり1階席あたりとケチらず買った方がいいな、と至極当たり前のことを思いました。この公演は、NHKが録画しており、6月あたりにBSのプレミアムシアターで放映されるので、これもまた楽しみであります。加えて、このびわ湖ホールのプロデュースオペラで配布される冊子も立派で、内容も充実しています。来年は、コルンゴルトの『死の都』。これも楽しみですね。
まあ、そんなこんなで、今回はびわ湖であります。びわ湖ホールでのプロデュースオペラ。今年はRシュトラウスの『ばらの騎士』であります。去年のマイスタージンガーに引き続き、行ってきました。わが家から大津までは、約二時間。JRの新快速に三ノ宮から乗って、ゆったりとした気分で京都。快速に乗り換えて膳所駅下車。昼食をとり近くの義仲寺に寄りました。木曽義仲と松尾芭蕉の墓所があるこじんまりとしたお寺。そこからは5分もかからずのびわ湖ホールでありました。そんなこんなで『ばらの騎士』であります。
去年のマイスタージンガーで、このホールですべてのワーグナー作品が終了して、そのあということで『ばらの騎士』。かなり楽しみにしていました。去年までの沼尻さんに代わりびわ湖ホールの音楽監督に就任された阪哲朗さんの指揮となりました。3月2日と3日の二日公演で、主要5役をそれぞれ別の人がされます。どっちに?と迷いましたが、土曜日の方が行きやすかったのと、キャストを見て2日の方にしました。どっちが観客は多かったんでしょうねえ。
それで演奏は阪哲朗指揮京都市響。キャストは、元帥夫人=森谷真理、オックス男爵=妻屋秀和、オクタヴィアン=八木寿子、ゾフィー=石橋栄美、ファーニナル=靑山貴でありました。石橋さん以外は、去年のマイスタージンガーにも出演されていましたねえ。このオペラ、三幕でだいたい一時間ずつ。幕の合間に25分間の休憩をはさみ、14時開演の18時すぎに終演であました。こん今回の座席はC席。4階の最後列のほぼ真ん中でありました。
まず、思ったのが阪さんと京都市響の演奏です。非常に落ち着いた音色で、実にうまく歌手に合わせていました。歌手に寄り添うような管弦楽。巧いですねえ。欧州の多くの歌劇場での仕事をされ、さすがでありました。京都市響もオペラ以外でも聴いてみたくなります。そして、元帥夫人の森谷さん。非常に落ち着いた気品のある元帥夫人でしたね。第一幕のモノローグでは元帥夫人の苦悩がよく感じられましたねえ。第3幕のまとめ役も翻って貫禄さえ感じられました。オクタヴィアンの八木さん。たいそう元気いっぱいでありました。声の大きく響き、かけめぐりました。第1幕では若く一本気な成年、第2幕での直情ぶり、そして第3幕では成年貴族に成長した姿を感じられましたねえ。第3幕での裏声?も響き渡りましたねえ。ゾフィーの石橋さん、この役のかわいらしさが感じられました。第二幕の銀の薔薇をもらう前後はよかったです。でも、少々控え目でしたかねえ。ソプラノの美声でありました。そして、オックス男爵の妻屋さん。このオペラの重要な役ですが、実によかった。いやらしさや図々しさや田舎くささとか、まあいろんな面が溢れていましたが、妻屋さんの迫力ある低音からの歌唱が実に堂に入ってましたねえ。第2幕までの絶好調のおかしさもよかったんですが、第3幕すべてが明らかになってから「ロイポルト、引き上げるぞ」までの驚きや落胆や悲しさがいたく心に染み込んでくるのでありました。そのあとのオケとその他の盛り上がりもよかったのでした。あと、ファーニナルの靑山さん、去年にザックスが印象に残ってました。非常によく通るバリトンでありました。
しかし、やはりオペラはオケと歌唱が聴ければいいと思ってましたが、やはり出演者の表情などがしっかり見れることも重要なんでしょうね。加えて、もっと大きな音で聴きたいなとも。となると、やはり1階席あたりとケチらず買った方がいいな、と至極当たり前のことを思いました。この公演は、NHKが録画しており、6月あたりにBSのプレミアムシアターで放映されるので、これもまた楽しみであります。加えて、このびわ湖ホールのプロデュースオペラで配布される冊子も立派で、内容も充実しています。来年は、コルンゴルトの『死の都』。これも楽しみですね。
男爵が最後に、マリアンデル=オクタヴィアン、ということは元帥夫人⇔オクタヴィアン!に気づくところが面白かったです。